スパイ教室 07 《氷刃》のモニカ【あらすじと感想・考察】

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スパイ教室

続きが気になり過ぎて夜しか眠れねえ!

読んでる最中も、読み終わった最中もとにかく次の展開が気になり過ぎてずっと楽しめた、そんな一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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スパイ教室7巻の時系列順ストーリー

  1. 前巻終盤の時点で、モニカは『蛇』のスパイ『翠蝶』によってリリィへの恋心を暴かれ脅迫される。
  2. 前巻ラストでモニカは『灯』を裏切りティア・エルナ・アネットを負傷させグレーテを攫うが、あえてティアと視線を交わしたことによってティアに状況を伝える
  3. ティアはモニカの指示通り『灯』には状況を伏せ、フェンド連邦内のマフィア・ギャングを取りまとめて『烽火連天』を結成。モニカをダリン皇太子の暗殺犯として新聞記事にスクープする。
  4. モニカはクラウスと交戦し、クラウスの左脚を負傷させてグレーテを囮に逃亡。
  5. モニカは『翠蝶』から離反し半殺しにした『翠蝶』をフェンド連邦のCIMに突き出し、自身はCIMとの全面戦争から生還。しかし今回の黒幕だった『蛇』の構成員『白蜘蛛』に満身創痍の状態で見つかり…
  6. 『灯』で行動可能なのはリリィ・ジビア・サラとなりサラが打倒『白蜘蛛』を誓い次巻へ続く。
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感想

続きが気になり過ぎるんだが!?!?!?!?

モニカは生死不明なうえにクラウスと『灯』の過半数は行動不能。

ここからどう逆転に持っていくのか。

この状況で残されたメンバーがどう立ち回るのか。

気になり過ぎて夜しか眠れねえ!!!

そしてストーリーに関しては、今巻はこれまで以上に1人のメンバー(モニカ)にスポットが当たり、クラウス以上に目立ちながら大活躍して美味しいところまで持っていきました。

これまで『灯』のエースであり、何故落ちこぼれだったのか分からない天才であり、過去が描かれずクールだったモニカ。

そんな彼女の過去想いがミッチリと描かれ、主人公と呼んで差し支えない大立ち回りを見せてくれました。

個人的にグッと来たのは裏切る直前にモニカが参加したクラウスとのミーティング

自分の裏切りを見抜かれてはしまっては困るけど、裏切りを見抜いて脅迫されている自分と人質のリリィを助けて欲しい。

理性と感情がせめぎ合うシーンにはこちらも感情的になりましたし、クラウスが凄すぎるが故の願いだなと納得もしました。

クラウスなら何とかしてくれるというのは、これまでスパイ教室を読んできた読者ならみんな思うことなんじゃないでしょうか?

だからこそ、クラウスに見抜いてもらえなかった時のモニカの絶望もヒシヒシと伝わってきましたね。

あと個人的に、クラウスとエルナが新聞社に乗り込んで編集長を殺人犯に仕立て上げるシーンは”それっぽく”て凄く面白かったです!

スパイっぽさもしっかり堪能できるのもまたスパイ教室の魅力の一つですからね!

『灯』に見える『焔』の面影

4巻ではティアが紅炉の意思を継ぎ紅炉のような活躍を見せていましたが、そんなシーンが今巻でも見られました。

『翠蝶』がそう感じるくらいティアには潜在能力と技能、受け継いだものがあるのでしょう。

たった1人でフェンド連邦のマフィアを取りまとめて新聞記者も抱き込み『烽火連天』という一大組織を作り上げるトンデモ活躍。

そして今巻ではモニカもその域に達します。

今のモニカは、僕が十六歳だった頃より強いんじゃないか?

スパイ教室 07 《氷刃》のモニカ

クラウスにこう評されるくらいの戦闘技能を開花させたモニカ。

『飛禽』のヴィントから指導を受け、『焔』のメンバーだった『炮烙』のゲルデの体術を自分のモノにし始めた模様。

ティアに紅炉の面影が見られたように、モニカにもゲルデの面影が見られるようになったわけですね。

モニカとティアのバックに、ゲルデと紅炉の影が描かれた挿絵は最高にシビれました!

