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オール・オア・ナッシング ~ユヴェントスの変革~【感想とレビュー】

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雑記
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『オール・オア・ナッシング』シリーズ最新作はユヴェントス!

これまではプレミアリーグのクラブが題材だったところに、ブッフォンやキエッリーニ、CR7にピルロ監督といった名手たちが揃うセリエAの名門が題材ということで期待が高まっていたこの作品。

サッカーファンだけでなく、誰が見ても心に刺さる素晴らしいスポーツドキュメンタリーでした!

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作品概要

『All or Nothing: Juventus』

日本語タイトルは『オール・オア・ナッシング ~ユヴェントスの変革~』

ヨーロッパサッカーファンから近年大きな人気を獲得しつつあるAmazonのAll or Nothingシリーズの最新作です。

  • シリーズ:All or Nothing
  • チーム:ユヴェントス
  • 配信プラットフォーム:Amazon Prime Video
  • 配信形態:Amazon Prime会員特典・全話一挙公開
  • 音声:イタリア語
  • 字幕:日本語、英語、イタリア語などなど

タイトルの通りイタリア・セリエAのトップクラブであるユヴェントスに密着した本作で、記憶に新しい20-21シーズンのユーヴェを見ることができます。

Amazon制作ということもあり、視聴できるのはPrime会員が利用するAmazon Prime Videoのみ。

とはいえアマプラ会員は送料無料を始めとした特典が多いですし、僕は学生なのもあってPrime Studentで格安ですから気になりはしないですね。

オール・オア・ナッシングとは?

All or Nothing(オール・オア・ナッシング)は、Amazonオリジナルのスポーツドキュメンタリー

1つのチームに1シーズン密着して、1クール分くらいのドキュメンタリー番組にまとめた作品です。

元々はアメリカンフットボールが題材でしたが、近年はヨーロッパサッカーのトップチームが題材になりつつあります。

2018年はマンチェスター・シティ、2020年はトッテナム・ホットスパーを題材にしていましたね。

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20-21シーズンのユヴェントス

20-21シーズンのユーヴェと言えばセリエA9連覇中で、結果を知っていても結果を知らなくても胸が躍る陣容のチームでした。

ぶんちりー
ぶんちりー

僕は結果を知っていても胸躍った

監督はイタリアサッカー界のレジェンドで、”マエストロ”の異名を取ったアンドレア・ピルロ

僕より年上の人でピルロを知らない人は居ないんじゃないですかねと言ったレベル。

今のプレミアリーグで言ったらデ・ブライネやブルーノ・フェルナンデスくらい圧倒的な司令塔でした。

そしてメンバーも豪華で、ベテラン勢ではキエッリーニボヌッチブッフォンといったイタリア代表メンツに加えメッシと並んで未だに世界トップに君臨するクリスティアーノ・ロナウド

脂の乗った有名選手は他にもディバラやモラタ、ラビオにクアドラード。

期待の若手ホープもデ・リフトを始めキエーザやクルゼフスキ、マッケニーなどいい具合にベテラン・中堅・若手がブレンドされたチームでした。

セリエA10連覇はなるのか?

悲願のチャンピョンズリーグ優勝は叶うのか?

若手を入れ若返りと変革を図るチームは成功するのか?

そんな期待を背負ったユーヴェの1年間を見れると思うとワクワクしますよね。

※ここから先はネタバレを含みます!

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感想

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これまでのオール・オア・ナッシングに勝るとも劣らない素晴らしい内容でした。

印象としては主にキエッリーニやボヌッチといったベテラン勢と、キエーザやマッケニーのような新加入若手組、そして監督のピルロにフォーカスを当てていた気がしますね。

ただチーム全体の雰囲気やCR7のような生きるレジェンドのクラブハウスでの姿、スタッフ陣の働きなど色々な部分が見れてまさにドキュメンタリーといった良さがありました。

これに加えて、昨シーズンはサッカー界を震撼させたスーパーリーグ構想があり、これの中心にユヴェントスのアニェッリ会長が居たため彼の意見や姿勢が見られたのも凄く貴重でした。

コロナ禍による1部リーグの損失は65~85億ユーロということですから、ユヴェントスも相当クラブ経営がキツかったんだなと感じさせられましたね…

実際に今シーズンはCR7の放出に加え、目立った補強もほとんどなくチームは苦しんでいることからも裏付けられるでしょう。

こういったクラブ内部に踏み入っているからこそ見られる部分もしっかり写されているので、オール・オア・ナッシングらしい素晴らしいシーズンでした!

それにこういうの見るとよりサッカー観戦やFIFAのゲームプレイも楽しくなりますよね!

