ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 9巻【あらすじと感想・考察】

youzitsu-2nd09cover ようこそ実力至上主義の教室へ
ようこそ実力至上主義の教室へ

遂に一之瀬覚醒!?

今巻も色々なイベントが起こりつつ、学年末・2年生編終盤に向けた”仕込み”が盛りだくさんのように感じた一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

スポンサーリンク

※この記事はPRを含みます

よう実2年生編9巻のストーリー

  1. 修学旅行と期末試験を終えたばかりの2年生に、更なる特別試験・協力型総合力筆記テストの実施が通達される。
  2. 特別試験の準備に追われる中、堀北鈴音と一之瀬帆波は生徒会長・南雲雅に次期生徒会長を賭けた選挙を行うよう言われるも、一之瀬が生徒会を脱退し堀北が次期生徒会長に決定
  3. 綾小路清隆は一之瀬に接触し、生徒会脱退の真意を確認。
  4. 特別試験は堀北クラス・一之瀬クラスがそれぞれ坂柳クラス・龍園クラスを下す
  5. 綾小路が一之瀬と二人で休日を過ごしたためギクシャクしていた軽井沢恵との関係は、一之瀬の行動により更に暗雲が立ち込め…次巻へつづく

協力型総合力筆記テストのルール

概要:クラス全員で全100問のテストを解く

  • 予め決めた順番で1人ずつ生徒が問題を解く。この際、1人の生徒は最低2問、最高5問を解く。
  • 試験終了時点での残り時間に応じて、以下のボーナスが加点
    • 1時間以上:10点
    • 30分以上:5点
    • 10分以上:2点
  • 各問回答者のOAA学力によって、以下の点数が得られる
    • A:1点
    • B:2点
    • C:3点
    • D:4点
    • E:5点
スポンサーリンク

感想

スポンサーリンク

一之瀬!!!

まずはこれです(笑)

元々一之瀬派で、最近は軽井沢がやたら可愛かったり坂柳がいい味を出していたりと揺れまくりの筆者でしたが、今巻の闇堕ち覚醒で一気に株が爆上がり!

正統派美少女だった一之瀬も良かったですが、キャラが立っているよう実ヒロインズの中では最近パンチが足りず、暗い空気を纏う子になりつつありましたからね。

そんな一之瀬の闇堕ち挿絵はゾクゾク来る最高の展開でした!

読者の心が破壊されそうですが、一之瀬vs軽井沢の女の闘いがどうなるかは、今後のよう実で楽しみにしたい大きなテーマになりましたね。

その他にも盛りだくさんで、例えば生徒会案件。

つくづく綾小路との勝負を邪魔される南雲や、Aクラス奪還を目指して肝が据わってきた堀北、南雲にプライベートポイントを吸い上げれられ、彼の独壇場を受け入れるしかない現3年生の現状、生徒会入りもして段々不穏になってきた七瀬などなど…

最後の一之瀬に持って行かれた感はありましたが、色々あって読みごたえがありました。

特別試験も王者の余裕を見せる坂柳クラスvs力をつけた堀北クラス、番外戦術全振りの龍園クラスvs妨害をいなした一之瀬クラスとそれぞれの特徴が分かりやすい闘いで満足な内容。

一之瀬クラス内で結成された現状に不満を持つ神崎グループも着実に仲間を集めるなど、今の力関係と各クラスの今後が見え隠れした内容で2年生編終盤が楽しみですね!

地味に坂柳クラスの橋本と龍園クラスの金田も裏で密約を交わしてるっぽいですし…

スポンサーリンク

今回も悪魔のようなメンタリティ

恋愛が絡むといつもの3倍増しくらいで鬼のように見える男・綾小路清隆。

今回もその評判通りの悪魔メンタリティを発揮していました。

あえて(冷静に一手一手”悪手”を積み重ねながら)軽井沢を怒らせ、その後も経過観察を続けるのはもう恋愛してないだろお前と思っちゃいますよね(笑)

こうすることで溝は深くなる。

恵がどんな反応をするのかどんな態度を示すのか。

そしてオレがどう感じどう行動するのか。

それらを経験する良い機会になるだろう。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 9

普通は相手の機嫌を損ねたら、何とか機嫌を取ろうとか、関係を修復しようとか、少しでもダメージを少なくしようとか考えると思います。

僕は完全にそのタイプですね(笑)

ところがどっこい綾小路さんはあえてこれの真逆の行動を行い、ひたすら軽井沢の機嫌が悪くなる方向に誘導。

そしてその後の経過観察をバッチリ楽しんでらっしゃいました。

ぶんちりー
ぶんちりー

常人のメンタリティではない

一之瀬の変貌も歓迎しているようですし、本当に恐ろしい男だなと毎度のことながら思わされました。

まあ、綾小路に関してはそんなところが好きなんですけどね。

スポンサーリンク

考察

スポンサーリンク

闇堕ち?一之瀬

やはり今巻の一番の注目ポイントは一之瀬。

ここまで散々負荷をかけられていたからか、遂に闇堕ち?覚醒を果たしました

終盤に覚醒の片鱗を見せた一之瀬にはゾクゾクしましたね。

正統派美少女というポイントが好きだった人にはかなりショッキングな展開かもしれませんが、正統派の闇堕ちがこれまたドストライクな僕には最高の覚醒でした!

