七つの魔剣が支配する VII 【あらすじと感想・考察】

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七つの魔剣が支配する

ななつまもいよいよ3年生編に突入!

屍拾いスカベンジャー』ことリヴァーモアによる「骨抜き事件」に、キンバリー生たちが力を比べあう「決闘リーグ」と盛りだくさん。

ななつまとキンバリーの魅力が詰まった濃厚な一冊になっていました!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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ななつま7巻のストーリー

前巻で2年生編は終わり、いよいよオリバーたちはキンバリーの3年生に!

そんな彼らは、キンバリー魔法学校のイベントである「決闘リーグ」に身を投じます!

  1. 「決闘リーグ」が3人一組のチームであることが発表され、オリバー=ホーンとナナオ=ヒビヤはユーリィ=レイクとチームを組む。同じ剣花団であるカティ=アールト、ガイ=グリーンウッド、ピート=レストンの3人は成長した力を確かめたいとチームを組む。
  2. 3年生の主要なメンバーは全員予選を通過し、2回戦の4チームでのバトルロワイアルへと進む。
  3. ホーン隊の試合は、一強であるホーン隊vsリーベルト隊・エイムズ隊・ミストラル隊の1vs3となる。苦戦の末、ホーン隊が勝利
  4. アールト隊の試合は、3年の優勝候補であるアンドリューズ隊(アンドリューズ、オルブライト、ロッシ)、2年生のテレサ・カルステらと同組になる。善戦するも、アンドリューズ隊の勝利
  5. 一方、上級生の予選は4・5年生は滞りなく終わるも、6・7年生はハードルとして教師・バネッサ=オールディスが立ちはだかるが、死人を出さずにクリア。
  6. 安堵し隙が出来たアルヴィン=ゴッドフレイから、リヴァーモアが胸骨を抜き取り立ち去る。波乱の展開のまま次巻へ続く。
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感想

濃厚なバトル描写が凄すぎるのよ。

4チームでのバトロワに上級生vsバネッサ。

緻密な戦闘から派手な戦闘までたっぷり描かれていて大満足でした!

天鏡のアルデラミンの頃から宇野朴人先生の戦闘描写は大好きだったんですが、今巻ではそれが遺憾なく発揮されていましたね!

ンホォ~たまんねェ~

バトロワについては後述しますが、上級生vsバネッサも読みごたえがありました!

一人一人が間違いなく手練れの6・7年生が共闘して立ち向かっても全く歯が立たないバネッサ。

手加減してこれというのは、改めてその規格外っぷりが良くわかります。

ゴッドフレイ統括のような、規格外として描かれている学生でも一太刀傷を入れるのに一苦労。

そんな化け物たちとオリバーが対峙していくのが本作の「裏」ストーリーですから、いい具合に敵のヤバさを再認識させてもらえましたね!

また、個人的には冒頭の3年生になった剣花団の姿も良かったです!

新3年生のトップ層ではないカティ、ガイ、ピートの成長が描かれていました!

グリフォンに乗って新入生の前に登場するカティ。

絶滅危惧種の栽培に成功したガイ。

早速喧嘩に明け暮れる新入生を簡単にいなすピート。

冒頭でマジマジと成長した姿を見せてくれて、なんだかこっちが嬉しくなりました(笑)

素晴らしすぎるバトルロワイアルと新キャラ

今巻の見どころはなんといっても4チームによるバトロワでした!

まずはオリバー率いるホーン隊の一戦。

一強のホーン隊に対して、他の3チームが結託して挑んできます。

この戦いが濃密で素晴らしかったですね!

ゴーレム築城、分身、壁越しの狙撃、『遅い』必殺剣などなど。

色々な魔法使いの戦い方が、丁寧に描かれていて鮮明なイメージが浮かびました!

このうち分身使い・ロゼ=ミストラル必殺剣使い・ジャスミン=エイムズは読者企画の新キャラというのも驚きです!

作品から浮きがちで邪道とも言える読者企画のキャラが、ここまで魅力的な曲者として描かれているのにはもう脱帽です。

今後も定期的に活躍の場を与えられて欲しいですね!

爆弾搭載の分身なんてロマンが詰まっていますし、隠れ強キャラのエイムズもこれからは強キャラなわけですから!

そして、これらの独特な戦い方に常に対応していくオリバーの冷静さ、ナナオの魔法使いとしてのポテンシャル、ユーリィの底の見えなさも光る展開となっていて大満足です!

もう一方のカティ率いるアールト隊の戦いも、生態系を瞬時に把握して魔獣を利用するカティの戦術や、ガイのバリケード、ピートの戦術眼と各々成長した姿が戦いに活かされていました!

そして、それを真っ向から打ち破るアンドリューズ隊の面々のトップ層っぷりもまた、今後の展開を楽しみにしてくれますね!

現在2・3年生の部は、

  • ホーン隊(オリバー、ナナオ、ユーリィ)
  • アンドリューズ隊(アンドリューズ、オルブライト、ロッシ)
  • コーンウォリス隊(シェラ、ステイシー、フェイ)
  • まだ明かされていないチーム

の4つが勝ち残っています!

