ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 7巻【あらすじと感想・考察】

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ようこそ実力至上主義の教室へ

文化祭!怒涛の伏線回収!

そしてホワイトルーム生との決着!

読んでいて気持ちよすぎる、これまでの下準備をふんだんに利用した一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

よう実2年生編7巻のストーリー

  1. 体育祭を切り抜けるも、満場一致特別試験の傷が癒えていない堀北クラスは、長谷部波瑠加と三宅明人の2名が文化祭に非協力的な態度を示す。
  2. 綾小路清隆は自身のプランを進めるべく、生徒会長・南雲雅と密約を交わし彼との勝負を受け入れる。
  3. 文化祭は櫛田京子の活躍や長谷部波瑠加の復帰、堀北・龍園同盟の策や綾小路の策によって1位で終える。
  4. 同時に、文化祭の裏では1年Bクラス・八神拓也が綾小路の術中に嵌り、ホワイトルーム生である事を自白しながら退学に追い込まれる。

文化祭の結果

堀北・龍園クラスの共闘や坂柳と宝泉の暗躍などもあり、文化祭の順位は上から以下のように。

  1. 2年Bクラス(堀北クラス)
  2. 2年Cクラス(龍園クラス)
  3. 3年Bクラス
  4. 2年Aクラス(坂柳クラス)
  5. 1年Aクラス
  6. 3年Cクラス
  7. 2年Dクラス(一之瀬クラス)
  8. 1年Cクラス
  9. 3年Dクラス
  10. 1年Bクラス
  11. 3年Aクラス
  12. 1年Dクラス

1位~4位が+100クラスポイント、5位~8位が+50クラスポイントを取得する結果となり、2年生間では相対的なクラスポイントの変動がほぼない結果となりましたね。

一之瀬クラスが相対的に-50クラスポイントと言える結果ですが、綾小路の一言で神崎隆二・姫野ユキが奮起したこともありますからどのクラスにとっても収穫のあるイベントになったと見て良いでしょう。

11月文化祭終了時点でのクラスポイント

文化祭終了時点で、2年生4クラスのクラスポイントは以下のように。

  • 1年Aクラス(坂柳クラス):1201
  • 2年Bクラス(堀北クラス):966
  • 2年Cクラス(龍園クラス):740
  • 2年Dクラス(一之瀬クラス):675

坂柳クラスとのポイント差が遂に約240と300を切る形になり、射程圏内と言えるラインまでやってきましたね。

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感想

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怒涛の伏線回収!神回すぎる!

もうまさにこんな感じの一冊でした。

伏線回収が気持ちよすぎて、途中からずっと気持ちよくなってましたね。

南雲との密約や文化祭での立ち回り、退学した佐倉愛里の一件、終わったかと思われていた櫛田京子の大活躍、そしてホワイトルーム生との決着。

これまで2年生編の様々なイベントを通じて、特にここ数巻での丁寧な下ごしらえを活かした、本当に読んでいてスッキリするような内容でした!

伏線を張り巡らせて、それをアッと驚く形と組み合わせながら回収する。

よう実らしい面白さが詰まった、素晴らしい一冊だったと言えるでしょう。

思えば1年生編の中盤以降も同じような感じだったので、やっぱりこの作品は凄いなあとしみじみ感じさせられましたね!

アニメ2期・3期で1年生編の面白さは未読の方にも一気に広がるでしょうから、2年生編も負けず劣らず面白いぞ!と言うための代表的な一冊になったと思います。

予想以上の結末を見せたvsホワイトルーム生

ホワイトルーム生・八神拓也とのバトルはどうなるのか。

これは読者がかなり気にしていたところでしょう。

しかし、今回の結末は予想以上でした。

それこそ七瀬翼や天沢一夏の時とは比べ物にならないくらい、綾小路の凄さが際立つ結果になりましたね。

思い知っただけ。井の中の蛙大海を知らず。その一節の通りだったんだってね。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 7

まさに天沢の言葉通りの、格の差を見せつける勝利の仕方でした。

八神のこれまでの行動を利用し、直接手を下さずに八神を完膚なきまでに叩きのめしましたからね。

事情を知らない堀北・南雲・龍園に、三者三様の理由で囲まれ、自滅していく姿は滑稽というしかないものでした。

それぞれを絶妙に誘導し、八神をミスリードしながら破滅へと追い込んでいく凄さは痺れましたね。

これまでの彼の行動そのものが伏線になっているという、素晴らしい伏線回収&結末でした!

八神は可哀そうなくらい小物っぽい負け方になっちゃいましたね。

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考察

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ホワイトルーム生はもう居ないのか?

今巻でもう1人ホワイトルーム生であり、綾小路を狙い続けていた『ホワイトルームからの刺客』こと八神拓也が退学となりました。

綾小路が直接手を下すまでもなく、敗北を喫するという小物エンドでしたね。

これで天沢一夏・八神拓也の両名が綾小路に白旗を挙げる形となり、ホワイトルームからの刺客は一掃できたように見えます。

しかし、本当にこれで終わりなんでしょうか?

