ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4.5巻【あらすじと感想・考察】

ようこそ実力至上主義の教室へ
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一之瀬の告白にどう答えるのか?

これが気になって仕方なかったよう実2年生編4.5巻ですが、中身はそれ以上の特濃っぷりでした!

多くの人間の思惑が描かれていて、よう実の魅力である頭脳戦複雑な人間模様が楽しめる予感がビンビンです!

気になっていたあの人の正体も明かされるなど、ワクワク感が止まらない一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

よう実2年生編4.5巻のストーリー

今巻は.5巻という事もあってかなり多くのイベントがあったので、重要なイベントを箇条書きにして書き出していきます!

  • 2年C組・池寛治いけかんじは、2年C組・篠原しのはらさつきと付き合い始める。
  • 3年生のほぼ全員が生徒会長・南雲雅なぐもみやびの指示で2年C組・綾小路清隆あやのこうじきよたかに視線を送る嫌がらせを始める。
  • 2年A組・坂柳有栖さかやなぎありすは、ホワイトルーム生・天沢一夏あまさわいちかに宣戦布告する。
  • 綾小路は2年C組・佐倉愛里さくらあいり長谷部波瑠加はせべはるか三宅明人みやけあきと幸村啓誠ゆきむらけいせいらとプールを楽しむ。
  • 2年C組・堀北鈴音ほりきたすずねは、2年D組・伊吹澪いぶきみおと天沢まわり(ホワイトルーム生)を探る協力関係を結ぶ。
  • 2年B組・一之瀬帆波いちのせほなみは、綾小路に告白の返事を貰おうとするも、南雲の乱入で綾小路が2年D組・軽井沢恵かるいざわけいと付き合ってることを知り失恋。
  • ボーナスゲームとして、宝探しゲームが開催される。綾小路は2年D組・佐藤麻耶さとうまやとペアを組んで、10万プライベートポイント獲得。
  • 堀北鈴音は、筆跡から1年A組・石上京いしがみきょうが怪しいと考える。
  • 2年C組・櫛田桔梗くしだききょうは、堀北鈴音に宣戦布告する。
  • 次回の2年生用特別試験が、教職員・茶柱佐枝ちゃばしらさえ星之宮知恵ほしのみやちえの因縁の試験であり、高確率で退学者が出る試験だと判明する。
  • 1年B組&ホワイトルーム生・八神拓也やがみたくやが天沢に対して綾小路を頭脳戦で倒すと宣言する。
  • 綾小路と軽井沢イチャつく。
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感想

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情報量多すぎィ!!!

めちゃめちゃ伏線が張られまくってるこの感じ、たまんねぇよ。

読み終わった後整理しながら色々考えに耽れるの、余韻が凄くて最高ですね。

腕っぷしのバトルが前面に出ていた前巻と違って、今回は色んな人々の思惑が描かれていましたね!

まさにジェットコースターのてっぺんに登っているあの感覚です。

ここから一気に物語が加速していって、仕込みに仕込まれた伏線が面白く料理されていくんだろうなと思うと今後が楽しみで楽しみで!

思い返せば1年生編の4.5巻以降も、特別試験と現2年生とのバチバチの展開で一気に面白くなりましたもんね!

これだけ沢山の事を考察や妄想できるからこそ、よう実は大人気シリーズなんでしょうね!

Kindleを破壊しそうになった瞬間

南雲許さん。

これまで小物だな~と思っていた南雲雅ですが、今巻でその鬱陶しさからコバエに評価が上がりました。

ぶんちりー
ぶんちりー

オレ、ナグモ、キライ。ナグモ、ユルサナイ。

一之瀬と綾小路の甘酸っぱい?ほろ苦い?恋愛模様が進展しそうな時に最高に嫌味な形でプゥ~ンと乱入してきた南雲への怒りとイライラで、思わずKindleを破壊しかけましたね。

みんなもイラッときたよね?ね?

こういうイラッとくるキャラをかけるのもまた、小説家の能力の高さを表しているなあと思って心を鎮めることにします。

近い将来南雲がシバかれて最高にカタルシスを感じる日が来るのが待ちきれないですね!!!

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考察

あまりにも考察したいことが多すぎるので、今回は特に印象に残った3点について紹介します!

