今や左手用デバイスと言えばRazer Tartarus
出張用に新しくRazer Tartarus V2を購入したので、これまでTartarusやOrbweaverを愛用してきた僕が使用感をレビューしていきます!
ValorantやFF14の高難易度レイド『絶竜詩戦争』をクリアするくらいバッチリ使ってきたので、思ったことをたっぷりと述べました!
製品概要
Razer Tartarus V2はRazerが販売している左手用デバイス。
左手用キーボードや左手用キーパッドと呼ばれることもありますね。
- フルプログラム可能な32個のボタン
- プログラム可能な 8 方向親指パッド&スクロールホイール
- メカ・メンブレンキー
- Razer Synapse 3対応
- Razer Chromaバックライト
- 文字数制限なしのマクロ機能搭載
- 無制限のゲームプロファイルを保存可能
製品概要や見た目からも分かるように、キーボードと親指のスティックが一体化したデバイスになります。
ざっくり言えばゲーマーや絵師、エンジニアの方などが快適に作業するために購入するデバイスですね。
ゲーミングデバイスと言えばRazerと言えるくらいの大手ブランドから出ているのに加え、ライバル製品たちが次々と撤退していく今、左手用デバイスはTartarusの天下と言っても過言ではないです。
ちなみに上位モデルのTartarus Proとの大きな違いはキーがオプティカルスイッチか否かくらいで、基本的にはTartarus V2で問題ないケースが多いです!
押し込み具合でキーバインドを変える事って意外と少ないですからね。
感想
Good
左手用デバイスに求めるラインはバッチリ
そもそもなんで左手用デバイスなんて使うの?と聞かれたら理由はシンプル。
片手で操作できるキーの数が増えますし、WASD移動にどうしても馴染めない方がコントローラーのような感覚でPCゲームをプレイできるからです。
この2点はこの商品でもバッチリ抑えられていて、左手用デバイスに必要なモノはしっかりと兼ね備えています。
左手用デバイスを買う理由をキッチリ満たしてくれる。
この点がまず何よりも素晴らしいですね。
ジョイコン認識される親指キー
そしてここからは他の左手用デバイスと比べながらの良さ。
まずいいなと思ったのは親指キーの進化。
これまでOrbweaverや旧型のTartarusでは親指にWASDを割り振ってキャラ移動をしていましたが、Tartarus V2はこのキーがジョイコンとして認識されるように。
FF14界隈ではG13を推す人の大半がジョイコン機能を理由に押していたので、これが実装された今Tartarus V2は左手用デバイス界で敵なしと言ってもいいかもしれませんね。(言い過ぎ)
設定可能キーの多さ
また、Orbweaverを使い慣れていて当たり前になっていましたが、自由に設定できるキーがメイン部分で24個+ホイール、サイドキーで2個+親指キー4方向分あるのは圧倒的アドだと思います。
MMORPGのような多数のキーを必要とするゲームや、お絵かきやデザイニングといった多数のボタンがあると便利なソフトを使う作業の効率は間違いなく爆上がりするはずです。
周りにもゲーム用としてだけでなく、お絵かきや動画編集、3DCADの操作といった幅広い用途で活用している人が一定数います。
メカ・メンブレンのクリック感
あとはメカメンブレンキーのクリック感も非常によく、軽いタッチで押し込んでる感も感じられて快適でした。
流石に緑軸ほどは軽くないですが、通常のメンブレンと比べたら圧倒的な快適さです。
クラウドで設定共有できる
また、その他のRazer製品同様Razer Synapseのクラウドに設定をアップロードしておけるのもグッド。
僕のように出張先に持っていくときや、友人宅で遊ぶとき、ネットカフェなどに持ち込むとき、PCを買い替えた時など幅広いタイミングで再設定を省けるのは非常に便利でした!
