スパイ教室 05 《愚人》のエルナ【あらすじと感想・考察】

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スパイ教室

今回のメインは公式HPでも紹介されない不幸な少女・エルナ

そして新スパイチーム『鳳』

『鳳』との対決を糧に更に成長していく『灯』の少女たちから目が離せない

スパイ教室第二部のスタートに相応しい一巻でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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スパイ教室5巻のストーリー

  1. ムザイア合衆国でのミッションから3か月、『灯』は任務に明け暮れるも失敗続きだった。
  2. 極東の国・龍沖にて、『灯』は任務中に祖国であるディン共和国の新スパイチーム『鳳』に出会い、『鳳』は『燎火』クラウスは落ちこぼれ集団の『灯』より自分たちのボスに相応しいと主張。
  3. ティアの機転により、『灯』と『鳳』はクラウスを賭けて、龍沖のマフィアから機密文書を盗むミッションを競うことになる。
  4. 『灯』の面々は、自分たちが『鳳』より劣っていることを自覚するも、その一因が養成学校卒業間近に教わる「詐術」を習得していないためだと判明する。その後、みんな自分に合った「詐術」の特訓を行う。
  5. ミッション当日、各地で『灯』vs『鳳』勃発!『鳳』は6人中5人が脱落するも、『鳳』のメンバー・『翔破』のビックスが機密文書を確保。勝負は『鳳』の勝利で終わるが、『鳳』は、クラウスは『灯』にこそ相応しいと考えを改める
  6. 『飛禽』のヴィントの傑出した能力を評価し、クラウスは死亡した『鳳』のボスに代わり、ヴィントを『鳳』のボスに任命する。
  7. 2か月後、フェンド連邦にて『鳳』は壊滅(『浮雲』のランが行方不明、他全員が死亡)し、その犯人が『蛇』の構成員・『翠蝶』であるかのような描写と共に、次巻へ続く。
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感想

今巻は前巻のあとがきで竹町先生が書いていたように、本来4巻の巻末にある予定だったエピソードでした!

実際それを感じさせるような、第二部の前哨戦にあたるようなお話でしたね!

というのも、今巻はこれまでと違い敵国のスパイと対峙するミッションがメインではなく、自国のエリートスパイとの対峙を経て、成長することがメインでしたからね!

これまでのように、死と隣り合わせの緊迫感というのはありませんでした!

でもだからつまらないという事ではなく、クラウスが取られてしまいそうという緊迫感があり、落ちこぼれの『灯』にとっては過酷なエリートとの対決は応援したくなるようなことばかりでした!

『灯』がんばれ!!!

って思ってたら読み終わってたよね(*´ω`*)

『鳳』のリーダー・『飛禽』のヴィントの圧倒的強さの秘密が、過去に『焔』のメンバー・『炮烙』のゲルデに出会い、指導を受けていたためというのもグッドでした!

今は亡き『焔』の面々が、前巻のティや今巻のヴィントのような新世代に志や技術を託しているのは胸熱ですね!

あと個人的に、グレーテがクラウスと仲良さげに話していた『鼓翼』のキュールをミッション開始早々シバきに行くのがめっちゃ好きでした(笑)

独占欲と嫉妬心に燃えるグレーテ、重くてたまらん好き

サラとモニカ

モニカは、ムザイア合衆国での『働き蟻』との対決中にサラに救われたからか、サラの面倒を良くみているようですね!

サラ本人も、自分が『灯』最弱だと思っているのもあり、モニカの指導を必死に受けていました。

確かにサラは、動物を操るという特技が裏方向きなのもあって、これまで目立った活躍をしていませんでしたね。

本人もそこや、スパイになった経歴などに負い目を感じて「詐術」の特訓には人一倍力を入れているのが印象的でした!

勢いあまってマフィアに喧嘩売っちゃうのは愛嬌があるという事で(笑)

そんな自己評価の低いサラを見かねているのか、ツンケンしながらもサラを励ますモニカがまた良かったです!

キミはキミが思っているほど弱くないよ

スパイ教室 05《愚人》のエルナ

サラを助けたモニカのこのセリフがグッときましたね!

