探偵はもう、死んでいる。 8巻【あらすじと感想・考察】

探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。

表紙にはなんと《魔法少女》リローデッド!

唐突に時系列が飛んだ前巻の間を繋ぐ、気になる過去回想編でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

たんもし8巻のストーリー

  1. 《聖還の儀》を経て、自分たちの記憶が抜け落ちている可能性に気づいたシエスタや君塚君彦は、君塚と《魔法少女》リローデッドとの出会いを振り返る。
  2. 君塚の話から、《特異点》や《怪盗》アルセーヌ、《虚空歴録》という概念を忘れ去っていた事が判明。
  3. 君塚たちの次の目的は、失われた記憶と”世界の謎”を解き明かす事になり、次巻へつづく…
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過去編

今巻のメインストーリーは過去編で、君塚と《魔法少女》リローデッドの出会いが描かれていました。

  1. 仮死状態のシエスタが入院する病院に通い続けていた君塚は、《百鬼夜行》という『世界の敵』の事件に巻き込まれ、《魔法少女》リローデッドに救われる。
  2. 《名探偵》夏凪渚に与えられた「吸血鬼の反乱阻止」という任務の足掛かりになるとも考え、君塚は恩人であるリローデッドの使い魔として《百鬼夜行》退治に協力する。
  3. 《百鬼夜行》退治中に、リローデッドが《調律者》を志した理由である元『世界の敵』《暴食》の魔人が乱入。
  4. 君塚とリローデッドは《調律者》たちの協力もあり、《暴食》を撃退
  5. 代償としてリローデッドは歩けない身体となり復讐を果たした結果生きる意味も見失うが、君塚の一緒に働いてくれという言葉に救われる。
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感想

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たんもしらしい展開だった!

今巻はこの表現が当てはまる、”らしい”内容だったなと思います!

もちろんストーリーとしてはリローデッドメインだったり、《百鬼夜行》や《暴食》などこれまでにない脅威が敵役として登場しました。

しかしながら、現在(未来)から過去を回想し、違和感を探す時系列の作り方。

君塚と目の前の脅威と合わさって明かされるヒロインの過去。

そしてヒロインの決意と君塚や協力者たちのワンポイントな活躍。

今巻はリローデッドメインでしたが、構成としてはとてもたんもしらしい流れで読んでいて満足感がありました!

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定まった方向性

本作のメインストーリーであった《原初の種》編が終わってから早数冊。

《調律者》が目立ち始め、《連邦政府》など新章のコアとなりそうなキーワードが登場していましたが、どういう方向性で行くのかはまだ未知数だったたんもし。

しかし今巻で、その方向性はハッキリしたように思えます。

『失われた記憶』『世界の謎』を解き明かす。

たんもしらしい、ファンタジーっぽさもある広義のミステリー路線で行くようでかなり楽しみになってきました!

どうして一部の記憶を失っているのか?

どんなカラクリで記憶が書き換えられたのか?

《虚空歴録》とは何なのか?何がそこまで重要なのか?

ここら辺を1つのメインストリームとして、大きな謎に挑みながら目の前の困難に立ち向かっていく展開が楽しめそうでワクワクしますね。

SPESと名探偵という単語から始まり、SPESとは何なのか?シエスタはどうなったのか?という大きな謎を抱きつつ目の前の困難に立ち向かった《原初の種》編と似たような展開になりそうなのは、ファンとしては嬉しい限り。

ここまで読んでいる方たちは僕同様、これまでの展開を楽しめたから読み続けているわけでしょうから、今回示された方向性には満足な方が多いんじゃないでしょうか?

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考察

吸血鬼と記憶喪失の関係は?

次巻の予告として、『吸血鬼の反乱』にスポットが当たっていました。

夏凪に課せられた任務である吸血鬼の反乱阻止は、次巻のメインテーマになるようですね。

そんな吸血鬼関連のストーリーが展開されそうなわけですが、これが本章の軸である『世界の謎』『記憶喪失』とどう関わってくるのか?

やはりここが気になるポイントでしょう。

恐らく全くの無関係という事はなく、吸血鬼の反乱を通して何かしら重要な情報を得るはず。

というわけで、少し吸血鬼に関する情報を整理しておきましょう。

  • 《連邦政府》の命により、歴代の《発明家》が生み出した人類の新種
  • 《不死者》を蘇らせる能力を持っている
  • 《連邦政府》はその力に恐怖し、《吸血鬼》スカーレットに種を間引くことを命じている

かなり優秀な遺伝子を持った、《調律者》向きの種族であることは間違いなさそうですよね。

一方で、透明化などははスカーレットが機械を使って作り出していた『見せかけ』の能力の模様。

こうなってくるとキーは《不死者》を蘇らせる能力にあると考えるのが自然でしょう。

死者の蘇生というのは、見方によっては『世界を騙す』行為とも言えるもの。

『世界を騙す』という観点で見ると、今の君塚たちの状況も同じ原理の可能性があるんじゃないかと思います。

君塚は記憶を失ったのではなく、『世界が騙され』《怪盗》などの情報が世界から失われてしまった。

こういう状況です。

君塚たちの記憶喪失はあくまで副次的なもので、根本的な原因は世界が欺かれているからだとしたら。

その手法に吸血鬼の死者蘇生と同じ原理が利用されているとしたら、次巻で一気に話が繋がるかもしれませんね!

たんもし9巻の発売日

探偵はもう、死んでいる。 9巻の発売日は2023年5月25日です!

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