軽井沢を潰して綾小路を奪い取りに行ってる一之瀬の雰囲気と挿絵には、ゾクっと来るものが凄かったですからね。

どうやら生徒会を脱退したのも『自分の行動に周囲がどう影響されるか』を確認するという一面があったようですし、相当変貌を遂げているように見えます。

内にも外にも善を向けていたのが、外には悪を向けるようになった。

こう評されるくらいですからね。

高度育成高等学校でクラスリーダーとしてやっていくにはこれくらいが丁度良さそうですが、これが軽井沢との恋愛バトルにも発揮されるのが見所。

安心して軽井沢さん。本当だよ、綾小路くんとは今はまだ何もない

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 9

早速綾小路とジムに行っていた事を軽井沢に伝えたりするなど、ガンガンプレッシャーをかけていましたしね。

綾小路の部屋に入ったのも自身が訪れた痕跡を残すためだとしたら…

闇堕ち系ヒロインにジョブチェンジした一之瀬の今後の立ち回りが楽しみでしかたないですね!

そして一之瀬がこんな風になるよう誘導した綾小路のマインドコントロールとその鬼畜っぷりには、流石綾小路さんやでえと言わざるを得ないでしょう。

一之瀬の”悪”は元々の素養だった?

綾小路によって変貌させられたとも言える一之瀬ですが、僕は彼女には今のようになるポテンシャルが元々あったんじゃないかと思います。

綾小路自身は、恋愛感情が引き起こした一種の奇跡と思っているようですが…

というのも、一之瀬には元々自分の”内側”のためであれば、”外側”に悪意を向けられる人間だったという過去があるからです。

一之瀬のトラウマにもなっている、万引きの前科ですね。

もちろん彼女には同情の余地がありましたが、この行動は彼女の親に対する”善意”が暴走した結果、周囲に対する”悪意”になってしまった1つのケース。

これは見方を変えれば、一之瀬が自身が『善意を向ける相手』の線引きを行い、そのラインの外側に居る者は善意の対象外に、もっと言えば悪意の対象にしたということ。

今回の特別試験や、軽井沢との水面下でのバトルなんかはこれに該当するのではないでしょうか?

前者のラインは一之瀬クラスの内外、後者のラインは自分とそれ以外

このようにラインを引いて、明確に善悪を使い分ける素養自体は、過去の前科からも見て取れる事です。

綾小路にとっては少し予想外だったようですが、1つの見方では非常に自然な変貌を遂げた一之瀬。

しかしこの性質が前面に出てしまった過去では、心に深い傷を負う手痛いしっぺ返しを食らっていますから、今回も致命的なしっぺ返しを食らう可能性も十分にありそうですね。

綾小路の手のひらの上な時点で、不幸になりそうなのは察せますが(笑)

順調に仕上がってきた堀北クラス

一之瀬の変貌や次期生徒会長、鬼龍院の冤罪騒動など色々盛り沢山だった今回は、特別試験こそあったもののだいぶ影が薄いポジションになっていました。

しかしこの結果や過程を見てみると、堀北クラスは順調に力をつけ仕上がっていることが分かります。

正答率こそ坂柳クラスに劣ったものの、ルールの穴をついたハンドサインのやり取りを用いてOAA下位の面々に得点を稼がせる戦法で見事勝利。

クラスとしても一丸となって勉強に取り組み、Dクラススタートだったメンバーが集まっているとは思えない勤勉さとまとまりを見せました。

須藤健が真面目に勉強する姿を見て、良い方向に奮起した生徒が多かったことからもこのことが見て取れます。

加えて堀北の生徒会長就任、櫛田桔梗の生徒会副会長就任など、内申点も稼ぎやすい環境まで整いました。

綾小路がほとんど手を回すことなく、堀北のリーダーとしての手腕でここまでやれているのは、名実共にAクラスに迫る現Bクラスに相応しいでしょう。

こう見るといよいよ綾小路の存在が必要なくなってきた堀北クラス。

最近何かとスポットが当たる一之瀬クラスとの学年末試験、そしてその後が目が離せないですね。

綾小路が必要ないほど仕上がっているからこそ、綾小路がどう動くのかがますます不穏になってきた印象です。

よう実2年生編9.5巻の発売日

アニメ3期も決定しているようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 9.5巻の発売日は2023年6月23日です!

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました