魔王学院の不適合者 13〈上〉巻【あらすじと感想・考察】

maohgakuin13_1cover 魔王学院の不適合者
魔王学院の不適合者

災神イザーク登場!

これまで「触らぬ神に祟りなし」扱いだった災神イザークの乱入に始まり、災淵世界イーヴェゼイノvs聖剣世界ハイフォリアなど熱い展開の一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

スポンサーリンク

※この記事はPRを含みます

魔王学院13上巻のストーリー

  1. 《銀水序列戦》で災淵世界イーヴェゼイノに勝利したミリティア世界・魔王学院はパブロヘダラの学院同盟での序列が6位となり、《聖上六学院》への仲間入りが審議される。
  2. パブロヘダラ加盟世界のほとんどが主神を持たないミリティア世界の《聖上六学院》入りを拒むも、《銀水将棋》で反対した学院をまとめて1人で倒しきったアノス=ヴォルディゴートに負け、転生世界ミリティアの《聖上六学院》入りが決まる。
  3. 同会議に目覚めてしまった災人イザークが乱入し、聖剣世界ハイフォリアの元聖王・オルドフを出すよう要求するが、現聖王レブラハルド・ハインリエルはこれを拒否。イザークはハイフォリアに宣戦布告し去る。
  4. イザークに対抗するべく霊神人剣エヴァンスマナを打ち直す事にしたアノスたちは、鍛冶世界バーディルーアの鍛冶師・シルク=ミューラーを探し出しハイフォリアに入る。
  5. 力を取り戻したエヴァンスマナに導かれたレイ=グランズドリィとバルツァロンド・フレネロスは、見知らぬ泡沫世界で瀕死状態のハイフォリア元聖王・オルドフを発見し、つづく…
スポンサーリンク

感想

スポンサーリンク

シンとシルク・ミューラーの話

この出会い、イイッ!!

となったのがシンとシルク・ミューラーの出会い。

シンは今アニメでやっている大精霊レノとの出会いといい、不器用な割に心温まる出会いが多いですよね。

今回は自身の作った魔剣を誰も扱えず、塞ぎ込んでいたシルクを救ったシン。

最初は偽名を使って正体を隠していたシルクに対して、シルク本人とは知らずに彼女が作った剣をべた褒めしているシーンなんかは不器用だらこそできる技なのか!?とニヤニヤしてしまいました。

その後もいい組み合わせじゃん!と思わされるやり取りをするなど、ニンマリしてしまうシーンが目立って凄く良かったですね。

「じゃ、それじゃ、どんな剣にしよっかっ?とりあえず何本くらいいるっ?」

「そうですね。様々な種類の魔剣を。できれば―千本ほど」

「千本っっっ!?」

魔王学院の不適合者 13〈上〉

シンとレノの話が大好きなので、必然と言えば必然かもしれません(笑)

スポンサーリンク

少しずつ明かされていく謎・増えていく謎

銀水世界編に入ってから数冊が刊行された後の今巻では、明かされていく謎と増えていく謎の両方があって次へ次へと読み進めたくなる作りでした。

レブラハルドがアノスママの前世・ルナ=アーツェノンを救ってくれた理由も少し察することができましたし、エヴァンスマナがミリティア世界にやってきた理由の一端も見えてきましたよね。

逆にラストの元聖王・オルドフが瀕死状態の理由はサッパリで、次が読みたい!といった状態。

ただこのオルドフの状態から、聖剣世界ハイフォリアを巡る情勢は思ったほどシンプルではなく、純粋に正義に邁進するだけの一枚岩の集団ではなさそうなのも見え隠れしてきました。

謎が1つ明かされ、代わりに謎が増える。

こんな構成になっているこの一冊は読むのが止まらない面白さがありました。

スポンサーリンク

考察

スポンサーリンク

銀水世界No.1剣士かもしれないシン

シルク・ミューラーとのやり取りで分かる事の1つに、シンの圧倒的剣才があります。

シルクが素材の”声”に従って生み出した名剣の数々は、銀水世界の名だたる剣士や元首を以てしても、扱いきることができなかったとされています。

そんな剣を扱いきってみせたシンは、シルクが出会った中で『最も剣の扱いが上手な剣士』と言えるでしょう。

そんなシルクは、聖上六学院の一角であり、剣を作るという点においては恐らく銀水世界No.1であろう鍛冶世界バーディルーアの、天才中の天才鍛冶師。

元首・ベラミー・スタンダッドが最も期待し、最も厳しく接していた鍛冶師なわけですからね。

才能(と恐らく現時点での腕前)は銀水世界でも指折り。

そんなシルクのもとに集まった武人の数々は、恐らく銀水世界でも屈指の実力者たちでしょう。

そんな並み居る実力者たちを以てしても扱いきれなかった魔剣を御したシンは、”剣士としては”銀水世界No.1かもしれないわけです。

存在そのものがNo.1であろうアノス様に続き、剣士としてNo.1であろうシン。

そして霊神人剣エヴァンスマナに見出された勇者・レイに、そのアノスの腹心であるミーシャとサーシャ。

銀水世界編に入って次々と規格外の『王』たちが出てきましたが、やはり魔王学院の面々は1人1人がそれら王たちと張り合えるだけのポテンシャルを持った怪物集団ということでしょうね。

今後もアノス様だけなく、魔王の配下たちの活躍も楽しめそうで一安心です。

限定秩序に縛られない圧倒的優位性

転生世界ミリティアは銀水世界 / パブロヘダラの理では、火露が少ないため圧倒的不利な立場の世界でした。(アノス様パワーでどうとでもなっているけど…)

そんな転生世界ミリティアにとって、今巻では大きなアドバンテージが明かされる展開に。

それが限定秩序に縛られないという点でした。

主神がいないからこそ、他の世界の主神の秩序を扱える。

《深化》の魔法を自分たちのフィールドでも使えたりなど、他の世界にはできない芸当ができるのは大きなメリットとして描かれていました。

実際、アノス様の命で魔王学院の生徒たちは早速《深化》などを叩きこまれていましたし、他の世界をアッと驚かせる戦法が取れるのは大きな強みですよね。

不適合者・アノス=ヴォルディゴートにとにかく注目が集まるのと合わさって、予想外の伏兵からの一撃は他の世界に大きなダメージを与えられそうです。

魔王学院13下巻の発売日

元聖王オルドフの状態が気になる魔王学院の不適合者 13〈下〉の発売日は2023年5月10日です!

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました