幻影騎士団デッキって純構築とロンゴミ型のどっちがいいの?
幻影を触っている方なら一度は気になるポイントかと思います!
今回は純構築vsロンゴミ型という形でそれぞれの特徴を比較してみます。幻影騎士団に興味のある方、使っている方、カスタマイズを迷っている方など必見です!
はじめに
遊戯王マスターデュエルのみならず、現実のカードゲームであるOGCでも存在しているテーマの『幻影騎士団』
アニメ『遊戯王ARC-V』のメインキャラクター・ユートが使用しているテーマです。
ざっくりと言うなら、レベル3モンスターを主軸にしたエクシーズテーマ。
遊戯王MDでも、Tier1と言えるレベルの強さと人口の多さではないものの、全く見かけない珍しいデッキというわけでもない立ち位置を確立しています。
幻影騎士団を使ってOCGで結果を残しているトッププレイヤーの方々は、プラチナ1にあっさり到達したり連勝記録を伸ばしたりしていますね。
そんな『幻影騎士団』デッキは、様々な派生やデッキレシピがありますが、僕が実際に勉強したり使ってみたりした中で、特に安定して強いなと感じたのは以下の2種類。
- 純幻影騎士団(純構築)
- ロンゴミアント型(ロンゴミアント構築)
どちらも特徴があり、一概にどちらが上!と言い切れないので、比較していこうと思います。
純幻影騎士団・純構築とは?
純幻影騎士団(以下純構築)は、その名の通り幻影騎士団(とセットのエクシーズ・ドラゴン)を軸・エースに据えた構築。
もちろん純構築だからといって幻影騎士団とエクシーズ・ドラゴンしか入っていないわけではないですが、基本的にこれらを主軸に据えたデッキです。
展開力と柔軟性が魅力の構築だなと僕は感じていますね。
僕の場合はここに以下の要素を追加。
- 汎用手札誘発
- 汎用魔法・罠
- 『彼岸の黒天使 ケルビーニ』
- サイコギミック+娘々
- 未界域ギミック
- 未来龍王ギミック
- アーゼウスギミック
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ロンゴミアント型・構築とは?
ロンゴミアント型(以下ロンゴミ型)は、その名の通り『No.86 H-C ロンゴミアント』というカードをエースに据えた構築。
もちろん幻影騎士団デッキなので幻影騎士団がメインではありますが、純構築とは異なりロンゴミアントをエースに据えるため、エクシーズ・ドラゴンは抜いています。
このデッキの魅力は何といってもロンゴミアントで、展開力と圧倒的な制圧力が魅力だなと僕は感じていますね。
僕の場合は幻影騎士団+ロンゴミアントギミックに加え以下の要素を追加。
- 汎用手札誘発
- 汎用魔法・罠
- 彼岸ギミック
- サイコギミック+娘々
- 未界域ギミック
- 未来龍王ギミック
- アーゼウスギミック
- アクセスコード・トーカー+トロイメア
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純構築の特徴
純構築の大きな特徴として、アーク・リベリオンの存在や幻影騎士団リソースの豊富さによる先後両方での安定感があります。
ロンゴミ型と比べるとロンゴミギミックや彼岸ギミックがない分、ここに好きなカードを入れられるカスタマイズ性も大きな特徴の1つですね。
魅力と強み
僕が考える純構築の魅力とロンゴミ型と比べた時の強みは以下の6点。
まず最初に、状況に合わせられる柔軟性があります。
例えば、手札誘発をキツいところに貰っても十分強い妥協点にルート変更したり、『幻影霧剣』のような罠カードや墓地の豊富な幻影騎士団リソースを使ってミドル~ロングゲームに持ち込んだりなどもできます。
いわゆるアグロ展開とミッドレンジ展開を選べるのは純構築だからこそ。
ここは2つ目の強みである展開力と復帰力が関係しています。
幻影騎士団の特徴である展開力に加え、墓地にドンドン幻影騎士団を落としていくので、墓地が2つ目のデッキと言えるくらいリソースとして機能するんですよね。
幻影騎士団は倒れない。
この復帰力・再展開力も大きな強みの1つと言えるでしょう。
体験談ですが、増G+うらら2枚+羽箒+クロウ+アーゼウス着地を決めてきた相手にも、粘りつつアーゼウスを着地させて逆転できた試合もありました。
ここは彼岸モンスターを墓地に送ったりする都合上、復帰力に劣るロンゴミ型にはない強みだと思いますね。
共通してキツい誘発や罠はキツいですし。(増Gニビルスキドレなど)
次に後攻での強さ。
幻影騎士団は展開デッキですから、先攻の方が得意なのは間違いないです。
ただ、後述の自由枠の多さも相まって、後攻用カードや手札誘発を入れやすく、後攻でもロンゴミ型よりはチャンスがありますね。
特に『禁じられた一滴』と相性が抜群で、墓地に幻影騎士団を送りつつ相手フィールドのモンスター効果無効+攻撃力半減を叩きつける一石二鳥ムーヴが強力。
フィニッシャーのアーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンは”元々の攻撃力”を参照するので、相手が展開しまくっていれば星3×2体を出してアーク・リベリオンに繋げただけで勝てることも結構あります。