Bad
特に気になったのは手のひらを置くパームレストの位置が調節しづらいことと、この部分のクッションそのもの。
パームレストの位置調節
まず前者に関しては、僕はかなり気になってしまったところ。
自宅で使用しているOrbweaverはこの台の位置や親指キーの位置を細かく調整することができ、手が小さい僕としては非常にありがたく感じていました。
Tartarus V2はこういった機能で劣っていて、自分の手にあった形に調整するというよりは、この製品にあった手の置き方を探すという方向で調整するしかありません。
一応このパームレストは着脱可能で少し調節はできるんですが、Orbweaverからの乗り換えだとどうしても違和感を感じました。
逆に、Tartarus V2が初の左手用デバイスだったり、LogicoolのG13から乗り換えの方なら気にならないかもしれませんね。
クッションが乾きにくい
そしてもう1つがこの台についているクッションの存在。
OrbweaverやTartarusはここがラバーだったり何もなかったりしたので、クッションがつくのは一見心地よく素晴らしいことのようにも思えます。
実際、使い始めは僕もニッコリでした。
ただ、長時間使用して手汗などをかいてくると、このクッションが少しヌルヌルしてきて違和感があるんですよね。
手汗は生理現象なのでこちらとしてはどうしようもないわけで、乾かしてからじゃないと快適に再使用できないのはマイナスポイントでした。
もう少し乾かしやすい素材なら拭き取ってすぐ使えただけに、もったいないなと思いましたね。
潔癖のくせに手汗をかく君が悪いと言われればそこまでですが(笑)
これも着脱可能ではあるので、そこで調節してねってことなのかもしれません。
Razer Orbweaverとの比較
Razer Tartarus V2との違いは大きく分けて3つ。
まず1つ目は設定可能キーの違い。
Tartarus V2右下にある、基本的に人差し指で押すキーが1つホイールになっています。
これによってTartarus V2はOrbweaverより設定キーが2つ多いと言えますし、通常のキーではないので1つ少ないとも言えますね。
ホイールの有無は設定の仕方や求める事によってメリットにもデメリットにもなるので、ここは『良い悪い』というよりは『違い』として認識しておきましょう。
次にキーの種類。
Orbweaverがメカニカル(緑軸)なのに対して、Tartarus V2はメカ・メンブレン。
Orbweaverの方が純粋なメカニカルなので、クリッキーさと軽さでは軍配が上がります。
最後にパームレストや親指部分の調節のしやすさ。
これはOrbweaverの方がかなり優れているので、手が小さい/大きい人は自分なりの手の置き方みたいなものを開拓するしかないでしょう。
ここまで3つの違いを挙げましたが、逆に言えばそれ以外はほとんど変わらず快適に使用することができます。
今でも自宅ではOrbweaverを愛用している僕が、出張先でほとんど違和感なくTartarus V2を使えているくらいですからね。
Orbweaverが日本で入手困難な今、Tartarus V2への乗り換えは一番ベターなプランだと僕は思いますし、オススメできます!
Razer Tartarusとの比較
Razer Tartarus V2はその名の通りRazer Tartarusの後継機と言える製品ですが、その一言では表せないくらいアップグレードされています。
キーの数は+4されていて、マウスホイールも増設。
Tartarusより前述したOrbweaverに近くなっています。
個人的に大きかったのはこれだけでなく、キーのクリック感。
Tartarusがメンブレンキーを採用しているのに対して、Tartarus V2はメカメンブレンキーを採用しています。
『メカ』とつくだけのことはあり、僕が愛用している緑軸ほどではないにせよ、しっかり、ハッキリとしたクリック感が感じられます。
このため、押し込むのに必要な力はメンブレンキーより少なく感じられ、押してる感もしっかりあるので非常にストレスが少ないんですよね。
Tartarusにあった押したつもりが押せてないという事故が非常に少なく、快適な操作感を感じられました。
僕はOrbweaverからTartarus V2に変えたので、この感想はTartarusからOrbweaverに乗り換えた時ものになってしまいますが、スイッチを変えるだけで快適度が大幅に変わるのは間違いないです。
今Tartarusを使っていて、キーの数に困っていない方でも、操作感という強みがTartarus V2にはあるので乗り換えはオススメできますね!
もちろんキーの数に困っている方もこちらへの乗り換えをオススメします。
やっぱりキーが4つ増えるって相当デカいですからね。
総評
Razer Tartarus V2は、左手用デバイスに必要なモノをしっかり兼ね備えた素晴らしい一品です。
今や左手用デバイスと言えばこれかハイエンド機のTartarus Proと言っても過言ではないくらい、優秀なRazerのデバイス。
左手用デバイスをこれまで使ってきた方や、キーボードのWASD操作に慣れない方、多ボタンキーボードをお求めの方には後悔しないと言い切れる一品です!
コメント