創約 とある魔術の禁書目録 3巻【あらすじと感想・考察】

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とある魔術の禁書目録

白井黒子と浜面仕上が表紙を飾る創約3巻。

白井黒子は暗部の一掃のため、警備員アンチスキルと共にオペレーション・ハンドカフスに身を投じる。

浜面仕上は、恋人の滝壺理后と共に警備員、学園都市からの逃亡を画策する。

上条当麻が登場しない、3人のヒーローの1人・浜面仕上が主人公の一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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創約3巻のストーリー

まずは、3巻のあらすじ整理から。今巻は追う側である黒子視点追われる側である浜面視点に分けて見ていきます。

白井黒子のストーリー

  1. 白井黒子&楽丘豊富vs碧海華麗、碧海が事故により死亡。
  2. 白井黒子vs花露過愛&花露妖宴、黒子は敗北。
  3. 白井黒子&楽丘豊富vsベニゾメ=ゼリーフィッシュ、ベニゾメは意識不明の重体に。
  4. 白井黒子vs花露過愛、黒子の勝利。
  5. 楽丘豊富vsヴィヴァーナ、ヴィヴァーナの勝利。

浜面仕上のストーリー

  1. 浜面仕上は碧海の死亡が事故に見せかけた殺害だと感じ、学園都市からの脱出を決意。
  2. 警備員に捕まった滝壺理后を救い出し、偽装パスポートを求めて「工場否定」を訪れるも「工場否定」は死亡、「学園都市最大の禁忌」に活路を見出す。
  3. 学園都市最大の禁忌・カキキエ隧道にて木原端数&レディバードと交戦し、勝利する。
  4. 「外」への脱出ではなく罪を償うことを選択した浜面は、暴発した黄泉川の拳銃に撃たれ倒れる。
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感想

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暗部編らしく、最後の最後まで救いがないストーリーでした。新キャラは軒並み死亡or重傷と、ある意味予想通りになりましたね。

しかし、最後まで暗部を「子供たち」と見ていた黄泉川の銃が暴発して、浜面が倒れるとは…いやあ救いがない。

あと、やっぱり浜面はカッコいいですね~

滝壺のためなら、特別な力なしでもなんとかして、悪事にでも手を染められるメンタリティが浜面の魅力だなと再確認できました。

全体で見ると、今巻は科学サイドのお話だったのにも関わらず、随所にニコラウスの金貨という魔術が絡んできて、これまでにないテイストに仕上がっていましたね!

ラストもよく、浜面がどうなったのか次巻が待ちきれません!

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考察

本巻で特に気になるのは、旧約~新約との違いと、キーアイテム・ニコラウスの金貨でしょう!

☆さんアレイスターについて考えを深める前に4巻が出ちゃいそうです。

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3人のヒーローたちと薔薇十字

創約に入ってから3巻、遂に3人のヒーロー全員が行動不能になってしまいました。

  • 上条当麻は、アンナ=シュプレンゲルとの戦いで半死亡状態。(ケロっと復活しそうではあるが…)
  • 一方通行は、自ら檻の中に入り、表舞台には出れず、立ち上げた作戦は失敗。
  • 浜面仕上は、黄泉川の銃に撃たれ倒れた。

これまで旧約~新約と、数多くの戦いを乗り越え、なんやかんやで戦い続けてきた3人ですが、まさかの全員行動不能に…

全てがアンナの思惑通りとは行きませんが、結果として3人のヒーローは行動不能となっている点は薔薇十字ローゼンクロイツの怖さを感じさせられます。

ハワイやバゲージシティ新約3・4巻で怖さを出してきたグレムリンに近い部分もありますが、早い段階で首魁が前面に出ており、学園都市内で暴れているのが決定的な違いでしょう。

これまでアレイスターの「計画」プランに守られてきた学園都市とヒーローたち(浜面は微妙)ですが、創約2・3巻の展開は、アレイスターが居ない世界はこんなもん、と捉えられそうですね。事実として、学園都市の損害は過去の暗部編と比べても最大に見えます。

