待ちに待った発売を迎えたポケットモンスター ブリリアントダイアモンド・シャイニングパール
楽しそうにプレイする声からバグなどを非難する声まで色々な声が飛び交っているこの作品。
なので1つの意見として、ガッツリプレイし終えた僕が感想とレビューを良かった点・悪かった点・賛否両論の点に分けて紹介していきます!
ポケモンBDSPを買おうか迷っている方、色んな意見を見てみたい方必見です!
※この記事はほぼネタバレなしです!
購入したバージョンとプレイ状況
レビュー前に僕がプレイしたバージョンとプレイ状況を明記しておきます。
ハード:Nintendo Switch Lite – ターコイズ
ソフト:ポケットモンスター ブリリアントダイアモンド DL版
入手特典:クイックボール12個、プラチナスタイル、ジラーチ、マナフィのタマゴ
プレイ時間:約60時間
進行度:殿堂入り済み、全国図鑑コンプリート目前
補足①:シャイニングパールを購入した友人アリ
補足②:ポケモンBDSPで一緒に盛り上がれた友人アリ
モニターに写してプレイなどはできないですが、今作に関してはSwitch Liteでも全く問題ないと感じています。
プレイ状況も色厳選と対戦以外やる事がない!という全クリ一歩手前まで来ているので、このゲームの総評を言えるところまで進んでいると思います。
一言で感想を述べるなら
15年前のポケモンDPの”リメイク”というより”HDリマスター”
要するに、一部システムなどは最新のポケモン(ポケモン剣盾など)に追いついているものの、あまりにもオリジナルのポケモンDPを再現しすぎていてリメイクとは言い難いということですね。
アニメの映像が少し綺麗になった再放送を見ている感覚なので、”HDリマスター”と評してよいでしょう。
もちろんポケモンDPそのものは名作ですからゲームとしてのクオリティは決して低くなく、とても楽しめる内容ではあります。
実際に僕は15年ぶりのダイパを楽しめましたし、後述の良かった点が目立ったり、友人とSNS等でキャッキャッと盛り上がれたので十分満足できました!
ただ、そうは言ってもポケモンDPに近すぎる内容なので、これにフルプライスを払って満足できるかは人それぞれだなと思いますね。
ちなみにブリリアントダイアモンドとシャイニングパールのどちらを買うかは、登場ポケモンの好みで決めてOKだと思います。(それも交換でどうとでもなるけども)
良かった点
まずは僕が特に良かったなと感じている点を4つ紹介していきます。
NPC戦の難易度
個人的に一番満足しているのがNPC戦の難易度。
通常のトレーナー戦などはレベルが上がりやすいのもあって苦労しませんが、一部のジムリーダーやボスは結構強いです。
弱点半減木の実を持たせて、こちらの弱点を突くような戦術を取ってくるケースもチラホラ。
例えばでんきタイプのポケモンにじめん技半減木の実を持たせて、そのポケモンがみずタイプの技を使ってきたりとか。
この時点でも結構満足していましたが、本領はポケモンリーグ到達から。
メインストーリー最後の試練である四天王・チャンピョン戦はガチ度が更に上がっていました。
弱点半減木の実はもちろんのこと、きあいのタスキや特性がんじょうで一発耐えてきたり、積み技を絡めた害悪戦法を取ってきたり、ガチ耐久ポケモンが出てきたり。
対戦ガチ勢(ランクマッチ勢)以外の友達にやったら、友達が居なくなるようなガチ戦法をちゃんと取ってきて緊迫した戦いになりました!
爆速ポケモンで初手さいみんじゅつは正直引いた(笑)
この歯応えのおかげで、ストーリークリアの達成感や旅パ(自分のポケモン)への愛着がより深まってとても良い難易度だったと思います。
剣盾から引き継がれたシステム
思いつく限りでここら辺はポケモンDP当時のものではなく、先日まで最新作だったポケットモンスター ソード・シールド(ポケモン剣盾)のシステムが採用されていました。
- 手持ち全員に経験値が入る
- PC前以外でもボックスが使える
- ひでん技を覚えさせる必要がない
- 高なつき度で戦闘中に急所・回避・状態異常回復・HP1耐えなどが起こる
- モンスターボールでの捕獲時にクリティカル判定がある
- ポケモンを1体連れ歩ける
一度便利なシステムを味わってしまった後に当時の不便なシステムに戻るのは辛いところなので、ここはとてもグッドだったと思います。
前述の通りNPC戦の難易度が高かったのもあって、高なつき度の戦闘中イベントは剣盾よりも顕著に感じられましたね!