よう実は張り巡らされた伏線を綺麗に回収する作品で、実際今巻はその伏線回収が目立つ一冊でした。

だからこそ、ホワイトルームからの刺客関連ではまだ回収されていない伏線があるのが引っ掛かります。

  • 綾小路に警告してきた人物
  • 堀北に届いた手紙の差出人

まずは綾小路に警告してきた謎の人物。

この人物は綾小路に電話で警告をしたり、ドア越しに警告をしたりと何かとホワイトルーム関連で登場してきます。

綾小路と坂柳の情報を合わせると以下の特徴が判明。

  • 男性
  • 声は若い
  • 坂柳が昔に会っている可能性アリ
  • ホワイトルームの関係者の可能性大

ホワイトルームの事を知っていて、それに関する警告を綾小路に伝え、今巻でも1年の椿桜子を通して暗躍。

声も若いようですから、まだ見ぬホワイトルーム生の可能性は十分にありますよね。

そして、堀北に手紙を出した人物もまだ確定していません。

綾小路もこの手紙は把握していないようでしたし、筆跡が八神に酷似している=八神とはなりません

というのも、ホワイトルーム生はホワイトルームでの教育によって字の書き方も指導されているようですから、この手紙の差出人はホワイトルーム生だろうとまでしか言えないんですよね。

八神はホワイトルーム生なので黒に近いのはその通りですが、黒と断定できるわけではないです。

そして、八神の口からこの手紙の差出人が彼だと語られたわけではないですから、まだ見ぬホワイトルーム生が出した手紙だとしても不思議はありませんよね。

この2つの情報を総合し、2年生編4.5巻で考察した1年A組・石上京という意味深な人物の存在と合わせて考えると、ホワイトルーム生がまだ居る可能性は十分にあり得ますね。

だからこそ今巻の文化祭で綾小路パパは手を出して来なかったと考えれば辻褄もあいます。

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本当に坂柳クラスを射程圏内に捉えている?

坂柳クラスのクラスポイントが1201、堀北クラスのクラスポイントが966となり、その差235

よう実スタート時の絶望的な差も大きく縮まり、いよいよ射程圏内と言えるところまで来たとも言えるでしょう。

この差なら堀北クラスがクラスポイントを+150、坂柳クラスがクラスポイントを-100するだけでひっくり返りますからね。

内容によっては、特別試験1回でひっくり返る差です。

ですが、本当に坂柳クラスは射程圏内なんでしょうか?

というのもこの文化祭、坂柳クラスは謎の動きを見せていました。

大した出し物をしているわけでもないのに、4位にランクイン。

明らかにおかしい順位となった1年・宝泉のクラスと何かしら結託したと見て間違いないでしょう。

一見すると1年生編の無人島試験のように、プライベートポイントのような対価を支払って4位にランクインし、堀北クラスとの差を維持したようにも見えます。

こういう見方をすれば、クラスポイント以上に堀北クラスと坂柳クラスの差は小さいことになりますね。

しかし、一度自クラスのメンバーが犯したミスを、あの坂柳有栖がするでしょうか?

また、取引相手に宝泉を選んだのも解せません。

1つ考えられるとすれば、この2クラスの関係は今回の文化祭だけに留まらない、強固な関係を築いている可能性ですね。

それこそ体育祭&文化祭で堀北クラスと龍園クラスが共闘したようなイメージです。

思えば宝泉クラスは宝泉和臣という規格外の腕っぷし自慢がおり、七瀬翼も非常に優秀なオールラウンダー。

坂柳クラスに今一つ欠けているように見える、強力な実行力を持った人物がいるクラスです。

裏での暗躍や頭脳戦といった部分は坂柳の右に出るものはほとんどいないですから、ここに強力な実行者が加われば鬼に金棒状態。

学年も異なるため直接の敵対関係になる可能性が低く、宝泉としては綾小路・龍園に借りを返したい気持ちもあるでしょうから十分に共闘関係になり得る利害関係です。

堀北クラスは今回の文化祭で龍園クラスとの関係は一旦終わりですから、場合によっては1vs2の戦いを強いられるかもしれませんよね。

クラスポイントだけでは測れないのがこの作品、この学校の面白いところですから、案外坂柳クラスは見えないところで大きなリードを保っているかもしれません。

着実に迫りくる軽井沢の絶望

これから放送されるアニメ2期で人気爆上がり間違いなしの軽井沢恵。

彼女は綾小路との仲をドンドン進展させているようで、やることもキッチリヤッた描写までされていま割いたね。

そんな彼女ですが、これまでも考察してきたように、この先には大きな『絶望』が待ち受けているのがほぼ確定。

今巻では綾小路と南雲の会話からこれが更に裏付けされることになりましたね。

消えたら消えたでそれまでの存在。それ以上でもそれ以下でもありません。むしろ後始末が楽になって助かりますよ。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 7巻

相当なゲスだなオメェ!と読者(というか僕)から嫌われている南雲ですが、そんな南雲もドン引きする綾小路のスタンス。

綾小路さんあんなにイチャついといてお前これはヤバすぎるだろ!

こう言わざるを得ない発言ですよね。

流石に南雲も綾小路がここまでアッサリ軽井沢を切り捨てるスタンスだとは思っていなかったのか、動揺を見せつつ綾小路の事を『頭のネジが吹っ飛んでる』と評していました。

こちらに言わせれば、一時の感情に流されて判断を誤る方がネジの締め方を間違えているんだ。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 7巻

南雲の反応に対する綾小路のモノローグも恐ろしい。

これまでも見せてきたラスボス・綾小路っぽさがギッチリ詰まった南雲のやり取りから、軽井沢との交際は綾小路にとっては交際というより目的への通過点に過ぎないことが完全に確定しましたね。

クラスメイトの佐藤麻耶に過去を打ち明けさせ、軽井沢にとって大きな大きな『親友』というポジションを確立させたのも、この先のための下準備と見て間違いないでしょう。

時期も3学期を迎え、綾小路が言う『別れの季節』が迫っていますから、いよいよ軽井沢が絶望する場面が目前まで来ていますね。

ぶんちりー
ぶんちりー

幸せな軽井沢を見たい気持ちと綾小路のプランが気になる気持ちがバトってる

よう実2年生編8巻の発売日

アニメ2期もスタートするようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 8巻の発売日は2022年10月25日です!

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