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ニコラウスの金貨

今巻のキーアイテムであるニコラウスの金貨。改めてどんな魔術礼装か整理してみましょう。

  1. 金貨を握って祈れば、その願いが100%叶う。
  2. 事実改変ではなく、確率操作であるため、起こる可能性のない事象は叶えることができない。
  3. 金貨同士で願いがバッティングした場合は、双方不発となる。
  4. 1度使うと、次に使うまで1時間のチャージ時間が必要。願いが不発でもチャージ時間は発生する。
  5. 12月25日クリスマス限定で効果を発揮する礼装。
  6. 地脈が原動力のため、能力開発を受けた人間が使っても問題ナシ。
  7. アンナによる監視装置という側面があった。

面白いのは②の起こる可能性のない事象は叶えられないという部分で、実際に失敗例がいくつかあります。

例えば、ノーブラの絹旗のブラのホックは外せなかったり、瀕死の重傷を負ったヴィヴァーナの傷を治せなかったり

これと④のチャージ時間がいい具合にニコラウスの金貨を不便にしていて、ちょっと便利な道具くらいの位置に落ち着かせていました。

とはいえ、学園都市中にばら撒かれていたため、警備員・暗部の両者が金貨を乱用した結果、双方に大量の死人が出るという、当初の予定から大幅に逸れた結末を迎えることになってしまいました…

やはりこのニコラウスの金貨が、一方通行が打ち出したオペレーション・ハンドカフスが事実上の失敗に終わった、最も大きな原因でしょう。

願いの規模

前述の通り、ニコラウスの金貨は確率操作を行う礼装です。

ここで、どの程度の規模の操作が行えるのか?という疑問が出てきます。

本巻で出てきた使用法(願い)は、全て具体的です。言い換えれば、全て対象とする規模が小さいです。(個人やドア、銃等)

また、金貨は学園都市中にばら撒かれているそうなので、使用者も描写されている以上に居そうです。そこで、例えばですが、何者かが「暗部に壊滅的なダメージを与えたい」と願った場合はどうなるのでしょうか?

警備員や統括理事は、作戦前にこう願ってもおかしくありません。

規模は大きな願いですが、暗部が壊滅的なダメージを受ける確率はゼロじゃないですし、多くの事故死が発生している不自然な状況にも結び付きます。

願いの規模については記述がないという点と、3巻終了時点での状況を合わせると、暗部の壊滅という願いは叶えられるものと言えるでしょう。

今回の事件は各個人の行動だけでなく、誰かが金貨に願った暗部の壊滅も、一つの原因なのかもしれません。

金貨の呪縛

あまりにも便利な礼装であるニコラウスの金貨。そんな金貨の効果に使用者は溺れ、自ら危険な道に踏み込んでいってしまいます。アンナ曰く、この金貨の呪縛を自ら捨てられたのは一人だそうです。

そしてこの「一人」こそが、今巻の主人公・浜面仕上です。

現在判明している金貨の所持者は、以下の8名です。

浜面仕上、白井黒子、花露妖宴、ベニゾメ=ゼリーフィッシュ、木原端数、ヴィヴァーナ=オニグマ、リサコ、アンナ=シュプレンゲル

黒幕のアンナを除いた7人で、金貨を手放したのは浜面、木原端数、ヴィヴァーナの3名と言えるでしょう。しかし、木原端数とヴィヴァーナは死亡して手放す形になったので、自らの意思ではありません。

イレギュラー・浜面仕上

自ら金貨を捨てた浜面は、アンナからはイレギュラーであり、「ノーマーク」、「見逃していた」と評されます。

アレイスターの「計画」でもイレギュラーだった浜面。

各黒幕たちから上条さんや一通さんが注目され、スルーされる浜面ですが、創約では意外にも早くに目をつけられます。

これまでと違い、黒幕アンナが目をつけた状態で浜面がどう立ち回って行くのかが楽しみですね!(そもそも生きているのか不明だが…)

創約4巻の発売日

衝撃のラストを迎えた3巻に続く、創約 とある魔術の禁書目録 4巻の発売日は5月8日です!

あらすじを読むと、ケロっとしてる上条さん。やっぱりこの男の生命力が学園都市最大の禁忌です。

そんな創約4巻のあらすじと感想・考察はこちらです!

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