七つの魔剣が支配する XII 【あらすじと感想・考察】

nanatsuma12cover 七つの魔剣が支配する
七つの魔剣が支配する

アニメも開幕したななつまですが、原作も絶好調!

いよいよキンバリー4年生という、上級生の仲間入りをした今巻も読むのが止まらない一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

ななつま12巻のストーリー

  1. 春季休暇の旅行を楽しむ剣花団はガイ=グリーンウッド、ピート=レストンの実家にも訪れる。
  2. キンバリーでの4年目が開幕。魔法生物学講師・バネッサ=オールディスと呪術講師・バルディア=ムウェジカミィリが異端狩りの現場に一時出向となり、《大賢者》ロッド=ファーカーを含めた3名が教師として着任する。
  3. 迷宮二層にて六年生・ディーノ=ロンバルディが魔に呑まれ、この一件でガイがムウェジカミィリから受け取った呪いを飲み込み呪術使いとなる。
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感想

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いや~~~読むのが止まらん!!

僕がななつまで大好きな『魔法使いの生き様』的な描写がたっぷり詰まった一冊で、読んでいて最高でした!

両極性の体質をフル活用してオリバーと寝たピート。

呪術使いとして生まれ変わってしまったガイ。

魔に呑まれたロンバルディ。

謎の目的と圧倒的力を持つファーカー。

様々な人物が存在感を放ち、それぞれの葛藤や過去を見せてくれたのは非常に良かったです。

個人的には特にピートの物語が好感で、実の父親から忌み嫌われ育った過去は、魔法使い側に完全に振り切った彼の目的に共感するのには十分な内容でした。

そして魔法使いらしいゴールをセットしたからこそ、魔法使いらしく”生まれは男”ながらも、体質をフル活用してオリバーを誘惑した彼の行動にはゾクゾクしましたね。

ぶんちりー
ぶんちりー

男の娘の扉が既に開放済みで良かったZE

今巻は今まで以上に一線を越えるシーンと、取り返しのつかない結果が沢山生まれてしまったので、今後の展開も楽しみです!

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考察

続々と魔に呑まれる兆候を見せる面々

これまで剣花団のメンバーでは、カティが最も魔に吞まれる可能性が高いと思っていました。

実際彼女は魔法生物との距離感に加え、異端化の兆候すらある危なっかしさがあります。

そして、他の面々を見るとオリバーには異なる目的が、ナナオは剣客としての危うさが、シェラは名門一族らしい安定感と葛藤が、そしてガイとピートは魔法使いに染まり切っていない雰囲気がありました。

しかしこれはあくまで表面的な話であったというのが今巻で明かされましたね。

いよいよキンバリー4年生という、上級生の側に踏み入った剣花団の面々はより魔導の深淵に突き進んでいきました。

魔法使いらしくなってしまったピート

まずはピート。

普通人家庭出身ということもあり、引け目があるのかなくらいにしか思っていませんでしたが、実際には辛い過去を持っていたことが判明。

魔法使い嫌いの父を持ち、ピートの出生と共に母を亡くした事もあって家族関係は最悪

休暇旅行では、歓迎されるどころかあからさまに嫌悪され、ピートは絶縁を宣言してしまいました。

そんな状況下で自体は悪化し、両極性の体質を囲んでいるロッド=ファーカーのキンバリーに魅了されたうえに、魔法使いの一家に嫁ぐと心を固め、初めてをオリバーに捧げたピート。

どうするんだ、オリバー。ボクを受け止めるのか、それとも放っておくのか。選択はふたつにひとつだ。難しいことは何もない。

七つの魔剣が支配する XII

普通人らしい常識をドンドン捨て去り、魔法使いらしくなっていってる姿が垣間見えました。

しかもそれでいて、これまでのピートらしく冷静に振る舞っているのだから余計に根が深い問題ですね。

魔法使いの行きつく先は魔。

これまでどこか常識人らしさがあったからか、ピートは魔に呑まれないだろうと思っていましたが、積極的に行動し始めたことに加え、ファーカーという危険人物が近くにいるためピートも一気に危うさが見えてきましたね。

焦るガイ

そして今巻の主人公とも言える活躍を見せたのが、ガイ。

彼もまた農家の出であり、魔法使いらしくない温かさを持った好青年でした。

しかしどうやらガイは呪術の才能に秀でており、キンバリー講師・ムウェジカミィリに目をつけられ、呪いを育てていたことが判明。

魔に吞まれたロンバルディとの一戦で不可抗力もあり、遂に呪いを取り込み呪術使いとなってしまいました。

悪ぃな、カティ。…しばらくハグは、してやれそうにねぇや

七つの魔剣が支配する XII

そんなガイの葛藤から垣間見えたのは、焦り

やはり入学当初から一緒にいる剣花団の面々が変わっていく状況には、力不足を感じ焦ってしまうのでしょう。

そこでロンバルディとの一戦もあり、遂にラインを踏み越えてしまいました。

ガイもピート同様、どこか安全圏のような感覚のあったキャラクターですが、ここで一気に魔法使いとしての深みを増したので、今後はガイもまたカティやピート同様危険な香りのする人物になってしまいそうですね。

カティにばかり注目してきましたが、今後はピートにガイと、誰が魔に吞まれるか分からない状況になってきて怖さ半分ワクワク半分な展開になっていきそうです。

ななつま13巻の発売日

アニメの放送も始まり人気が更に増しつつある七つの魔剣が支配する XIIIの発売日は2023年12月8日です!

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