スパイ教室 04 《夢語》のティア【あらすじと感想・考察】

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スパイ教室

《夢語》のティアが表紙を飾るスパイ教室4巻。

『灯』vs『蛇』のメンバー・《紫蟻》を、《夢語》のティアにスポットを当てながら描いた一巻です。

また、これにてスパイ教室は第一部完結!次巻からは第二部となるそうです!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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スパイ教室4巻の時系列順ストーリー

  1. 半年前、『焔』のボス・紅炉は『蛇』のメンバー・紫蟻敗北し、捕まる
    しかし、闘いの最中、「英雄」の話を《働き蟻》(紫蟻に調教・洗脳され、絶対服従している手下たち)に植え付けていた
    また、死の直前に、《潭水》ローランドに、生涯のライバル・クラウスという刷り込みを行う
  2. 『灯』と捕虜のローランドはムザイア合衆国に潜入。ティアとグレーテが指揮を執り、他の6名が2名ペアの3グループを組んで潜入調査。クラウスは単独行動。
  3. 潜入調査中の『灯』メンバー6名は、皆それぞれ働き蟻に襲撃され、3グループが一斉に窮地に陥ったことにより、ティアはローランドを解放する。
  4. 紅炉の仕込みに気づいたティアはローランドの洗脳を上書きし、紫蟻の拠点でも「英雄の噂」を利用して働き蟻の支配権を奪いながら善戦する。
  5. 紅炉の仕込みを受けていない選りすぐりの9名、9人の《将軍蟻》が参戦するも、クラウスとローランドが参戦。クラウス&ローランドvs9人の将軍蟻となるも、クラウスの圧勝によって紫蟻は捕縛される。
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感想

ティアがメインだったのは間違いないですが、全員が個性を出しながら活躍した一巻となりました!

2巻と3巻は非選抜組選抜組がそれぞれ活躍する形だったので、全員活躍は1巻以来です!

みんなキチンと見せ場が用意されており、個人的にはジビアが文字が読めないから(おバカで勉強不足だから)勝てたという、暗闇での一戦がお気に入りです。

叙述トリック

シリーズ恒例の叙述トリック!今回はオーソドックスな日付のトリックでした。

終盤まで紫蟻に捕まっていた「彼女」が紅炉とは明かされず、『灯』のメンバーが捕虜になったものだと思い込みながら読み進めてしまいました!

作者の思惑通りに騙されたおかげで、『灯』の誰かは働き蟻に負けてしまうのではないかと、本気で思いながらドキドキ読めました!

相変わらずこの作品の叙述トリックは物語をより面白くさせてくれますね!

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考察

殻を破ったティア

3巻でマティルダにいいようにされ、自己嫌悪に陥っていたティア

スパイとしては甘く、紅炉のようなヒーローに憧れ、敵をも救うことを理想としていたティアですが、マティルダとの一件が重くのしかかっていました。

マティルダを見逃すことで救おうとし、利用されてしまった事を引きずっていたティアですが、そんな彼女は本巻で殻を破ります。

紅炉が残した「英雄の噂」の裏側に気付き、紅炉の狙いを汲み取ったティアは、スパイでありながらも、敵を救う一つの道を見出します。

これまでは、情けをかけ、見逃すという甘さが敵を救うことだと思っていました。

しかし、スパイとして敵を救う方法は、敵を裏切らせ、自分の味方にしてしまうことだと気付きます。

相手を否定し、惹きつけ、魅了する。それこそが「夢語」が貫く道。

スパイ教室04 《夢語》のティア

この一文には、ティアが殻を破った!ってしびれちゃいましたね!

マティルダに否定された自分の理想を見つめなおし、進むべき道を定めたティアは本巻で最も成長したキャラと言って間違いないでしょう。

『蛇』の目的

本巻のラストで、クラウスは『蛇』のメンバー・白蜘蛛に、『蛇』の目的を問います。

すると白蜘蛛は、あえて答えるならば、目的は「均衡」と答えます。

全く答えになっていない気もしますが、このキーワードから『蛇』の目的を推察してみましょう。

結論から申し上げますと、『蛇』は世界を裏側から完全掌握し、コントロールすることが目的なのではないでしょうか?

まず、『蛇』はディン共和国最強のスパイチーム『焔』を壊滅させた謎のスパイチームで、『焔』のメンバー・ギードが『焔』を裏切った動機そのものです。

クラウスが家族と評する『焔』を裏切るほどですから、『蛇』が掲げる目的というのは何かビッグなものなのは間違いないでしょう。

そして、構成員は『焔』を壊滅させるだけの実力を持っており、白蜘蛛もクラウスから逃げきれるだけの実力があります。

本巻で登場した紫蟻も、ムザイア合衆国で総勢400名ほどの働き蟻を配下にしているわけですから、実力は並大抵ではないでしょう。

また、時代設定としては、世界大戦後に、各国が戦争を辞め、スパイを使って裏側で戦争をしているというものです。

つまり、スパイの存在意義は、戦争(世界大戦)を未然に防ぐ、といった部分もあります。

そんな凄腕スパイ集団が、この時代で目指す「均衡」とは、「世界平和」なのではないでしょうか?

凄腕だからこそ、自分たちが暗躍して世界をコントロールする。

こういった理想を持った集団になったのかもしれません。

そして、このような理想を持っているからこそ、ギードは『焔』を裏切ってまで『蛇』側についたのではないでしょうか?

いずれにせよ、今後明かされるであろう『蛇』の全貌が楽しみですね!

スパイ教室5巻の発売日

第一部が完結したスパイ教室ですが、第二部のスタートとなる5巻・スパイ教室05 《愚人》のエルナの発売日は2021年5月20日です!

2021年3月19日に発売されたサイドストーリーに位置する、スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤルに続いて、早くも5巻が読めるのは嬉しい限りですね!

そんなスパイ教室5巻のあらすじと感想・考察はこちらです!

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