また、ロンゴミ型の欠点として後述しますが、素引きしたくないギミックカードがロンゴミ型以上に少ないのも魅力。
爆発力より安定感を好む方には、この点は非常に魅力的なポイントなんじゃないでしょうか。
そして、ロンゴミ用のギミックカード分だけスペースがあるので、自由枠も”ロンゴミ型よりは”多いです。
その枠を初動カード・手札誘発・後攻用カードに使えるわけですから、どれを取っても安定感や後攻勝率を上げる+αになるわけですね。
最後に、友人に聞いたり相手のプレイングを見ている限りでは、対戦相手が純構築をロンゴミ型と誤解してくれるケースも結構あります。
デッキに入っていないロンゴミアントやリンクモンスターを警戒してくれるのはお得の一言につきますよね。
ここは一期一会で一発勝負の遊戯王MDならでは。
なので、対ロンゴミ型で最も分かりやすい手札誘発の打ちどころである『ゴシップ・シャドー』を待って、相手が強い誘発タイミングを逃すなんてこともありますね(笑)
幻影騎士団=ロンゴミ型と思い込んでいる人達のプレミを誘発できるのはこのデッキの強みの1つかなと思います。
欠点と弱み
僕が考える純構築の欠点とロンゴミ型と比べた場合の弱みは以下の2点。
まず最初にプレイングの難しさ。
これは強みである柔軟性と表裏一体で、選択肢の多さというのは諸刃の剣です。
常に最良・良い択を選び続けられるなら非常に強いですが、カードパワーが尋常じゃない現代遊戯王では1つのプレミが敗北に直結するので、負け筋を自分で作ってしまう事も少なくないでしょう。
どの先攻制圧盤面を作るか。
どの罠を墓地に送って、どの罠をセットするか。
どの罠・モンスター効果による妨害を、どのタイミング行うか。
どのターンでフィニッシュを狙いに行くか。
これらが全て相手のデッキや展開、試合の状況によって変わってくるので、必然的にミスも増えやすいんですよね。
どの先攻制圧盤面を作るかなんて、一期一会の遊戯王MDでは難問中の難問。
もちろんこの択の多さこそが魅力で、自分のプレイを振り返ったり勉強したりする奥深さがとても楽しいんですが、とはいえ難しさは弱みとも言えるでしょう。
疲れてる時の勝率で言えば、間違いなくロンゴミ型の方が高いです(笑)
もう1つの弱みとして、貫通可能な先攻制圧盤面の強度が挙げられます。
ヴェルズ・ナイトメアは通常召喚・リンク召喚の前では無力ですし、未来龍王ホープも効果はターン1制限。
罠カードも単体対象ですし、除去カードを撃たれればあっさり抜かれてしまいます。
なので、貫通された後に返すのが非常に厳しい制圧カードを出されたりするなんてケースもチラホラ。
崩された程度なら墓地からの再展開がしやすい分、アドバンテージを維持できますが、先攻制圧したから勝ち確定とはならないのは事実。
もちろん先攻制圧盤面を崩すのは言うほど簡単ではないんですが、ロンゴミ型と違って崩されることもあるよというのは弱みとして認識しておく必要があります。
ロンゴミアント型の特徴
ロンゴミ型の特徴は何といってもロンゴミアントの存在そのもの。
純構築と比べると、彼岸ギミックやロンゴミアントギミック、リンクモンスターといった要素が追加されエクシーズ・ドラゴンが抜かれています。
魅力と強み
僕が考えるロンゴミ型の魅力と純構築と比べた時の魅力は以下の3点。
まずは何といっても圧倒的な先攻制圧力。
5素材ロンゴミアントは遊戯王MDでもトップクラスの先攻制圧カードで、これを出された相手はほぼ詰みに近いです。
上振れでは6素材ロンゴミアント+未来龍王という、トンデモ盤面すら作れちゃいますからね。
加えて、純構築以上の上振れ展開力があるため、手札誘発による妨害を受けても、貫通して5素材ロンゴミアントまで行けることも珍しくないです。
もちろん何枚も貰ったり、ニビルのようなぶっ刺さりカードを受けるとキツいですが、灰流うららや無限泡影くらいなら結構貫通できますね。
ただ逆に、的確な誘発を受けて手札に解決策がない場合は、純構築と違って貧弱な盤面になりやすくゲームプランとしては負け超濃厚になりがちです。
5素材ロンゴミアントを出せばよっぽどのことが無ければ勝ち!という非常に明確な勝ち筋があります。
”ロンゴミアント”という明確なゴールがあるため、プレイングも純構築に比べるとシンプル。
相手がどんなデッキであれ、基本的に5素材ロンゴミアントを貫通するのは超困難なうえに、こちらが相手ターンに何か効果を発動するといった事もほとんどないです。
なので、純構築と比べると対戦相手に左右されず、一貫したプレイングがしやすいですね。
これは後攻になってしまった場合も同様で、相手が事故ってない限りは『アーゼウス』を目指すというこれまた分かりやすいゴールがあるので、シンプルになりやすいです。
ただシンプルと連呼しちゃいましたが、そもそも幻影騎士団は非常に豊富な選択肢を持ちながらプレイするテーマなので、あくまで「純構築と比べて」です!
