尊すぎて成仏してしまったよ…
あまりにもエモ過ぎるアノスママ・パパの前世であるルナ・アーツェノンとセリス・ヴォルディゴートの過去が明かされる、最高にエモい一冊でした!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
魔王学院12下巻のストーリー
- 前巻のラストで災淵世界イーヴェゼイノとの銀水序列戦中にドミニク・アーツェノンのもとに辿り着くも、目の前で何者かにドミニクが滅ぼされるところを目撃したアノス・ヴォルディゴート。
- 自身の配下とイーヴェゼイのの戦いを通して一連の母・イザベラを巡る事件の黒幕が人形皇子パリントン・アネッサであることを見破る。
- パリントンの赤糸によってルナ・アーツェノンとセリス・ヴォルディゴートの過去が明かされる。
- パリントンの根源はアノスによって人形に閉じ込められ、銀水序列戦もミリティア世界・魔王学院の勝利で幕を閉じる。
感想・考察
イザベラとグスタ、ルナとセリス
今巻はもう完全にこの2人が主役。
とにかくエモすぎて泣いた。
ルナとセリスの馴れ初めに、最後は幸せになれるイザベラとグスタの馴れ初め。
これは泣くだろ。
転生の魔法を完成させるために命を捧げた7億年前の2人と幻名騎士団。
アノスを守り、産んで亡くなった2千年前。
そして遂には記憶を思い出せないまま出会った今。
この流れはもはや美しく、運命そのものでした。
とにかくルナのモノローグが健気で、幸せになってくれ!!!と思うばかりの素晴らしいものでしたね。
2千年前に死ぬ時に、最後にセリスからの言葉が欲しかったなと想い、それが現世でグスタからの言葉という形で叶うのはあまりにもエモすぎましたね。
エピローグの現世の2人の出会いなんてもう…
語彙力がゼロになる尊さでした。
最近涙腺が雑魚雑魚なので加減しておくれ。
この馴れ初めを見せられてしまうと、もうこの2人が銀水世界No.1夫婦で満場一致になってしまうでしょう。
本当に今巻の核はこの2人のストーリーで、それがもう僕の語彙力では表せないくらい素晴らしかったです。
こういう悲恋の果てのハッピーエンドまじで好き。
不可解なレブラハルト
霊神人剣エヴァンスマナの使い手としてルナを救った人物と同一人物とは思えない雰囲気を醸し出すレブラハルト・フレネロス。
アノスも違和感を感じたようでした。
レブラハルト程の使い手なら相応の魔眼があるはずで、パリントンの暗躍に気づかないわけがないと。
ましてやアノス以上に当時から続くルナと渇望の災淵の問題を知っているのなら、なおのことです。
同じ聖剣世界ハイフォリアのバルツァロンドからは変わってしまったと評されるレブラハルト。
聖剣世界の君主という立場は彼を変えたのか、それとも主神との関係が彼を変えたのか、はたまた長い時の中で彼を変える出来事があったのか。
どのケースが当てはまるのかは未知数ですが、エヴァンスマナでルナを救った心優しい勇者のようなレブラハルトは、もう居ないと思ってもいいのかもしれまん。
一見するバルツァロンドとの共闘やルナの過去など、出ている事実だけを見ればかなり仲間になってくれそうな世界に見える聖剣世界。
しかし、レブラハルトの存在はこれに待ったをかける可能性が非常に高そうですね。
恐らくアノスもこの点は懸念していると考えて良いでしょう。
イーヴェゼイノの今後
今巻の舞台となった災淵世界イーヴェゼイノ。
イーヴェゼイノ側の状況はかなり逼迫しているようで、一か八かで災人イザークを目覚めさせるしかないというところまで来ていたようでした。
パリントンの暗躍やアノスの行動を見逃していたのも、イザークを目覚めさせるためのようですね。
待つだけでは滅びてしまうが、イザークを目覚めさせても高確率で滅びてしまう。
恐らく違いとしては、銀水世界を巻き込むかどうかという点でしょう。
そしてナーガは銀水世界を巻き込んでも、生き延びる可能性がある方を選んだわけですね。
ある種アノスのルーツとも言える渇望の災淵そのものが目覚め、敵に回ると言える状況。
イザークはアノスに興味を示して目覚めたようですから、アノスと魔王学院は100%巻き込まれるでしょう。
しかし、イーヴェゼイノ側としてもイザークに暴れてもらっては困る状況です。
今は良好とは言えないアノスとイーヴェゼイノの関係ですが、意外にも共闘なんて展開はあるかもしれませんね。
敵の敵は味方。
この理論が当てはまる状況になる可能性は高そうです。
魔王学院13巻の発売日
続きがきになる魔王学院の不適合者 13<下>巻の発売日2023年2月10日です!
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