探偵はもう、死んでいる。 4巻【あらすじと感想・考察】

tanmoshi04cover2 探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。

遂に黒幕・シードとの決戦!

たんもしは毎巻衝撃的な展開が待ち受けていましたが、これまでで一番衝撃的な一冊でした!

ここまで驚くことはなかなかない!そんな一冊になっていて、今でも鳥肌が凄いです!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

たんもし4巻のストーリー

  1. 3巻で加瀬風靡かせふうびを倒し、打倒シードを引き受けることになった君塚君彦きみづかきみひこ夏凪渚なつなぎなぎさはロンドン行の飛行機内で、4年前と同じCA・オリビアに事件解決を依頼される。その内容は、「消えた乗客」ミア・ウィットロックを探し出して欲しいというモノだった。
  2. 君塚と夏凪は、ミアが《調律者》の一人である《巫女》であることを見抜き、この事件の依頼人であるオリビアが犯人であることをオリビア本人に突きつける。
  3. ロンドンを騒がせていたメドゥーサ事件を解決後、夏凪は《巫女》ミア・ウィットロックに会い、シエスタの蘇生には自身の死が必要であることを悟る。
  4. 斎川たちはシードの襲撃を受けるが、コウモリが応戦する。コウモリvsシードはシードの勝利に終わるも、シードの弱点が「太陽」であるという仮説をコウモリが身をもって実証する。
  5. 君塚たち4人は、シードに立ち向かうも敗北。君塚とシャルは重傷、斎川は攫われ、夏凪は死亡してしまう。
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感想

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マジかよ…え、マジ!?

衝撃的過ぎるラストに読み終わった後も少し固まってしまいました!

夏凪の死シエスタの復活

この二つがいっぺんに起こって、もう色々吹っ飛んでしまいましたね!

シエスタの蘇生はまだ確定ではないですが、夏凪の死とこれまでの展開から考えて恐らく蘇ったのでしょう。

ここは後程考察します!

ただやっぱり一番衝撃的なのは、メインヒロイン・夏凪渚の死ですよね。

「夏凪は」

探偵はもう、死んでいる。

探偵はもう、死んでいる。4

この2文を見た瞬間の鳥肌は、忘れられそうにないです!

最初は夏凪がシエスタの代わりとして、立派な名探偵になっていく話だと思っていました。

そしてヘルとしての過去が明かされ、アリシアとしての過去が明かされました。

次々と明かされる衝撃の過去に向き合い、着実に成長していたはずの彼女がこんな形で最期を遂げるとは…

ショックと衝撃も凄いですが、思い返せば夏凪が死ぬ条件も整っていて、面白いな、凄いなと思っている自分も居ます。

ここまで衝撃を受けたのは天鏡のアルデラミン以来かもしれません。

読者の予想の上を行き続ける二語十先生、凄すぎますね。

1クールのアニメだと難しいと思いますが、2期なり劇場版なりで多くの人にここまでの展開を見ていただきたいですね!

ページをめくるのが止まらない。

この評価が相応しい作品です。

ヒロインの死までアリだとすると、この作品はどこまでやってくれるのかこれからも楽しみです。

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ノックスの十戒

今回はミステリーネタとして、ノックスの十戒が出てきましたね!

オリビアの仕掛けた「消えた乗客」事件はノックスの十戒に則っていました!

そして、君塚と夏凪はこれをベースに事件を解いていきます。

現実の事件は解かせる必要もなければ、フェアである必要もありません。

でも、理想的な推理小説というのは読者も探偵と一緒に事件を解くことができる、フェアなモノであるという考えがあります。

僕の大好きなシャーロック・ホームズは、しばしばこのノックスの十戒を破っているので、冒険小説と評されることもあるんですよね。

そのくらい、見方によっては推理小説を推理小説たらしめるルールと言われています。

まあ、考案したロナルド・ノックス自身も「十戒」を破った作品を出しているんですけどね(笑)

でも、「十戒」を逆手にとったトリックが登場するミステリーもあるくらいです。

「十戒」を手掛かりに事件を解いていく今回の展開もまた一つのミステリーと言えますし、僕はとても楽しめました!

こういった、ミステリー好きがニヤニヤしちゃう小ネタを挟んでくれるところが、僕は大好きです!

きっと二語十先生もミステリー好きで、あの手この手で僕たちを楽しませようとしてくれてるんでしょうね!