人間離れした緩急の差によって相手を翻弄し、CIMのトップスパイチームですら歯が立たないバケモノ級の戦闘能力を見せつけてくれました。

あまりの強さに、CIMが要注意人物として『焼尽』というコードネームをつけるくらいですからね。

ティアもモニカも未熟な部分こそあれど、2人とも長所だけを見ればクラウスに引けを取らないスパイに成長していると言えるでしょう。

メンバーが1人ずつ『焔』の技能を習得し、面影を見せ始めている『灯』

今後も誰が誰の技能を受け継ぎ、自分のモノに昇華させるのか楽しみですね!

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考察

モニカの生死

モニカの生死は不明のまま終わった今巻ですが、僕は生存を予想しています。

願望混じりではあるけど(笑)

理由はいくつかありますが、個人的に最も大きな理由はスパイ教室の代名詞でもある叙述トリック

僕たち読者を巧みに騙して楽しませてくれる本作ですから、モニカの生死もアッと驚かされるトリックが仕組まれてるんじゃないかなと思いますね。

他には、不自然なまでに活躍しなかったクラウス。

クラウス本人はモニカが急成長し過ぎているためだと述べていましたが、世界最強のスパイである彼があまりにも静かで逆に怪しいですよね。

トリックの話に繋がってきますが、僕が気づいていない仕掛けをクラウスが着実に進めている可能性は高い気がしています。

最後に、モニカの最後の描写も怪しいです。

彼女は今巻ラストでゲルデの隠れ家付近で襲撃され、壁を突き破って木造マンションの1階に吹っ飛ばされます。

そのマンションには火の手が回っていましたが、トドメを刺される描写はありませんでした。

ゲルデの隠れ家が3階にあるマンションの、誰かの部屋である1階。

あまりにも意味深な描写だったので、この部屋には何か仕掛けがありそうな気がしてなりませんね。

以上の理由から、モニカは死んだと見せかけて生存しているんじゃないかなと僕は考えています!

あえて『炯眼』の名を口にした理由

モニカは白蜘蛛と対面した時に、あえて通信で『炯眼』を頼れと口にしました。

もちろん白蜘蛛を含めた『蛇』のメンバーは『炯眼』が誰なのかは分かっていないでしょうが、わざわざ敵の前でこの情報を口にする必要があるでしょうか?

もし本当に『蛇』を打破できる最後の切り札なら、相手にその存在を知らせるメリットがありません。

クラウスが『灯』とは別に用意した策の1つであり、スパイなわけですからわざわざ口に出さなくても『灯』のメンバーなら『炯眼』を頼りそうなものです。

今巻でも明かされなかった『炯眼』が誰なのかはまだ分かりませんが、本当に『蛇』を打破するポテンシャルを秘めているのは『炯眼』ではない気がしますね。

モニカのこの一言もまたブラフの一環で、『炯眼』が活躍しつつも『蛇』を打破するのは残された『灯』メンバーなんじゃないかなと思います。

『蛇』(と僕たち読者)の目線を『炯眼』に集中させ、『灯』をある程度自由にさせるための罠だと考えられるので次巻が楽しみですね!

『蛇』に関する新たなキーワード

『翠蝶』が口にした暁闇計画ノスタルジア・プロジェクトというキーワード。

どうやら『焔』はこの計画の情報を持っていたために『蛇』に狙われたようですね。

CIMのトップスパイだった『翠蝶』は、ある時”世界の絶望”を知ってしまい、『蛇』に迎合した模様。

『蛇』の存在理由さえ知れば、誰もが『蛇』に賛同するはずなのだから

スパイ教室 07 《氷刃》のモニカ

こう考えるくらいですから、やはり『蛇』の目的は余程大それたものであり、崇高なものなのでしょう。

前に『蛇』の目的を考察しましたが、こういったレベルの理想とも言える目的を掲げているのは間違いなさそうですよね。

そんな『蛇』サイドから見て何としてでも情報を入手したく、世界最強のスパイチームだった『焔』に牙を向けさせた《暁闇計画》

恐らく世界の覇権を握っている大国たちが主導する、スパイたちですら知り得ない”世界の絶望”に深くかかわる計画なんじゃないでしょうか?

これを止めることこそが『蛇』の目的の一つであり、『翠蝶』が賛同した部分だと思えば辻褄は合います。

またしても『蛇』に関する情報が一つ明かされた今巻ですが、まだまだパズルのピースがハマりきった感覚はないので今後の新情報も楽しみですね!

スパイ教室8巻の発売日

スパイ教室 08 《草原》のサラの発売日は2022年7月20日です!

『灯』最弱と見られているサラを含めた、”非選抜組”だった3人の活躍が楽しみですね。

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