他にも沢山ポイントがあるので、長くなりそうなものは別記事にしています

月城さん実は味方説

前巻で綾小路に敗北した月城元理事長代行ですが、ここにきて評価がガラッと変わりました。

今巻の終盤で月城は綾小路の前に現れ、意味深な行動をしていきます。

それは、左手での握手です。

通常であれば、左手での握手は敵意の表れで、この点に関しては茶柱先生も指摘しています。

しかし、その前に何故かボーイスカウトに熱中していた話を綾小路にしていました。

そして、綾小路もまたこの点を気にかけています。

通常は失礼とされる左手での握手だが、ことボーイスカウトにおいてこれは例外となる。

ようこそ実力主義の教室へ 2年生編 4.5

ボーイスカウトにおける左手での握手は信頼を意味します。

信頼です。

つまり、綾小路に対して敵意があるわけではないという事ですね。

更に、ここでキーになってくるのが天沢一夏の存在です。

彼女は、ホワイトルーム生の裏切者と言える立場にある存在です。

にもかかわらず、何故か高度育成高等学校への在籍を許されたままで、自由すら与えられています。

月城も以前から天沢の本心に気付いていたようですから、彼は天沢を野放しにしていた事になります。

ホワイトルームの視点から見たら、これらの事には何のメリットもありません。

つまり、月城は自分の意志で天沢を許していることになりますよね。

これは、かつて綾小路が松岡の助けを経て自由を手に入れたのに似た状況です。

月城もまた、ホワイトルーム生に対して同情のような感情を持っている、綾小路の味方になってくれる存在の可能性が高いですね!

いずれ『また』お会いしましょう。

ようこそ実力主義の教室へ 2年生編 4.5

この一言の後にした左手での握手と合わせて考えると、次合う時は味方というサインかもしれませんね!

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綾小路の恋愛カリキュラム

怖すぎる主人公・綾小路清隆。

前々から軽井沢との関係がニコニコしちゃうラブコメ感ありつつも、不穏な空気が漂っていました。

不穏な空気の元凶である我らが主人公の独白が、怖すぎて考えさせられましたね!

軽井沢恵が、宿主から切り離された時に1人で立ち上がり前を向けることにある。

それがこの恋愛のカリキュラムにおいて、最も重要なことだ。

ようこそ実力主義の教室へ 2年生編 4.5

やっぱり綾小路が軽井沢と付き合っているのは、軽井沢の成長を促すためだったんですね。

一之瀬を使って軽井沢に試練を課すのかなと思っていましたが、それはまだ先の事のようです。

試練を与える前に、お互いの関係がなくてはならないものになるまで関係を深めていくようですからね。

綾小路曰く別れの季節が近づいたときに試練が訪れるようです。

別れの季節とは?

ここで僕が考える別れの季節は、です。

元々春は別れの季節と言われているからと言うのもありますが、これが春だというのには綾小路の独白が関わっています。

綾小路は二人の関係が深まっていくのを季節の移り変わりに例えていて、それが夏から秋、秋から冬へと表現しています。

その後に来る季節と言えば、春ですよね。

少しストレートですが、この2点から春が綾小路の言う別れの季節だと考えています!

2年生編の終盤で、軽井沢に試練が訪れると思うと今からゾッとしますね!

ぶんちりー
ぶんちりー

ラブコメを見たい気持ちと深淵を覗きたい気持ちがバトってる

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八神と櫛田の関係

ホワイトルーム生であることが確定した八神拓也

しかし、彼は櫛田と同じ中学出身であると言っていましたし、櫛田もこの点を認めています。

僕はこれまで八神が中学入学前までホワイトルームに居た可能性を考えていましたが、天沢と同期として交流を持っていて、実力も天沢の上な描写があることから考えを改めました。

八神は櫛田と同じ中学に在籍していたわけではなく、綾小路を退学に追い込むために口裏を合わせているのだと思います。

つまり、八神と櫛田は「綾小路を退学させる」ための協力関係にあるというわけですね。

八神がホワイトルーム生なので、櫛田が利用されていると言った方が正しいかもしれませんが。

櫛田からすれば綾小路に対抗できる仲間は願ったり叶ったりです。

そして、八神からすれば過去をでっち上げることでホワイトルーム生の容疑者から外れることができます。

実際に僕も、一時期は完全にシロだと思っていましたしね。

櫛田が八神を甘く見ていて、堀北ほどの脅威でないような素振りを見せていたのも、実は八神が櫛田の過去を知らないからなのだと思います。

ぶんちりー
ぶんちりー

綾小路を退学させようとしてる事がバレてるのはいいのか?