欠点と弱み
僕が考えるロンゴミ型の欠点と純構築と比べた時の弱みは以下の4点。
先攻に超絶強いだけあって、純構築以上に後攻が苦しいのがロンゴミ型。
純構築はアーク・リベリオンの存在もあって、後攻捲りの神『禁じられた一滴』からのワンキルが狙いやすいです。
加えて、もう1つの欠点である自由枠の少なさが災いして、後攻用のカードや手札誘発を純構築と比べると入れにくくなっていますね。
後攻の幻影騎士団では、共通して「手札誘発を何枚引けているか」「後攻用カードを何枚引けているか」が勝敗に直結するので、これらを積めるスペースに劣るロンゴミ型はどうしても後攻がよりキツくなりがちです。
また、初手の手札5枚(+1枚)で引きたくないカードが多いのも事実。
特に『彼岸』カードはデッキに眠っておいて欲しいカードたちで、素引きしてしまうと展開力は確実に落ちてしまう上に、手札を1枠無駄にしてしまいます。
特に初手ガトルホッグは許さん
幻影騎士団シェード・ブリガンダインも初動に絡んでくれるパターンもありますが、基本は来ない方が良いですね。
最後に、柔軟性の少なさ。
これは強みである明確なゴールの存在と表裏一体ですが、あまりにもゴールが明確過ぎるが故に柔軟性が少なく、手札誘発がぶっ刺さってしまうことも多いです。(もちろん手札誘発を貫通する展開力はあるが)
そして手札誘発がぶっ刺さった時に、再利用できる墓地リソースやルート変更などでのリカバリーは難しくなりやすいですね。
とはいえ繰り返しになりますが、幻影騎士団というテーマ自体が誘発を貰いやすいので、あくまで「純構築と比べて」です。
結局オススメなのはどっち?
お互いの長所と短所が表裏一体みたいな関係なのもあって、結局どっちがオススメなんだ!と思った方も多いかもしれません。
僕の意見としては、長所・短所がより自分に合っている方がオススメ。
例えば、安定感や先後の影響の少なさ、プレイングで捲る余地が大きい方が好みなら純構築、先攻制圧や一貫したゴールが好みならロンゴミ型といった風にですね。
次に初心者・復帰者や幻影騎士団を使うのが初めてといった、僕のようなプレイヤーの場合。
僕の体験談基準にはなってしまいますが、純構築→ロンゴミ型の順で使って、実力と知識が十分ついたら好みの方を選ぶのがオススメです。
これは、純構築の方が幻影騎士団カード1枚1枚の活躍の場や使い道が多かったり、触れる回数が多いからですね。
搭載されている他のギミックは基本的に星3モンスターを特殊召喚するシンプルなものですから、幻影騎士団の理解を深めるのに向いていると言えるでしょう。
これである程度幻影騎士団のことを理解できれば、ロンゴミ型は+彼岸とロンゴミギミックを覚えるくらいなのでスッと入りますし、不慣れなうちは先攻特化型であるロンゴミ型の方が勝ちやすいでしょうからその点でもオススメ。
僕自身、単純な勝率は恐らくロンゴミ型の方が高いですが、”勝てた試合”を含めたらトントンか、純構築の方が上だったかもしれません。(体感なのとまだまだ下手っぴですからね)
後は既に持っているカードが多い方で選ぶのもヨシですし、持っている他デッキとの兼ね合いで選ぶのもアリだと思いますね。
メリットだけでなくデメリットも述べましたが、どちらも使っていて飽きず、勉強・練習すればするだけ上手くなって勝てるようになる素晴らしいデッキなので、ぜひ両方触ってみてください!
僕は幻影騎士団のおかげで遊戯王MDにドップリ
それでは良い決闘者ライフを!
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