ロード・エルメロイII世の冒険 5巻【あらすじと感想・考察】

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ロード・エルメロイII世の冒険

ファラオ密室殺人事件解決!

さらにはエルゴの正体が明かされ…一度読み始めると読むのが止まらない怒涛の展開な一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

冒険5巻のストーリー

  1. ファラオ密室殺人の調査に訪れたロード・エルメロイII世一行と、別ルートからアレクサンドリア図書館に突入した遠坂凛、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、エルゴ。そんな中ファラオ・プトレマイオスによりエルゴは最深部へと誘拐される。
  2. 最深部にて自身がアレクサンドロス四世である事が明かされたエルゴは、プトレマイオスの棺を開けるよう迫られる。
  3. エルゴのもとにロード・カルマグリフが到着し、カルマグリフの推理ショーの最中に他の面々も到着。
  4. 今回の一連の事件がプトレマイオスの思惑を利用したアトラスの六源・ラティオ・クルドリス・ハイラムのメインフレームによるものだと判明。
  5. ロード・エルメロイII世はプトレマイオスの棺に眠る神體がオシリスであると見破り、プトレマイオスと共に事件を収束させる。
  6. エルメロイ教室の生徒・フラット・エスカルドスから届いた通信によると、彼は彷徨海のジズとお茶をしていると言い…次巻へつづく
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感想

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めっちゃエルメロイシリーズらしい一冊で最高だった!

前巻と合わせて、今回のファラオ密室殺人事件は非常にエルメロイらしい内容で大満足でした!

複数の思惑が絡み合って生まれてしまった密室。

意味のないホワイダニット。

推理ショーに継ぐ推理ショー。

特に今回は中盤から推理ショーのぶつけ合いだったのもあって満足感が凄かったですね。

ホワイダニットを軸に置いていた事件簿とは対照的に、ホワイダニットからの推理があまりにも難しすぎるというのも面白かったです。

アトラス院に対する”言い訳”だからこそ意味はない、重要なのは”いつ”かだというロード・カルマグリフの推理も読み応えがありました。

そんな推理を披露したロード・カルマグリフのキャラクター性も素晴らしく、その方が価値があるからという理由であっさりラティオ側についたのも魔術師らしくて良かったですね。

僕はこういった魔術師らしいキャラクターや行動はエルメロイシリーズの良さだと思っているのでにっこりです。

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今回の事件の顛末

結局今回の事件は、アトラス院・クルドリス家のゴタゴタとして見ることもできる内容でした。

自身の記憶を子孫に流し込む仕掛けを作った初代。

そしてその結果記憶飽和になり、元の人格がサブフレームに追いやられてしまったラティオ。

そんなラティオのメインフレームが一連の事件の犯人として暗躍していたのは、ラティオ個人の責任というよりはクルドリス家の問題と言えるでしょう。

ラティオの本来の人格であるサブフレームは、この事件には関わっていないようなものですからね。

既に登場していながらも、まだ登場していない。

多重人格の、未登場の人格が犯人というのは1つのミステリーとしても種明かしが面白かったです。

彼女のエグゾフォルム・タンゲレの核が彼女の兄・サイファ・クルドリス・ハイラムの頭蓋骨な理由も、メインフレームとしては証拠隠滅、サブフレームは兄への愛という異なる理由が重なった結果だったのも魔術師らしくていいですよね。

今回はファラオ密室殺人事件というフレーズのインパクト、推理ショーの盛り上がりと合わせて、かなり面白い事件の内容だったなと思いました。

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考察

結局エルゴはどうなるのか?

まず気になるのはエルゴの今後。

アレクサンドロス四世という正体が明かされ、ルーツにたどり着いたエルゴ。

しかしアレクサンドリア図書館に眠っていたプトレマイオスの力ではエルゴの神を還すのには不十分という結果に終わってしまいました。

神を還す旅に置いて、重要なキーになると思われていたエルゴのルーツが思ったほど機能しなかったイメージですね。

アレクサンドリア図書館に描かれていた5体の神の絵についても完全に解き明かされたわけではありません。

現状は彷徨海のジズ以外にとっかかりがないように思えますが、果たしてどう神を還すのか。

依然としてここは謎に包まれたお楽しみポイントになりそうです。

冒険6巻の発売日

ロード・エルメロイII世の冒険 6巻の発売日は2023年8月13日です!

ぶんちりー
ぶんちりー

5巻は発売からだいぶ経ってしまったので、6巻は積まずに読みたいな。

コメント

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