なんやかんやモニカはサラの事を人一倍高く評価し、心を開いているようです。

ひたむきなサラと、ツンケンしてるけどサラには人一倍心を開いているモニカのペア、尊い…

尊い(尊死)

『灯』vs『鳳』

『灯』vs『鳳』は機密文書を先に盗んだ方が勝ちというバトルをしていたはずですが、妨害アリのルールだったのもあってお互いがお互いを潰しに行ってましたね(笑)

しっかり戦ってくれるのアツくてめっちゃ好き!

そんな彼女たちのバトルは、結果的に次のような結果に終わりました。

  • 『灯』グレーテ、キュールを撃破。
  • 『鳳』ビックス、ティアを撃破。
  • 『鳳』ヴィント、グレーテを撃破。
  • 『灯』ジビア、ビックスと戦闘し一時退散させる。
  • 『鳳』ヴィント、リリィを撃破。
  • 『灯』アネット、ランを撃破。
  • 『灯』モニカ、クノーとフェルマを撃破。
  • 『灯』エルナ他三名、ヴィントを撃破。

撃破しては撃破されてを繰り返す展開で、手に汗握る展開でした!

特にヴィントの強さは圧倒的で、ラスボス感がすごかったです!

それを各メンバーが粘ってエルナを逃がし、最後はエルナがヴィントを倒したのがまたアツかったですね!

一番好きなのはグレーテが速攻でキュールをシバきに行くところだけど(2回目)

エルナの成長

今巻メインだったエルナ。

彼女は元貴族で、火災から自分一人が生き残ったことを負い目に感じて罰を求め続けた結果、不幸に愛され不幸を察知できる特異体質になりました。

ただ、なんとこれは建前でした!

実は、火災の原因は火炎瓶を投げ込まれたのではなく、不運な事故だったようです。

しかし、エルナは偽装工作をして火災を事故ではなく事件にして、不幸な少女として周りから同情を得ていただけでした!

その後も、不幸に味をしめてしまったエルナは自ら不幸に飛び込んでいったようです。

だから彼女は、自分自身が嫌いと言っていたんですね。

このことをヴィントに見破られ、激しく糾弾されます。

しかし、エルナは殻を破り、ヴィントのようなスマートなエリートスパイにはなれなくとも、『灯』だけは諦められないとヴィントに立ち向かいます。

最近は他のメンバーに甘える妹ポジションが板についていたエルナですが、覚悟を決めた姿はかっこよくて痺れましたね!

スパイ教室は毎巻、メインの女の子が殻を破るシーンがかっこいいのが大きな魅力ですよね!

そして、エルナが自ら不幸に飛び込んでいることをサラはとっくに気づいていて、それでもエルナを受け入れているのがまた良かったです。

尊死(尊死)

終盤では、今巻で起きた不幸2つ

  • 任務中に巻き込まれた爆発
  • 特訓中の転落

は、失敗続きだった『灯』を案じて、エルナが身を挺して鳴らした警鐘だったようですね!

自分のために不幸に飛び込んでいたエルナが、自分ではなくチームのために不幸に飛び込んでいたというのは、胸をうたれました!

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考察

今回も色々とありましたが、気になった3つについて書いていきます!

スパイ教室の世界情勢

これまでディン共和国やガルガド帝国、ムザイア合衆国といった国が登場していました。

しかし、現実でいうところのアジア各国に該当するような国はこれまで登場していませんでした。

ところが今回、遂に極東(アジア)が舞台となります!

そう、舞台となった龍沖ですね!

そして、そんな極東の情勢も明かされました!

まず、極東には龍華民国という大国があったそうですが、近代化した西欧諸国の前にはなす術がなく、支配下に置かれていたようです。

その龍華民国に隣接する龍沖もまた、フェンド連邦という国の植民地だそうです。

イメージだと

  • 龍華民国≒中国
  • 龍沖≒フェンド連邦の力で近代化した香港

といった感じでしょうね!

史実と違い、アジア諸国がすべて西欧諸国の支配下にあるというのはキーになりそうです。

次の舞台はフェンド連邦の様ですし、この世界のスパイの戦い(西欧諸国の戦い)は、現実以上に世界の覇権を賭けた戦いだという事が良くわかりますね!

