セリカと涙を流すグレンが表紙のロクアカ18巻!
救いたいものは2つ
選ぶのは1つ
のキャッチフレーズが示すように胸熱な一巻でした!
しかも、アルザーノ帝国王家の呪いや天の智慧研究会トップの正体、禁忌教典の存在など物語の根幹に関わる情報が盛りだくさんでした!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
ロクアカ18巻のストーリー
- 天の智慧研究会の手で《剣の姫》エリテーテ=ヘイヴンが【英霊再臨の儀】によって復活し、アルザーノ帝国に壊滅的な被害を与える。首都・帝都オルランドも壊滅し、学級都市・フェジテが最後の砦になる。
- グレンは、セリカがタウムの天文神殿へ向かったことを置き手紙で知り、セリカとフェジテ(教え子たち)の二者択一を迫られる。
- グレンは、オルランドに家族を残しているシスティーナ=フィーベルやルミア=ティンジェルの気丈な振る舞いを見て、フェジテに残ることを決心する。
- 生徒たちの後押しによってグレンは、セリカを追ってタウムの天文神殿に向かうことを決心。システィとルミアもグレンに同行する。
- システィvsジン=ニガスとグレン&ルミアvsレイク=フォーエンハイムは、グレンたちの勝利。
- ルミアは、《空の天使》レ=ファリアに乗っ取られ、天の智慧研究会・第三団《天位》、最高指導者《大導師》フェロード=ベリフによってグレンとシスティは禁忌教典の片鱗を見せられ、行動不能になる。
- グレンとシスティは、聖歴前4000年という大昔に逃げ込み、次巻に続く。
感想
ロクアカ面白いわ!!!
いやこれまでも面白かったけども!!!
17巻といい最近すごくない!?!?!?
いやもう盛りだくさん過ぎて最高でしたね!!そら今更でも記事書きますよ!!
あとラストもヤバいよ!!!(語彙力)
続き気になりすぎちゃうよ!?!?!?
グレンの葛藤
まずグレンの葛藤!
唯一の家族と大切な教え子たちという二者択一を迫られるグレンの葛藤は、読んでるこっちまで辛くなりましたね!
ここまでの17巻で積み上げて来たものはデカイぜ
フェジテに残ることを決めたのもシスティやルミアの姿勢に感化されてで、セリカを追うのを決めたのも教え子たちが催したパーティーで背中を押されたから。
グレンにとっての、システィやルミアを始めとした教え子たちの存在の大きさはこれまでも描写されてきましたが、今回はより一層その大きさを感じさせられましたね!
やっぱりグレンは教官なんだなあと感じずにはいられないグレンの葛藤でした!
次々と明かされる真相
作者の羊先生が「最終決戦の前夜祭」、「怒涛の伏線回収」とあとがきに書いていたように、一気に多くの真相が明かされました!
羊先生がここで一回ロクアカを1から読み直したらどう?って提案されてましたけど、本当に読み直したくなっちゃうくらい色んな真相が明かされました!
後述しますがアルザーノ帝国王家の呪いや、《大導師》の正体は自分の予想が少し当たってて嬉しかったです(笑)
そしてタイトルにもなってる禁忌教典!
いや~その片鱗をグレンが見る描写がとても好きでした!好きです!
この手のファンタジー系作品で、実は並行世界が僕らが住んでる現代社会って設定すごい好きなんですよね。
ファンタジー世界と現代社会の繋がりが描かれる描写に、ロマンを感じてしまうというか!
設定は違うけど天鏡のアルデラミンもこの点は大好きでした!
考察
今回は色んな伏線回収や新要素があったので、色々ありますが、次の3つについて書いていきます!
- システィの成長
- 王家の呪い
- 《大導師》の正体
これら以外ですと、
- 『供物』というキーワード
- アルベルトの手術
- リィエルの成長
- セリカと謎の幼女の謎
- 禁忌教典とは
- ナムルスが《時の天使》ラ=ティリカであることがほぼ確定
など本当に盛りだくさんでした!
システィーナの成長
巻を追うごとに着実に成長しているシスティですが、今巻ではより鮮明に成長が描写されます。
グレンの異変を素早く察知したり、1巻では手も足も出なかったジン=ニガスとの戦闘で圧勝します!
まず最初に、グレンの異変を察知し、励ます姿ですよね!
システィ自身も家族がオルランドに居て安否不明だったり、《大導師》の正体に気が付いたりと精神的負荷は過去最高だったはずです。
にもかかわらず、グレンの異変に気付き、その原因がセリカの失踪であることを突き止めます。
その後も、フェジテに残るというグレンを送り出すために、パーティーを催してグレンを励ますという成長っぷりです。
メンタルが強いと言えばルミアでしたが、システィも負けず劣らずメンタル強者に成長してくれました!