コメディタッチな会話もそうですが、こういった遊び心もたんもしの大きな魅力だと思います。

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考察

ラストが衝撃的過ぎて色々吹っ飛んじゃいましたが、そのラストにまつわる2点を見ていこうと思います!

どちらも今後の展開に大きく関わってくる内容ですからね!

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シエスタは本当に蘇ったのか?

まずはやはり、シエスタが本当に蘇ったのか?という疑問です。

前巻で登場したシエスタは、シエスタの肉体に人工知能を搭載したロボットシエスタでした。

ですので、見た目がシエスタだからと言って彼女が蘇ったとは限りません。

しかし、ここで重要なのはシエスタの肉体は心臓だけがない状態で、綺麗に保存されているということです。

そして、その心臓の持ち主が、今回シードとの戦いの末に最期を遂げた夏凪渚です。

夏凪の最期は、シードに腹を貫かれたことが致命傷になってのものだと思われます。

少なくとも、彼女の心臓が損傷を受ける描写はないです。

そして、この《心臓》がシエスタの意識や記憶といった、人格が宿っている部位であり、シエスタの肉体に唯一欠けているものです。

つまり、ロボットシエスタに、亡くなった夏凪の身体から《心臓》を移植すれば、シエスタは生き返ることが可能なんじゃないでしょうか?

だからこそ、《名探偵》は二人同時に存在することができないと、シエスタの復活は夏凪の死を意味すると《巫女》が明言していたと考えられます。

以上のことから、僕はシエスタの肉体に《心臓》が戻り、シエスタが完全に蘇生したと考えています!

シードを倒す方法とは

もう一つ気になるのは、シードをどうやって倒すかです。

シードの弱点が太陽であることは判明しています。

しかし、シードはこの弱点を「器」を使うことで克服することができます。

そして、この「器」はヘルや斎川唯のような《種》に適合する者である必要はありません。

正確には、一時的であればコウモリのように肉体が限界を迎えるまで「器」として使いつぶすことは可能です。

ここで問題なのが、シードと対峙する君塚(とシエスタ)はどちらも《種》を身に宿しており、「器」足り得るということです。

なので、太陽光でシードを滅ぼすにしても、シードに身体を乗っ取られないように身を守る必要があります。

そして、大前提としてシードを太陽のもとに晒す必要があります。

今巻の終盤で君塚たちは疲弊しているはずのシードに手も足も出ませんでしたし、シードが太陽光を浴びたのもそれが弱点だとバレていないと思われていたからです。

僕が考えられる可能性としては、シエスタが囮となってシードと交戦し、君塚が透明化して天井を吹き飛ばすなりしてシードを太陽のもとに晒すくらいでしょうか。

現状使える異能は君塚の透明化と、シエスタの《七つ道具》くらいです。

「血の弾丸」は遺伝子操作で克服されてしまいましたからね。

となれば、《七つ道具》で身を守りながら前述した方法で倒すくらいしか考えられません。

このプランも、斎川の身体が乗っ取られていたらジ・エンドなわけですが…

中々に絶望感漂うvsシードを、君塚とシエスタがどのようにして戦うのか楽しみですね!

電子書籍特典:『ルートXに備えた女子会』

今回の書き下ろしストーリーのタイトルは、

『ルートXに備えた女子会』

でした!

《巫女》ミア・ウィットロックがシエスタに君塚との惚気話を聞かされて、軽い反撃をするというストーリーでしたね。

4巻を読み終えて、晩ご飯を挟んでから読んだので落ち着いて読めました。

多分4巻を読み終えた直後じゃこのテンションにはついていけない(笑)

やはりシエスタと君塚の関係、尊い…

惚気話からも垣間見える尊さ、トンデモネェぜ。

ミアが軽い反撃として、君塚の好きな女の子のタイプを聞いて、シエスタは長い沈黙の後「知らない」と言います。

いや、可愛すぎか。

自分で話を振っておきながら独占欲が強すぎない?

探偵はもう、死んでいる。4

ミアのツッコミに、1億%同意しちゃいます。

たんもし5巻

夏凪の死と、シエスタの復活で幕を閉じた4巻。

探偵と助手として、シエスタと君塚がシードを倒しに、斎川を取り戻しに行くであろう5巻が最高に楽しみですね!

探偵はもう、死んでいる。 5巻は2021年5月25日に発売されています!

たんもし5巻の記事はコチラ!

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