ジビアの才能

ビックスとの戦闘で、ジビアの特技の本質が明かされます。

ジビアは盗み(スリ)が特技で、近接戦も得意としているメンバーです。

しかし、この盗みが特技なのは、本来の特技の副産物なようです!

実際には、相手に認識されないことが特技のようです!

相手に認識されないから、スムーズに盗みが行えるんですね!

そして、これはビックスも気づきますが、この特技は盗みに留まらない才能です。

認識されないという事は、盗みだけでなく暗殺もできるという事です。

懐に手を入れる時、盗むのではなく相手を攻撃すれば…

想像しただけで超優秀な暗殺者ですね!

グリザイアシリーズ人を殺すのは「ボールペンで十分」と言われているように、懐に難なく入り込めるジビアの才能は今後大きな武器になること間違いなしでしょう!

『翠蝶』と裏切者

ラストのNEXT MISSIONで『鳳』を壊滅させた『蛇』の構成員・『翠蝶』

彼女の素性は謎が多いですが、相手を裏切らせるのが得意なスパイのようです。

という事は、『鳳』の壊滅もメンバーの裏切りが原因だと推測できますよね!

なので、「誰が」裏切ったのか考えてみます!

容疑者①:『浮雲』のラン

一番最初に思い浮かんだのはランです。

何故なら、彼女だけが死亡ではなく行方不明なんですよね!

とはいえ、逃げ上手そうな描写はちょくちょくあったので、単純に逃げ延びただけの可能性もあります。

僕の中では、容疑者だけどシロかなという位置づけです!

容疑者②:『翔破』のビックス

次に思い浮かんだのはビックスです。

彼は、不満分子になり得る存在ですよね。

リーダーで卒業生No.1のヴィントに、No.2のビックスは対抗心を燃やしています。

そして、vs『灯』で脱落しなかったのは彼のみです。

そんな中、『鳳』を勝利に導いたのも彼です。

そんなビックスが、ヴィントのリーダー任命に納得していない可能性は大いにあるかなと思います。

ここを巧みに利用されると、離反してしまう可能性もありますよね。

No.2が裏切るのは結構よくあるパターンだと思います!

ただ一つ気になるのは、ビックスはヴィントに対抗心を燃やしては居ましたが、同時にとても志の高い青年であるということですよね。

スパイとして非常に高い志を持っている彼が、簡単にチームを裏切るとは考えにくいのがネックです。

僕の中では、グレーという位置づけです!

容疑者③:『鼓翼』のキュール

最後に、キュールですね。

彼女は、一見いい人そうで実は『灯』を下に見ているというパターンでした。

この点に関しては、ヴィントにも苦言を呈されています。

そして、vs『灯』では真っ先に倒されてしまったため、クラウスをボスにしたかったのにも関わらず勝負の後はずっと無言を貫いています。

更に、彼女は『鳳』のチームメンバーたちを「下品」と評しており、非常に不満を持っているようです。

あまり性格が良さそうでなく、vs『灯』の結末に不満をもっていそうであり、『鳳』のチームメンバーも嫌っている。

これらを総合すると、比較的簡単に裏切りそうなんですよね。

最初に思い浮かんだのはラン、次にビックスでしたが、色々考えてみるとキュールが一番裏切りそうな気がします。

僕の中では、容疑者の中でも本命という位置づけです!


少し妄想を膨らませてみましたが、そうしたくなるようなラストでしたからね!

あれだけ優秀だった『鳳』が壊滅した不可能任務、どのようになるのか楽しみで夜しか眠れません!

スパイ教室6巻の発売日

ラストのNEXT MISSIONでとんでもない終わり方をした5巻。

新しい不可能任務が待ち構えるスパイ教室06 《百鬼》のジビアの発売日は2021年9月18日です!

早く続きが読みたくてたまりませんね!

そんなスパイ教室6巻の感想考察はコチラ!

コメント

  1. 尾間 より:

    龍沖は、、、

    香港では?

    • ご指摘ありがとうございます。
      今読み返したら「小さな半島」と記載されていました!読み違えていたようです。
      そう考えると香港の九龍半島がモデルっぽそうですね!マカオは半島じゃないですし、朝鮮半島はデカすぎますもんね。
      記事も修正させていただきます!

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