僕はチャンピョン戦のラストはムクホークがHP1で耐えて、返しのブレイブバードで相手をラスト1体を倒しきってくれました。
便利でよりポケモンたちへの愛情が深まるシステムの継続は間違いなく良かったと言えるでしょう。
1人で出来るポフィン作り
地味ですが、ポフィン作りはより遊びやすくなっていて高評価。
ポケモンDPでは1人1つしかきのみを入れられませんでしたが、本作では1人で最大4つきのみを入れることができます。
昔はより良いポフィン・ブレンドポフィンを作るには友達と4人で協力する必要があったところ、1人でもできるようになったのは非常にありがたいですね。
これのおかげでブレンドポフィンを試したり、ランクの高いポフィンを作ったりするハードルが大幅にいて1人でも色々開拓できて楽しかったです。
楽しい地下大洞窟
本作の目玉要素の一つが地下大洞窟。
ポケモンDPであった地下通路の化石堀りが大幅にリニューアルされていて、本作で最も”リメイク”されていた要素はここかもしれないというほど。
マップの広大さは物凄く、地下を探検する楽しさはなかなかのもの。
化石堀りも「何が楽しいの?」と聞かれると上手く言語化できないですが、謎の中毒性があって無限に時間を費やしてしまいます。
ポケモンの隠れ家も色々なポケモンが登場し、中にはあまいみつの木でしか入手できなかった超高難易度ポケモンも登場してくれるありがたさ。
全国図鑑入手後は更に地下大洞窟の登場ポケモンがアップグレードし、地上より地下に居る時間の方が長くね?となるほどです。
悪かった点
次にここはイマイチだったな・悪かったという点を4つ紹介していきます。
バグの多さ
ポケモンBDSPと言えばバグの多さでしょう。
連日SNSをにぎわせるバグの多さは尋常ではなく、流石に多すぎだろうと言わざるを得ません。
とはいえSNSで話題のバグ(増殖・すり抜け)は大半が狙ってやらなければ起きない上に、1人でプレイする時のプレイフィールを損なうものではありません。
これがFF14のような完全オンラインのMMORPGならともかく、基本的にポケモンはストーリーを進め、ポケモンを集めてポケモン図鑑を埋めて、余力があれば厳選などをして自己満足するゲームです。
もちろん色違いの価値や伝説・幻の価値などを重要視する方も居るかもしれませんが、僕としてはそこはこのゲームの本質ではないのでこれらの価値が落ちる増殖バグなどがあっても「ふーん」くらいですね。
すり抜けや戦闘回避も同様で、RTAをやるわけでもないですし、純粋にストーリーを進めることを楽しんでいたのでわざわざスキップしようと思わないですから。
なので基本的にバグは気にしていませんが、唯一これは絶対ダメだろうと思うのが「進行不能バグ」です。
本作は複数の進行不能バグが存在していて、デフォルト設定のまま「オートレポート」をオンにしていると最悪の場合、進行不能の状態でセーブされてしまいます。
こうなるとデータをリセットしてイチから始めるしかありません。
ポケモンと一緒に旅をして愛情を深めていくのも醍醐味の1つですから、リセットせざるを得ない状況に追い込まれるなんてポケモンというゲームでは一番あってはならないと僕は思います。
極端な話、リセット前に捕まえて育てたムックルと、リセット後に育てたムックルは同じレベル10のムックルでも違う子なんです。
これがレベル50とかなら尚更ですね。
これまでのポケモンを楽しめた人なら楽しめる、これまでポケモンをやってきた人をメインターゲットにしているゲームにおいて進行不能バグの存在は許しがたいマイナスポイントと言えるでしょう。
幸いにも僕や友人でこのバグに遭遇した人は居なかった
ポケッチの不便さ
DSは2画面だったからこそのポケッチでしたが、これをそのままSwitchに実装したのは悪手と言わざるを得ないです。
いちいちポケッチの機能(ダウジングや秘伝技など)を使うためにポケッチを出すのは面倒ですし、出しっぱなしにしても画面右上にあって非常に邪魔。
ポケッチがポケモンDPの目玉要素であったのは事実ですが、これをそのままSwitchに持ってきただけなのでただただ不便になっていましたね。
きのみ栽培