キエーザやクアドラードなんかはFUT22コスパスカッドのイチオシ選手ですし。

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常勝軍団であるということ

この作品を通して感じられたのは、常勝軍団としての大きなプレッシャーです。

数多くの選手やスタッフがプレッシャーや勝つ責任、勝たなければならないという趣旨の発言をしていますからね。

特に印象的だったのはセリエA第28節ベネヴェント戦のハーフタイムにボヌッチがロッカールームで飛ばした檄

「この試合で勝つ重要性を理解してない」

「こんなんじゃ優勝できない」

「ふざけるな!もっと責任を持ってプレーしろ」

オール・オア・ナッシング ~ユヴェントスの変革~

このシーズンはかなりタイトな順位表になっていたのもあるかもしれませんが、これだけの言葉がすぐ出てくるメンタリティには感動しました。

勝つ。優勝する。そのために戦う。責任を持ってプレーする。

試合前や試合後に言うのは簡単ですが、苦しい展開のハーフタイム、ロッカールームに戻ってすぐこれを言えるところにユヴェントスのベテランという重みを感じましたね。

ぶんちりー
ぶんちりー

ウチの赤いチームの主将はこんな檄を飛ばしてくれるのか疑わしい

もちろんボヌッチやキエッリーニは素晴らしい選手ですが、デリフトやデミラルといった優秀な若手ディフェンダーが居て、サッカー選手に求められるアスリート能力も年々向上しているのが現状。

出番が多すぎでは思っていたユヴェントスのベテランDF陣が、これだけメンタル面でチームを引っ張っているのを見られるだけでも観る価値がありましたね。

恐らくこのメンタリティを次の世代へ受け継げるかどうかが、常勝軍団で居続けられるかどうかの”違い”なんでしょう。

僕が愛してやまないマンチェスター・ユナイテッド選手でこのメンタリティを持っている人は果たして何人いるのか?

思わず考えさせられてしまいましたね。

これは選手だけでなく、スタッフからも見られます。

例えば、副会長でありレジェンドでもあるネドベドは、スーペルコパ優勝後にキエーザやクルゼフスキのような新加入の若手選手には「勝つことに慣れてほしい」と述べていました。

勝つことに慣れる。

このメンタリティを持っているメンバーがこれまで揃っていたからこそ、リーグでは9連覇。

CLでも決勝に複数回進むなど輝かしい功績を収めていたんでしょうね。

フットボール部門マネジング・ディレクターのパラティチもこのように述べています。

「観客も我々が勝つと信じてやって来る」

「弱気になるなら家にいろ 時間の無駄だ」

オール・オア・ナッシング ~ユヴェントスの変革~

上層部から選手まで徹底してこのメンタリティを持っているからこその常勝軍団。

これをしっかりと感じられる内容だったと思います。

それでもユヴェントスのシーズンは失敗に終わってしまったんですから、サッカーというのは本当に面白くて歯がゆいエンターテインメントですね。

CLラウンド16・ポルト戦

ユヴェントスにとって20-21シーズンの分水嶺は間違いなくCLラウンド16・ポルト戦でしょう。

ここでの敗戦を大きく引きずっていたのは確実ですし、ユヴェンティーノの友人も昨シーズンはこれを凄く引きずって居ました。

ぶんちりー
ぶんちりー

今も大変そうですけどね(笑)←笑える立場ではない

下馬評としては圧倒的ユーヴェだったこのマッチアップは、1stレグを落としてしまい2ndレグは勝ちが最低条件となってります。

印象的だったのはそんな2ndレグのハーフタイムに檄を入れたCR7それをなだめたクアドラード

「話にならない!ひどいプレーだった!俺もそうだ!」

「お前は皆の手本だろ」

オール・オア・ナッシング ~ユヴェントスの変革~

勝ちにこだわって自分にもチームにも厳しい言葉を投げかけるCR7のプロ意識。

ベテランとしての振る舞いを重要視するクアドラードのプロ意識。

両者ともにプロとしての高い意識を持っていたからこそ起きたやりとりでしょう。

こういった姿を僕たち視聴者も見れるのは本当に感謝しかないですね。

30近くでガクッと衰えてしまうトッププレイヤーも少なくない中、未だに世界トップクラスのクラブでプレーできる選手たちは意識の高さが大きな支えになっているのがよく分かります。

そしてそんなロッカールームでの檄も空しく、延長戦の末に敗退したユーヴェ。

試合終了直後にロッカールームで涙を流すCR7の姿もまた印象的でしたね。

ユナイテッドサポーターの僕は若い頃のCR7の印象が強く、負けず嫌いでよく泣くというイメージでした。

今ではそんな姿をなかなか表に出さないですが、やっぱり彼はこういう人なんだなと少し嬉しく、とても好印象でしたね。

CR7を今でもメッシと並ぶ世界トップにし続けている原動力。

ストイック過ぎて24時間全てをサッカーに費やす原動力。

それは彼の根っこの部分が情熱に溢れたサッカー少年のままなんだなと感じられました。

歴史に残る名選手のこんなところを見られるだけでこの作品は神と言えるでしょう。

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オススメ度は?

オススメ度は10点満点で言えば10点

サッカーファンは間違いなく必見ですし、そうでなくても感情揺さぶられる素晴らしいドキュメンタリーです。

ユヴェントスというトップクラブの1シーズン。

キエーザのような今後のサッカー界を背負っていく逸材や、キエッリーニやCR7のようなこれまでのサッカー界を背負ってきたレジェンドの素の姿が見られるだけでお宝映像の宝庫と言っても過言ではありません。

もちろんヨーロッパサッカーに詳しかったり、最低限の勢力図などを知っておいた方が圧倒的に楽しめるのは間違いないです。

ただ、それがなくても心に刺さる選手・スタッフの言葉は数多くあるのできっと楽しめるでしょう。

コメント

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