ロード・エルメロイII世の冒険 2巻【あらすじと感想・考察】

adventure02cover ロード・エルメロイII世の冒険
ロード・エルメロイII世の冒険

表紙にまさかの黒桐幹也!!!

おまけにタイトルに彷徨海とTYPE-MOON作品に触れて来たならガタッとなる驚愕の本巻。

『彷徨海の魔人』ってもうそれだけで気になる。

内容も核となるフームダニットだけでなく夜却のような東洋の魔術組織、アトラス院に彷徨海と色々な情報が散りばめられていて読んでいてうなる一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

冒険2巻のストーリー

  1. 前巻で「エルゴの喰らった神を還す」と方針を決めたロード・エルメロイII世御一行は、冠位魔術師・蒼崎橙子の紹介で日本に住む両儀幹也を訪れる。
  2. ロード・エルメロイII世は両儀幹也の紹介で訪れた夜却家で、攫われた夜却やこうアキラの捜索を依頼される。
  3. 夜却アキラを攫った彷徨海の魔術師・白若瓏パイ・ルォロンとエルゴが交戦、相打ちになる。
  4. ロード・エルメロイII世はルォロンと一時休戦の協定を結ぶが、アキラの身に異変が起きて次巻へとつづく。
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感想

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めっっっっっっちゃ続き気になるッ!!!

まずはもうこれですね(笑)

こんないい終わり方したら誰でも続きが気になる!

アキラが苦しみだしたのは恐らく夜却朱音が神體がんたいの移植を進めたからでしょうが、それが何を引き起こすのかは全くの不明。

ルォロンが喰らい、エルゴが喰らった神と夜却の神體と縁の深いという龍も正体は明かされないまま。

そしてアトラス院の六源・ラティオ・クルドリス・ハイラムがロンドンにいるライネス・エルメロイ・アーチゾルデに持ち掛けたエルゴの喰らった神の話も詳しい内容は不明。唯一分かっているのがイスカンダルに近いというキーワード

ぶんちりー
ぶんちりー

こんなん気になり過ぎますやん

転章が大量の爆弾を投下してきて大変なことになってます(笑)

ラストのインパクトが凄かったのもありますが、やっぱり今巻で見逃せないのは両儀幹也というゲストキャラですよね!

前巻のゲストが遠坂凛という大物(今巻も継続して登場)でしたが、幹也は正直それ以上の大物感があります!

というのもロード・エルメロイII世の事件簿/冒険はFateの外伝で、世界線的にもFate/stay nightと繋がっているので凛の登場はまだ予想できるというか、ありそうではある話です。

その点幹也は空の境界に登場するキャラで、おまけに魔術の世界にドップリの人間ではないので流石に予想できませんでした。

ぶんちりー
ぶんちりー

前巻のラストで名前が出てきた時の衝撃たるや

橙子はまだ時計塔の冠位魔術師という立場ですから、時計塔がホームグラウンドのこの作品で登場するのはしっくりくると言えばしっくりくるんですけどね。(とは言え初登場時のイゼルマでは超ビックリした)

そんな幹也は娘の両儀未那と共に暮らしているようで、娘から「コクトー」と呼ばれているのが一番印象的でした!

ぶんちりー
ぶんちりー

完全に式(お母さん)の影響ですやん

両儀家という超面倒な家に入っているので苦労はしてそうですが、娘の存在もあってか幸せそうに暮らしているような印象を受けましたね。

このシリーズはゲストキャラで自分の中にあるTYPE-MOONのファンの心を喜ばせてくれるのがいいなと再確認させられました。

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今回のフームダニット

冒険に入ってから物語の核がホワイダニットからフームダニットに変わったと思っていましたが、その通りでしたね。

今回のフームダニットは「エルゴが喰らった神」ではなく、「ルォロンが喰らった龍」でした。

その正体こそ明かされませんでしたが、間違いなく『彷徨海の魔人』では「ルォロンが喰らった龍」が全ての謎を解き明かすキーになりそうです。

龍としての側面と神としての側面を持っていて、恐らく日本にも伝わっている神。

一体どんな神なのかまだ分かりませんが、次巻でエルメロイII世がこの謎を解き明かす瞬間が待ち遠しいですね!

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考察

気になるのはやはりエルゴが喰らった神

今巻ではルォロン(彷徨海サイド)の登場や、神を還す手がかりになるというアキラの登場、そしてラティオからの情報提供など様々な進展がありましたからね!

特に気になった2点について見ていきましょう!

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ルォロンが喰らった龍

やっぱり今巻で一番気になるのは、明かされず終いだったルォロンが喰らった龍です。

僕はこの龍の正体は「竜王」だと予想しています!