ポケモン剣盾はきのみがワイルドエリアやマックスレイドバトルでガンガン入手できるシステムでした。
一方でポケモンBDSPはきのみを増やす方法が土に植えて栽培するという、従来のスタイル。
ブレンドポフィンで使うレアきのみなどは入手法が少なく、栽培して増やすしかないのですが実が生る時間が恐らく昔と変わっておらず非常に時間がかかります。
せっかくポフィンが1人でも作りやすくなったんだから、試作用のきのみももっと入手しやすかったり栽培しやすくして欲しかったなというのが正直なところですね。
あまいみつの木
あまいみつを一部の木に塗ると6時間後以降にポケモンが現れるイベントはポケモンDPのお馴染みイベント。
しかし前述の通りマックスレイドバトルに慣れたのもあって、6時間の待ち時間が長すぎましたね…
これらのポケモンは地下大洞窟で捕まえられるようになっているとはいえ、正直ここも緩和して良かったんじゃないかなと思います。
どうせ地下大洞窟で出るように緩和したなら、もう一歩更に緩和した方は結果的にユーザーの満足度は高かった気がしますね。
賛否両論ありそうな点
最後に賛否両論ありそうだなという点を3つ紹介していきます。
ストーリー
ストーリーは何かを付け加えたりカットするようなことは一切なく、そのままのポケモンDPのストーリーを楽しめました。
僕は15年前(当時小学生)以来でしたから、結構新鮮な気持ちで楽しめましたし不満はありませんでした。
ただ、フルプライスのゲームなんだから少しはストーリーを拡張するなり新キャラを入れるなりしろという声があるのも十分理解できますね。
例えば大ヒットだった『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』もアニメ・原作そのままではなく、新キャラクター・ミトを上手に組み込んだからこそ既存ファンからも支持される映画になったわけですし。
フルプライスのゲームとしての体験を求めるのか、ブラッシュアップされたストーリーの内容を求めるのかでここは大きく意見が分かれるところでしょう。
キャラのグラフィック
キャラのグラフィックも大きく意見が分かれるでしょう。
ポケモン剣盾ではキャラの頭身はかなりしっかりしており、3Dモデル立ち絵も綺麗でした。
本作はプレイ中のキャラは指人形のような二頭身で、3Dモデルの立ち絵も何とも言えない表情も多かったです。
もちろんDSの頃のポケモンDPの雰囲気により近いのはポケモン剣盾よりポケモンBDSPですが、その頃の懐かしさを感じられない層や、懐かしさを求めていない層には不満が残るグラフィックでしょう。
懐かしさを取るか綺麗さを取るか。ここもまた意見が分かれるでしょうね。
コンテスト
個人的にはコンテストのリニューアルは満足していますが、これまた賛否両論。
ポケモンたちをよりアップで見られたり、リズムゲームの要素があったりと楽しめる内容になっていますし、従来通りポフィンでコンディションを上げたりボールのデコレーションをこだわるのも楽しいです。
ただ、オマケのミニゲームっぽすぎる。地下大洞窟くらいやり込みたい。という意見があるのも十分理解できます。
コンテストをオマケと見るか1つのメインコンテンツとして見るか。ここで意見が分かれるでしょう。
総評
まとめると、良かった点と悪かった点、賛否両論の点はこんな感じですね。
10点満点で点数をつけるなら5~9点。
僕としては8点の作品でした。
焦点はやはり”懐かしさ”を良しとし、目新しいものの少なさを受け入れられるかどうかでしょうね。
リメイクではなくHDリマスターでもいいよ!
ポケモンDPをやったことがなくて、グラフィックは気にしないよ!
ポケモンを楽しめればそれで十分!
こういう風に考えていて、フルプライスであることに文句がなければ間違いなく楽しめるゲームになっていますね。
1つのリメイク作品として評価している評論家の方や期待が大きかったユーザーの意見は辛辣で物凄く不評のゲームに見えるかもしれませんが、ポケモンとしてキチンと完成されているので十分楽しいゲームだと僕は思います。
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