探偵はもう、死んでいる。 9巻【あらすじと感想・考察】

tanmoshi09cover 探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。

今回も前巻に続いて過去回想編!

吸血鬼の反乱に焦点を当てた緊張感あるストーリーでした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

スポンサーリンク

※この記事はPRを含みます

たんもし9巻のストーリー

  1. 記憶喪失の女性・マーリーの故郷を探す依頼を請け負った助手・君塚君彦と《名探偵》夏凪渚。
  2. マーリーの写真が《魔法少女》リローデッドの故郷に近い事を知り、君塚はリローデッドの里帰りに同行。同行先で写真の集落が吸血鬼に滅ぼされた事を知る。
  3. 帰国後、全身から血を抜かれたミイラ遺体が見つかる事件が起き、ミイラの手が斎川唯に送り付けられる。
  4. ミイラ事件が吸血鬼によるものだと推察し、君塚たちは《吸血鬼》スカーレットと同盟を組む
  5. スカーレットと共にミイラ事件こそ解決するも、スカーレットはシエスタを連れ去り、世界の敵認定を受ける。
  6. スカーレットの説得に成功した君塚と夏凪だったが、連邦政府はスカーレットを始末するために動き、スカーレットとマリーは息を引き取る。
スポンサーリンク

感想

スポンサーリンク

今巻もたんもしらしくて大満足!

前巻でシリーズの方向性がハッキリしたと思う、と書きましたがまさにその流れに乗った一冊で大満足。

各巻でメインのストーリーが進行しつつ(今回なら吸血鬼のお話)も、その中に少しづつ『失われた記憶』に繋がりそうな情報が散りばめられているこの感じ。

その巻で完結するストーリーとは別に、大枠のストーリーがじわじわと進んでいる感が読んでいて非常に興味をそそられますね。

ここに関してはSPES編で感じた面白さと同種のもので、僕がたんもしを面白いなと感じている部分なので凄く嬉しいところ。

《怪盗》アルセーヌに関する話や前巻で登場した魔人について、吸血鬼の生い立ちなど大枠のストーリーに活かされそうな話がポツポツ出てきたので今後も整理していきたいですね。

スポンサーリンク

吸血鬼のストーリー

個人的にはスカーレットみたいなキャラは大好きで、今巻で彼の株が一気にあがりました。

好きな相手の幸せを願い、自身は身を引く。

いや~~~こういう話はたまらんね。

好き。

紆余曲折ありシンプルなハッピーエンドとはなりませんでしたが、それでも最後はマーリーを二人で旅立てたところもグッときました。

マーリーがスカーレットの回想に登場するジャンヌなんだろうなというのはすぐ分かりましたが、それとは別に誰が味方なのか?という観点でハラハラさせられたのもGood。

スカーレットを本当に信用していいのか?

かといって他の吸血鬼は仲間にならなさそう…

じゃあ連邦政府は?こっちもきな臭い…

こういった不穏さが感じられるいいストーリーだったと思います。

スポンサーリンク

考察

スポンサーリンク

悪役として描かれる連邦政府

78巻と続いて、黒い部分がメインに描かれているミゾエフ連邦。

特に今巻での吸血鬼に対する仕打ちとスカーレットへの対応は、悪役と言われた方がしっくりくる立ち回りでした。

君塚たちに隠している情報の量は計り知れないですし、基本的に調律者たちに対する態度も不誠実に見える部分の多いミゾエフ連邦。

7巻に至るまでを描いている8・9巻ですから、現状明かされている情報だとミゾエフ連邦はやはり悪役で、7巻の状況になった諸悪の根源的な存在のように見えてしまいますね。

しかしながら既に結末(7巻時点の未来)までが決定しているこの章で、そんなにシンプルに悪役!と言える流れなのか?と言えると疑問なところ。

この先の未来が決まっているからこそ、誰がどんな思惑を持っていて、どういった勢力図と陣営分けになっているのかが本章のミステリーなのかなと思い始めています。

シエスタはどう目覚めるのか?

7巻(今巻から見て未来)の時点では、シエスタは目覚めており、記憶もキチンと保持していることが確認できています。

しかし現状《発明家》スティーブンから言い渡された情報ではそれが不可能な事であり、君塚はシエスタの記憶と命を天秤にかけるような状況に追い込まれていました。

となると気になるのは、シエスタはどうやって目覚めるのか?

やはりキーになるのは、今巻でシエスタに注がれた吸血鬼の血なのでしょう。

元々《原初の種》の遺伝子が入っているシエスタですが、ここに更に吸血鬼の血が注がれ、より強靭な肉体を手に入れているように思えます。

実際君塚と戦った際には、病み上がりということを差っ引けば以前より強くなっていると君塚は評しています。

これまでのシエスタでは回復できなくとも、より強靭な肉体を手に入れたシエスタなら回復できる。

シンプルですが、そんな展開が待っているのかな?と思い楽しみになってきましたね。

たんもし10巻の発売日

探偵はもう、死んでいる 10巻の発売日は2023年10月25日です!

先にスピンオフ作品の夏凪渚はまだ、女子高生でいたい。1 探偵はもう、死んでいる。Ordinary Caseが2023年8月25日に発売!

コメント

  1. マッスル・オタク より:

    たんもし9巻、やはり最高ですね。
    このサイトは今回は初めてですが、たんもしが好きな理由が僕と同じで
    共感できる部分が多かったです。
    シエスタ復活やミゾエフ連邦の秘密もそうですが、
    10巻でメインになる怪盗アルセーヌのこともやはり気になります。
    かなりの実力がありそうですし、記憶を盗んで無かったことにできる能力も
    かなり厄介ですね。
    これからのたんもしをお互い楽しみましょう!

    • ぶんちりー ぶんちりー より:

      マッスル・オタクさん

      コメントありがとうございます!共感してもらえてとても嬉しいです!
      新章が流れに乗ってきた感があって、気になるポイント含めてこれからが凄く楽しみですよね。
      これからもファン同士楽しんでいきましょう!

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました