七つの魔剣が支配する IX 【あらすじと感想・考察】

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七つの魔剣が支配する

TVアニメ化も決定して勢いに乗るななつま9巻。

決闘リーグの濃密なバトルから、新たに異界生物との邂逅まで描かれた素晴らしい一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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ななつま9巻のストーリー

  1. 前巻から続く下級生リーグ本戦。1戦目はホーン隊(オリバー=ホーン・ナナオ=ヒビヤ・ユーリィ=レイク)vsヴァロワ隊(ユルシュル=ヴァロワ・ギー=バルテ・レリア=バルテ)のカードで激戦の後ホーン隊が勝利
  2. 2戦目はコーンウォリス隊(ミシェーラ=マクファーレン・ステイシー=コーンウォリス・フェイ=ウィロック)vsアンドリューズ隊(リチャード=アンドリューズ・ジョセフ=オルブライト・トゥリオ=ロッシ)のカード。シェラがハーフエルフの力を解放してしまい、セオドール=マクファーレンの乱入によってコーンウォリス隊は棄権
  3. 決勝はホーン隊vsアンドリューズ隊。1年生の時から続く因縁のバトルが繰り広げられ、最後はオリバーがアンドリューズに勝利してホーン隊の勝利&優勝
  4. コーンウォリス隊・ヴァロワ隊が残りの試合を棄権したため、補填として特別追加戦が開催される。
  5. キンバリー魔法学校の近くに開かれた『門』の対処に、3年生以上が見学を兼ねて出動。オリバー達は初めて異界の生物と邂逅する。
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感想

見所たっぷりの決闘リーグ!

魔術と剣術をこれでもかと堪能できる素晴らしいバトルの応酬でしたね!

センス主体である純粋なクーツ流を使うヴァロワや、半獣人の強みを見せつけたフェイ。

風の扱いに磨きをかけたアンドリューズや驚くべきユーリィ対策を見せたロッシ。

そして圧倒的忍耐力と考察力で窮地を耐え続けたオリバー。

個性あふれる魔法使いたちの戦闘スタイルが堪能できて、とにかく読んでいて楽しい一冊でした。

そうやって決闘リーグを楽しんだのちに、終盤には異界生物との邂逅という今後の伏線が登場。

魔法生物とはまた一線を画す存在の登場により、物語がまた違ったステージに進みそうだなという期待感が凄くなりましたね。

ななつまの面白いところはオリバーの復讐劇という軸がありつつも、オリバーが表の顔で生きる魔法世界・キンバリーの世界をたっぷり描いてくれるところ。

そして、その表側のオリバーにも、色々な問題が絶え間なく降ってくるところです。

魔法使いたちが生きるトンデモない世界だからこそ、表の顔を持って魔法使いとして生きていくだけでも一苦労。

それをヒシヒシと感じられるくらい、次から次へと発生するイベントが見ごたえあって最高だなと再認識できましたね。

決闘リーグの次は恐らく異界が1つのメインイベントになってきそうなななつまの今後が楽しみ過ぎます!

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考察

カティは魔に呑まれる?

今巻で一番気になったのは終盤のカティ

これまでも生物との対話を重視し、キンバリーの魔法使いとは相容れないスタンスを貫いてきた彼女ですが、それは異界の生物に対しても同じでした。

律する天の下ウラニスシヤガの尖兵である地均柱精タンバービラアとの対話を図った彼女は、九死に一生を得たと言っても過言ではない状態に陥ります。

それでも彼女は、罪悪感を感じながらも他の魔法使いとは一線を画す反応を示していました。

聞こえたんだよ。神様の声…

七つの魔剣が支配する IX

地均柱精に対して心を閉ざすのではなく、あまりにも高いリスクを取って心を開きなぜ?を問いかけた彼女。

どうやらそこで律する天の下を統べている”神”の意思を感じ取ったようで、罪悪感や後悔以上に、大きな成果を手にした喜びを感じていました。

これはティム=リントンが指摘していた通り、魔に吞まれた魔法使いに近い反応ではないでしょうか?

人らしい考えや常識よりも、自身が魅せられてしまった”何か”が全てを上回ってしまっているこの状態。

確かに魔法使いとして魔法のために生きるというより、魔に魅せられ吞み込まれているといえる状態ですからね。

気づけばもう3年生で、上級生が目前に迫っている年齢。

オフィーリアなどのように、魔に吞まれてもおかしくないところまで成長しつつあるからこそ、このタイミングでの異界との邂逅はカティを悪い方向へ導く可能性が非常に高いですね。

この一件を経てカティは剣花団の中で、ある意味オリバー以上の心の闇を持ってしまったかもしれません。

デメトリオの過去

『門』への対処にあたり、正論に次ぐ正論でカティの主張する対話路線を否定したデメトリオ=アリステイディス。

そんな彼ですが、昔は異界好きの魔法使いだったようですね。

異界好きであり、いつか異界に行けたら。そんな考えを持ち、「村付き」として都市部から離れ幸せに暮らしていた時期があった模様。

しかしながら、今の彼にそのような兆候は一切見られず、むしろ異界からこの世界を守るという真逆の思想を持っていますよね。

恐らく彼には、今のカティのように異界生物との交流を目指した過去と、それによって犯した過ちがあるのでしょう。

カティを諭していた時のデメトリオの言葉には珍しく熱があり、更には自嘲まで見せました。

忽然と浮かんで一瞬で消えたそれは、確かに自嘲だった。

七つの魔剣が支配する IX

対話ができるのではないか?全ての異界生物に悪意があるとは限らない。

こういったカティの主張に対して、経験から来る正論で現実を見せながらも、自嘲を見せているデメトリオ。

この反応から見て、間違いなく過去に異界絡みの過ちを犯し、惨事を引き起こしていそうですよね。

だからこそ「村付き」を辞め、キンバリーの教師をしているのかもしれません。

要するに、デメトリオはこれからカティが進むかもしれない道を、既に辿った人物である可能性が高いということ。

カティが魔に呑まれるかどうかは、彼女に近しい剣花団のメンバーたちではなく、意外にもデメトリオが鍵になりそうな気がしますね。

暴走し始めたユーリィ

カティと異界の問題ではキーパーソンとなってきそうなデメトリオ。

そんな彼には、自身の分身として探偵役をやらせていたユーリィの問題もあります。

ユーリィは決闘リーグでのロッシとの戦いを経て、更なる自我を獲得します。

その後の彼の反応から見ても、ユーリィは自分の意識に干渉できる何者かが居て、自身の記憶が操作されているのに気づいているでしょう。

『門』の一件で姿を見せなかったことを踏まえると、その何者かがデメトリオであることに気づいている可能性も高そう。

こうなってくると、ユーリィは単なるキンバリー教師陣営のスパイ探偵ではなく、何をするのか全くわからないジョーカーになってきます。

自分を守るためにデメトリオと一戦交えるのか。

それとも逃亡を図るのか。

はたまた忠実な使い魔として成果を出し自我の保持を許されようとするのか。

正直ここからの彼の行動は様々な選択肢がありますし、どんな行動を取るかも分かりません。

デメトリオ視点では暴走し始めたユーリィがどう立ち回るのかも、今後の注目ポイントになりそうです!

ななつま10巻の発売日

決闘リーグも残すは上級生リーグとなったななつま。

そんな七つの魔剣が支配する Xの発売日は未定です!

アニメ化も決定していますし、2022年7・8月の発売が予想されます。

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