こういった描写から、二人が共闘関係のような関係であることが今巻でハッキリ見えました!

ホワイトルーム生はまだまだいる?

今巻でホワイトルームからの刺客が天沢一夏だけでなく、八神拓也であることが確定しました!

しかし、僕はホワイトルーム生はこの二人以外にもいると考えています。

それがズバリ、今巻でスポットが当たった1年A組・石上京です。

僕がこう考える理由次の3点です。

①:筆跡

まずは、堀北が石上の筆跡を気にかけていたからですね。

八神曰く、メモの筆跡を辿っていくと八神に辿り着くらしいので、堀北にメモを出したのは八神で間違いないでしょう。

しかし、堀北がメモと同じ筆跡と感じた人物が石上です。

これはつまり、八神と石上の筆跡が酷似しているということです。

八神がホワイトルーム生である以上、その筆跡はホワイトルームでの教育によるもののはずですよね?

という事は、それと酷似した筆跡なのはホワイトルームで教育されたからと考えています。

②:神崎との関係性

それに加えて、2年C組・神崎隆二からの評価もあります。

神崎は石上の能力を非常に高く評価しており、少し異常なまでに警戒していました。

1年生で気に留めるべきは石上のみだと言うほどですからね。

神崎は春の特別試験で接点を持ったと言っていますが、明らかに過去に何かあった口ぶりからしてその前から接点があるはずです。

俺は一度も相手にされたことはないからな

ようこそ実力主義の教室へ 2年生編 4.5

神崎はホワイトルーム脱落者の可能性がある人物ですから、彼からこのような評価を貰っている石上がホワイトルーム生の中でも選りすぐりのエリートの可能性はあります。

神崎と石上は学年が違うのでホワイトルーム内での接点はないのでは?と思う方も多いかもしれません。

これは一理あるのですが、そもそもホワイトルーム生は年齢を偽るのは簡単だと思います。

実際、経歴をある程度偽って入学しているはずですしね。

つまり、二人とも実年齢が現3年生(ホワイトルーム3期生)などの可能性が十分にあり得ます。

八神や天沢が石上を知らなさそうなのも、石上がホワイトルーム5期生ではないホワイトルーム生だからだと腑に落ちます。

この場合、綾小路が神崎を知らなかったのも筋が通って頷けます。

③:星之宮の目撃証言

2年C組担任・星之宮知恵は、石上が1年生であることに疑問を感じており、「結構前」に見たことがあるそうです。

この場合、石上が過去に高度育成高等学校に訪れていると考えるのが自然です。

そして、過去には超多忙と言われている綾小路パパが高度育成高等学校に訪れています。

この時に一緒についてきていたとすれば、星之宮の目撃証言と合致します。

明らかに意味深なシーンですから、これも石上がホワイトルーム生であることを示唆していると思います。


少し卑怯なメタ読みになってまいますが、このタイミングで1年生に新キャラを出してきたのは、ホワイトルーム関連だからとも考えられますしね。

反論材料の体型はおそらくフェイク

一方で、伊吹は石上の肉体が鍛え上げられていないと証言しています。

彼女はプールに居た石上の上半身を見たそうなので、この点は間違いないでしょう。

しかし、以前綾小路が述べていたように、ホワイトルーム生が本気で来れば下準備として体型を変えている可能性がありますから、ここはフェイクなんじゃないかと思います。

完全に確定はしていませんが、八神が櫛田と同じ中学出身というのもフェイクそうですしね。

他のホワイトルーム生がフェイク工作をしていても何ら不思議ではありません。


他にも綾小路の最終目標次の特別試験についてはコチラで考察しています!

よう実2年生編5巻の発売日

因縁の特別試験が描かれるであろうようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 5巻の発売日は2021年10月です!

安定した刊行ペースで嬉しい限りですね!

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