メンタル激強ヒロインズと命名しよう
そして、成長をまざまざと見せつけてくれるvsジン。
1巻では手も足も出ず、グレンに救出されたシスティでしたが、そんなジンを圧倒します。
魔術の腕だけでなく、戦術の組み立てや思考の速さなど、あらゆる面で一流の魔術師として描かれていましたね!
そして、ジンが命乞いをしても、読心魔法でジンの狙いを見透かし、殺すと宣言します。
ヒロインって悪役に命乞いされて甘さを出してしまい、ピンチになるのが多いと思います。
そんな中、しっかり魔法を駆使して騙されず、強い心を持ってジンにとどめを刺したシスティの成長は著しいとしか言いようがないでしょう。
でも、それが”魔術師”よ
ロクでなし魔術講師と禁忌経典 18巻
見開き絵にもなってるこのシーンは、システィの更なる成長を象徴しています!
しょっちゅう痺れてるけど痺れちゃいましたね!!
1巻のときのツンデレヒロインとは最早別人!
もうね、読んでるこっちが嬉しいよ!
アルザーノ帝国王家の呪い
ジャティス=ロウファンの発言やアリシア三世の手記で描写されていた、王家の呪い。
遂にその真相が、アルベルトの口から語られましたね!
まとめると、呪いは次のようなものです!
- 【マグダリアの受胎儀式】という名前
- 王家には女子しか生まれない
- 《継魂法》を使って永遠者化した《魔王》ティトゥス=クルォーと子を成す運命
- バラバラになった《空の天使》レ=ファリアを再度産むための「孕み袋」
なかなかにエグいですよねこれ。
そりゃアリシア三世も狂うわ
幸いにもルミアの父は《魔王》ではなかったそうですが、王家のほとんどが《魔王》と結婚していたようです。
これを語ったアルベルトも帝国の敵に回るか葛藤したと話していますし、作中でもトップクラスの驚愕の事実です。
これまで天の智慧研究会がルミアを狙っていたのも、98%という驚異の数字までルミアがレ=ファリアとして完成していたからのようですね。
ルミアが《王者の法》を発現しているのも、ルミアが特別というより、王家の血筋だからというわけです。
《魔王》が待ちに待った完成品が、ルミアだったというわけですね。
ただ、前述の呪いがあり、最悪ルミアが死んでもまたレ=ファリアとして完成してくる子が産まれれば良いそうなので、ここはポイントになってくるかもしれません!
レ=ファリアとして目覚めてしまい、《魔王》のもとに残されたルミアがどうなってしまうのか心配で夜しか眠れません!!!
《大導師》フェロード=ベリフの正体
アルザーノ帝国と長年争い続けてきた天の智慧研究会。
この組織のトップである、第三団《天位》、最高指導者《大導師》フェロード=ベリフの正体が明かされました!
なんと、フェロード・ベリフはシスティのお祖父さんであるレドルフ=フィーベルであり、《魔王》ティトゥス=クルォーでした!
正確には、《魔王》がレドルフの身体を5年前から若返らせて使っていたそうです。
なので、《大導師》=《魔王》だった、ということですね!
システィが《大導師》に接触したときの描写から、レドルフ=フィーベルなんだろうなとは思っていましたが、《魔王》だったのは驚きです!
アルザーノ帝国と天の智慧研究会の両者が《魔王》のコントロール化にあったわけですから、なんとも驚愕の事実ですね!
ジャティスが両方に敵対している理由も納得です
とはいえ、なぜ《魔王》が天の智慧研究会という組織を作ったのかは未だに謎のままです。
禁忌経典で世界を救うと言っていましたが、それと天の智慧研究会が繋がってくるわけではないですしね。
やはり、第二団《地位》エレノア=シャーレットと第三団《天位》、《神殿の首領》パウエル=フューネが話していた『供物』や前巻のミラーノ事変で企んでいたことがキーなんでしょう!
アルザーノ帝国の東側で、レザリア王国と戦争をさせたり、エリテーテに虐殺をさせたりしていることから、この場所で血を流すことが目的に繋がってきそうです。
なんだか、鋼の錬金術師を思い出します!
何か意味のある土地で、多くの血を『供物』として捧げることで何らかの魔法を発動させようとしているのでしょうか?
今後も天の智慧研究会の動向から目が離せません!
ロクアカ19巻の発売日
ここにきて過去編を匂わせる、ロクでなし魔術講師と禁忌教典 19巻の発売日は2021年6月18日です!
ナムルスについてなど、更なる伏線回収がありそうですね!!!
そんなロクアカ19巻の記事はコチラ!
また、イラスト担当の三嶋くろね先生が画集を出してくださったので、コチラも要チェックです!
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