探偵はもう、死んでいる。 11巻【あらすじと感想・考察】

tanmoshi11cover 探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。

《虚空歴録》編完結!

7巻から始まった現代編と、失った記憶を辿る過去編が交差した伏線回収の一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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たんもし11巻のストーリー

  1. 《怪盗》アベル・A・シェーンベルク虚空歴録アカシックレコード掌握を阻止するべく、君塚君彦たちは目覚めた元《名探偵》シエスタと共に戦いに赴く。
  2. アベルに勝利するも、アカシックレコードの《システム》を破壊した影響で世界が再起動してしまい、君塚たちはアカシックレコードに繋がる記憶を全て失う
  3. 記憶を取り戻した君塚たちは、アカシックレコードの暴走による《大災厄》を治め、連邦政府が企む《未踏の聖域》への脱出計画を阻止する。
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感想

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綺麗に色々繋がった!

7巻の現代編から、色んな伏線がありそうだなと思いつつも、どうまとまるか予測できなかった《虚空歴録》編。

そんな話もあったな…!というものが綺麗に繋がり、スッキリと読むことができました。

《名探偵》は1人しか存在できず、夏凪渚とシエスタは同時に存在できない。

この命題を、《吸血鬼》スカーレットの血を使い、シエスタの役職を《名探偵》から《吸血鬼》に変える事で解決したのは、綺麗な流れでした。

他にもアベルがシードと共謀した際に、アカシックレコードをシードに隠したというのも綺麗な流れですね。

総じて物語のターニングポイントが、既に張られていた伏線の回収になっていたのが気持ちいい一冊でした。

君塚と、これまで彼に協力してきた面々が一堂に会するエピローグもハッピーエンド感が強くてグッドでしたね。

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考察

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ミゾエフ連邦の正体

そうきたか~~~となったのはミゾエフ連邦の正体。

世界平和を維持する超大国というミゾエフ連邦の設定でしたが、はてさて地球上のどこにある国なんだろう。

これはずっと疑問だったことで、イギリスやフランスといった現実に存在する国家が登場する以上、どこの大陸に超大国を構えているんだ?と気になっていました。

ミゾエフ大陸なるものがあったとして、大西洋のアトランティスみたいに現実だと海の上になる場所なのか?

その答えはまさかの南極大陸

言われてみれば南極大陸というワードは本作に登場したことがなかったですし、ミゾエフ連邦が名ばかりの仮想国家という事実と合わせると、あり得そうな話になっています。

これまで度々登場していたミゾエフ連邦の高官・アイスドールも直訳すれば氷の人形

南極大陸にかけたいいネーミングですね。

アイスドールは南極大陸に居を構えるミゾエフ連邦の操り人形という意味で、氷の人形というネーミングはピッタリ。

加えて、不老不死の身体で世界のために戦い続け、氷のように心が凍っているという点もあるので、ダブルミーニングになっているのも美しかったですね。

次章・未踏の聖域

今回新たに登場したキーワードが《未踏の聖域アナザーエデン

そしてアナザーエデンは、並行世界の地球を指すことが明らかにされました。

更に、今の世界とアナザーエデンを行き来する技術があることも、ミゾエフ連邦の箱舟計画から明らかに。

エピローグ後には、アナザーエデンの《発明家》Aアリシアが登場する形で終わり、次章は間違いなくアナザーエデン絡みの章になる予感。

エピローグまでで唯一判明していなかったのが、《発明家》スティーブンを襲った人物の正体ですからね。

綺麗にここが次章への切り口となっており、次なる敵は別世界の住人と…

シード編は別惑星、宇宙からやってきた外来種が敵でしたが、ある意味似たような状況になりました。

たんもしの原点にあった外来種との生存戦争

次章はこれが並行世界の《調律者》となって、またしても生存戦争が繰り広げられると思うと楽しみですね。

たんもし12巻の発売日

新章開幕となる探偵はもう、死んでいる。12巻の発売日は未定です!

順調なペースだと、2024年7・8月発売が予想されます。

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