この理由は龍でありながら日本の水神であり、夜却が祭りを重要視しているからです。

ぶんちりー
ぶんちりー

先日までGIKEIやってたから説もある

大前提として、僕は「エルゴが喰らった神」、「ルォロンが喰らった龍」、「アキラの神體となった神」は全て共通していると仮定しています。

エルメロイII世もここに繋がりがあるとしている以上、ここは正しいんじゃないかなという想定です。

日本の龍であり神

注目したいのはアキラの神體となっているという点です。

これはつまり、日本にも伝わっている神だということですね。

それでいて、ルォロンの名前から考えても中国では龍としても受け入れられている神。

これに当てはまるのは竜王しかいません。

竜王は竜神や竜宮様、龍王、龍神に龍宮様と様々な呼び方のある神です。

呼び名が表すように、龍としての側面神としての側面を持っていますし、竜と龍という漢字が重要な意味を持つというエルメロイII世の発言ともマッチします。

水神である可能性

そんな竜王は日本では水を司る水神として日本各地で祀られていますね。

前巻でエルメロイII世は、エルゴは海や水の神を喰らった可能性が高いと考えていましたし、実際に1柱は水神・孫悟空でした。

また、1つの器に3つの神を内包する以上、神同士の属性が近い可能性が高いという考察と合わせて考えると、他の2柱も水神の可能性は非常に高いです。

夜却が重要視する祭り

日本における祭とは元々神仏や祖先をまつる儀式と言えるものです。

そんな祭りを、夜却朱音は気にしている様子でした。

次の祭りまではと思ったが、間に合わないか。祭りの方を早めるしかないね。

ロード・エルメロイII世の冒険 2 彷徨海の魔人(上)

神體の移植と祭りに関連があるような口ぶりでしたから、やはり日本で祀られている神として考えて間違いないでしょう。

その点竜王は竜神祭という祭りで祀られ、日本各地で豊漁を祈願されている神です。

このことから考えても、ルォロンが喰らった龍は日本で祀られている神であり、龍としての側面も持っている竜王だと予想されます!


まとめますと、ルォロンが喰らった龍は次のような特徴を持っているはずです。

  • 神と龍の2つの側面を持っている
  • 日本で祀られており、中国でも受け入れられている
  • 水神の可能性が高い
  • 神體の移植に祭りが関連している可能性が高い

これらに合致する日本の神・龍は「竜王」しかないなというのが僕の予想です!

次巻で正体が明かされるのが楽しみですね!

ライネスが想像した神・イスカンダル

ラティオから提供された情報を見て、ライネスは真っ先にイスカンダルを思い浮かべていました。

どうも世界的に受け入れられている存在のようで、地中海からインド、中国まで伝わっている存在のようです。

この経路がイスカンダルの遠征を連想させたようですね。

ただ、僕はこれはミスリードなんじゃないかなと思っています。

理由は1点、この世界でイスカンダルは神になっていないと思われるからです。

事件簿の終章、冠位決議ではドクター・ハートレスが神霊イスカンダルを作り出そうと暗躍しました。

神霊としてのイスカンダルを確立しようとしたということは、裏を返せばイスカンダルは神霊として定着していないということです。

時系列的にアトラス院・ムシキ・彷徨海の3者がエルゴに神を喰らわせたのは昔の話のようですから、ドクター・ハートレスの企てた事件が関連しているようにも思えないのでイスカンダルの線はないと思います。

とはいえそんな広範囲をカバーしている神なんているか?という疑問があります。

神というのは宗教や文化と密接に関係していますから、ヨーロッパにインドに中国と全く異なる宗教と文化を反映させている地域に共通する神なんてちょっと思いつきません。

ただ、一つあるとしたらその神が伝承や神話、宗教といった類の神ではなく物語に登場する神である可能性です。

生きているなら、神様だってつくってしまえるんだから

ロード・エルメロイII世の冒険 2 彷徨海の魔人(上)

未那がエルゴに『赤い蝋燭と人魚』を読み聞かせた後に言った意味深な一言です。

『赤い蝋燭と人魚』も伏線の可能性が高いですが、この一言はかなりクリティカルでしょう。

神様は作れる。

これは暗にエルゴが喰らった神も作られた存在、架空の存在であるということを示唆しているのではないでしょうか?

物語のキャラクターとして世界に広まった神なら前述の経路で広まり、根付いているのもあり得ますしね。

この神がイスカンダルなのか空想上の存在なのか、はたまた全く別の神なのか気になるところです!

冒険3巻の発売日

フームダニットが謎のままで、ルォロンの裏に居る彷徨海の魔術師も未登場の『彷徨海の魔人』はこれからが佳境と見て間違いないでしょう。

そんなロード・エルメロイII世の冒険 3巻 彷徨海の魔人(下)の発売日は2022年1月28日です!

コメント

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