ラスト一枠がどのチームなのかも気になりますが、やはり優勝候補でキャラの深掘りもされているアンドリューズとシェラのチームとの対決に期待したいですね!

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考察

今巻は、終盤にドドドッと今後の展開で気になりそうな情報が投下されました!

そんな中でも、僕が覚えておきたいと思ったのは次の3つです!

「骨抜き事件」の狙い

サイラス=リヴァーモアによる「骨抜き事件」は、迷宮内でキンバリーの学生が骨を一本抜かれているという事件です。

この際、リヴァーモアは義骨を埋め込んでいるので、甚大な被害は出ていませんでした。

しかし、ユーリィは骨を抜かれた『迷宮商人』パメラ=ゴードンに出会いこの事件に興味を持ちます。

そして、彼が調べたところ、被害にあった人数は62人。つまり、抜かれた骨は62本

人間の骨は約200本ほどありますが、なんと62本の中に重複する骨は1本もありませんでした。

62本すべてが別々の骨だったのです。

無作為に62本も抜いて、一切重複なしというのは不自然です。

ユーリィもそこが気になり、リヴァーモアが作為的に骨を選んでいると考えていました。

しかし、その理由は未だ謎で、ユーリィが「決闘リーグ」に参加するのもこれを聞くためです。

ではなぜリヴァーモアは別々の骨を選んでいるのか?

なぜリヴァーモアは骨を抜く相手を選んでいるのか?

前置きが長くなりましたが、ここについて考察していきます。

まず、人体の骨を重複なしで集めている理由は、人体を構築するためじゃないでしょうか?

キンバリーの学生たちから集めた骨で、一つの人間、もしくは一つの人型骸骨を作り上げる。

直球ですが、これが狙いだと思います。

そして、これが2つ目の骨を抜く相手を選んでいる理由に繋がってきます。

ゴードンやゴッドフレイのような、骨を入手する難易度が圧倒的に高い人物から骨を採取している理由は、その「質」にこだわっているからでしょう。

最も質の良い骨を約200本集めて、人型にする。

これによって、ある種「究極の骸骨」を作り上げていこうとしているんじゃないでしょうか?

「究極の骸骨」や「究極の人体」の錬成。

いかにも魔法使いといった目標ですし、キンバリーの上級生がやっていそうです。

以上のことから、「骨抜き事件」の狙いは直球ど真ん中で「究極の骸骨」の錬成だと考えます!

ゴッドフレイを起点に変わる勢力図

今巻のラストで、ゴッドフレイの胸骨が奪われます。

魔法使いにとって、骨というのは霊体と繋がっています。

そして、肉体と異なり霊体の損傷はそう簡単には治らないそうです。

当然、胸骨を抜かれたゴッドフレイの霊体はダメージを受けているでしょうから、彼の損傷はそう簡単に治らないはずです。

そして、ゴッドフレイはその圧倒的な戦闘力を持って学生統括として君臨しています。

次期学生統括選挙の真っ最中の今、現学生統括陣営のトップであるゴッドフレイの弱体化は非常に大きな意味を持つと思います。

その力で持ってキンバリー生を守る。

これを常に体現し続けた男の弱体化は、他の学生とは比べ物にならないはずですからね。

選挙だけでなくキンバリー生の平和そのものにも、大きな影響出ること間違いなしです。

これ幸いと暗躍する人たちも多そうですしね。

進む犯人捜し

最後に、大波乱があった決闘リーグ。

というのも、6・7年生の部ではバネッサ先生がハードルとして立ちはだかりましたからね。

キンバリーの教師と言えば、一人一人が超規格外の化け物たちです。

「魔剣」が扱えるオリバーですら、計画を練りに練って、多くの仲間たちと挑んで何とか倒せるレベルです。

そんな超規格外の化け物をハードルとして置いたのには、校長・エスメラルダの狙いがありました。

それは、「教師殺し事件」の犯人捜しです。

超規格外の化け物である教師を倒せる強者を見つけ出すために、あえて上級生をバネッサと戦わせたみたいですね。

そして、恐らく今回の結果からエスメラルダのお眼鏡にかなった人物はほぼいないと思われます。

となれば必然的に、その目は下級生に移っていきますから、オリバーは少しずつ追い詰められている気がしますね。

オリバーは「魔剣」を使うごとに身体がクロエ=ハルフォードに引っ張られていきますから、戦闘中の身体の使い方からエスメラルダに見抜かれる可能性はあります。

着実に進む「教師殺し事件」の犯人捜し。

追い詰められていきそうなオリバーの今後が楽しみですね!

ななつま8巻の発売日

ゴッドフレイ先輩の容態や、決闘リーグと「骨抜き事件」の続きが描かれるであろう8巻、

七つの魔剣が支配する VIIIの発売日は2021年9月10日です!

ななつま8巻の記事はコチラです!

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