探偵はもう、死んでいる。 10巻【あらすじと感想・考察】

tanmoshi10cover 探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。

今回は世界の核心に一歩迫った内容!

気になっていたアカシックレコードについて明かされた読みごたえのある一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

たんもし10巻のストーリー

  1. 新たに過去の記憶を取り戻した君塚君彦は、《暗殺者》加瀬風靡とエージェントのシャーロット・有坂・アンダーソンと共に、アベル・A・シェーンベルクによる『ネバーランド計画』に立ち向かった過去を振り返る。
  2. ネバーランド計画阻止の依頼が連邦政府より舞い込んだ《名探偵》夏凪渚と君塚は、風靡とシャル、《執行人》に就任した大神、風靡の幼馴染であるインターポール操作感のライアンの力を借りる。
  3. ネバーランド計画が《虚空歴録》に繋がる『地図』集めだと気づき、正体を明かしたアベルと対峙する。
  4. 一時は君塚が心神喪失するなど敗北するも、シャルと君塚、風靡と渚がそれぞれアベルとライアンを倒し事件を解決する。
  5. 事件の裏側で、シエスタの心臓移植は無事成功する。
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感想

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めっちゃ重要な一冊なのでは!?!?

読みながらワクワクしたのは、やっぱり《虚空歴録》の名前が出てきてから。

アベル=《怪盗》アルセーヌも判明し、《虚空歴録》についても情報が開示された、シリーズで見ても重要な一冊になった印象です。

更にアルセーヌの《暗号》という能力、《調律者》たちが使う《意志》という能力についても明かされたので、重要なことだらけ!

割と現代を舞台にしたファンタジーっぽさは、こういう理屈だったのかな?と考えるのが楽しかったですね。

また、アルセーヌの使う『忘却のコード』は対象の記憶を消去するもののようなので、現在の君塚たちが記憶喪失のもアルセーヌが原因なのか?とますます楽しくなってきた印象。

1冊のストーリーとしても、ネバーランド計画という子が親を殺す超常的な事件から始まり、《虚空歴録》に繋がる『地図』が狙いだと明かされ、アベル=アルセーヌが判明して最後は《虚空歴録》の世界で決着。

どうなるんだ?どうなるんだ?と読み進めるのが楽しみな流れだったと思います。

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あっさり明かされた守屋教授の正体

個人的に予想通りだったのものの、種明かしが意外にも早かった守屋教授の正体。

守屋教授は君塚と渚が通う大学の心理学専攻の教授で、人を意のままに操る催眠術のような芸当が可能な人物。

人を意のままに操るというのが、子に親殺しをさせる『ネバーランド計画』と完全に同じ力なので、守屋=アベルなんだろうなとは思っていました。

今巻の序盤で再度彼が登場したのも、再び彼の存在を僕たち読者に印象付けるためなんだろうな…とワクワクしましたしね。

そんなわけで彼が怪しいぞ!という雰囲気はプンプンしていましたが、大学が物語の舞台になることはなかったので、次巻以降への匂わせだと思っていました。

ところがどっこい、なんとラストで守屋=アベルだと種明かしがされます。

更に守屋は大学からも綺麗サッパリ消え、『守屋教授』というキャラクターの役割はこれにて終了。

予想外にアッサリと種明かしされたので、ここからはアベルよりもシエスタ・連邦政府に物語のフォーカスが移るのかな?と深読みしてしまいます。

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考察

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シエスタ復活か?

ここまで過去編のシエスタは寝たきりで、今回は裏で心臓移植が成功したという情報くらいしか出てきませんでした。

君塚の精神世界みたいなところで登場はしましたが…

そんなシエスタですが、前巻の吸血鬼化と心臓移植の組み合わせて、意識を取り戻す可能性がかなり高まってきました。

つまり、シエスタ復活が現実的になってきたわけです。

ここで気になるのは、そんなすんなりいくか?という点。

シエスタはこのシリーズのメインヒロインであり主人公でもある、最重要キャラクター。

そして、現在《名探偵》として活躍する渚の立ち位置に居た人物でもあります。

シエスタが目覚めると確実に物語はシエスタ中心に動くでしょうから、まだもうひと悶着あるんじゃないの?とメタ読みしてしまいますね。

特に君塚も葛藤していた、シエスタの記憶が失われる可能性。

これは割と大きなイベントだと思うので、可能性で済まさず実際に起こるんじゃないか?と思っていますね。

現在の記憶喪失や、シード編の君塚の記憶喪失などたんもしと記憶喪失は切っても切れない関係なので、シエスタの記憶喪失イベントがそろそろ来るんじゃないかと思います。

ここから連邦政府はどう動くのか

今回も不干渉を貫いてきた連邦政府ですが、こと《虚空歴録》の事となると全力で隠蔽工作をしている印象がありますよね。

そもそも《調律者》が《虚空歴録》に関わることや、その『地図』を回収することに強い拒否反応を見せていますし。

今回の君塚たちの行動は大きな連邦憲章違反のようですから、今回の事件を機に敵対…とまでは行かずとも関係が大きく悪化する可能性は高そうです。

既に《虚空歴録》の真相に辿り着いているので、敵対関係になってもおかしくなさそうですね。

現在の君塚たちが記憶喪失になっていることと合わせて考えると、連邦政府がアルセーヌと手を組んで君塚たちの記憶を消した

こんな展開もあり得そうなので、連邦政府がどう立ち回るのかは気になるところです。

たんもし11巻の発売日

過去回想編もいよいよ大詰めが見えてきた探偵はもう、死んでいる。11巻の発売日は2024年3月25日です!

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