スパイ教室 11 《付焼刃》のモニカ【あらすじと感想・考察】

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メイン回に相応しい大活躍を見せたモニカと、二転三転する展開が面白すぎたスパイ教室11巻。

コロコロと変わる状況がまさにスパイ小説!といった雰囲気の楽しい一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

スパイ教室11巻のストーリー

  1. ジビアと合流したエルナ・アネットは『LWS劇団』を探し出し、現在のトップ・スージーと接触。これにより『灯』と『LWS劇団』は協力関係となる。
  2. エルナたちは革命に向け、対ニケ班のモニカ・ティアと合流。王国軍を味方に引き入れるため、ウディノ中佐を篭絡する作戦を開始する。
  3. 作戦中にニケが乱入するも、モニカニケに勝利
  4. ニケの弟子・タナトスがモニカを倒すものの、『灯』が「ニケを酷使する国王を打倒せよ」という思想が広めたことにより革命が始まる。
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感想

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二転三転とむっちゃ面白かった!

前巻のラストも颯爽と登場したサラの活躍でアッと驚かされましたが、今回も盛り上がりどころが多く楽しく読めました。

1年の潜入ミッションを経て成長したジビア・モニカ・ティアの活躍もたっぷり見られましたし、細かいところでクスッと笑わせに来たりといい塩梅で読める一冊でしたね。

「サッラ―=オネーチャってなんだよ」

スパイ教室 11 《付焼刃》のモニカ

個人的にサッラ―=オネーチャはツボでしたし、アニメ効果が凄いのかCV.水瀬いのりで滅茶苦茶綺麗に脳内再生されました。

スパイ教室のアニメは出だしがまずかったものの、各キャラクターの声がドンピシャだからか原作を読んでいる時に脳内再生されやすくなるという功績がデカイですね。

そして今回のメインであるモニカ

フェンド連邦編で既にトップクラスの戦闘スキルを開花させていたものの、その戦闘スキルは更に磨きがかかっていてよりカッコよくなっていました。

衰えていたとはいえ、ニケ相手に計画を遂行しながら勝利したのは文句なしの大活躍。

ザ・戦闘のエキスパートといった感じで、首元を締めた姿の挿絵もカッコイイ少女といった雰囲気が物凄くマッチしていました。

紙と照明器具、モニカの演算技術と精密動作を組み合わせた秘武器《付焼刃》もモニカにしかできない、彼女ならではの技だったのがまた良いですね。

序盤のエルナを通して、圧倒的過ぎるスパイとして描かれたニケを《付焼刃》で仕留める姿はまさに一流スパイでした。

そしてそんなモニカの原動力になっていたのが、予想通り捕まっていたリリィだったのも納得でプロローグからエピローグまで、しっかりモニカがスポットライトを浴びた一冊だったと思います。

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騙し合いが面白すぎる!

今回読んでいて楽しかったのは、たっぷり描かれた灯vs創世軍の騙し合い

エルナたちを泳がせ、LWS劇団ごと釣りあげてみせたニケ。

そんなニケの懐に入り、アイオーン・キルケとして潜入活動を続けていたモニカとティア。

そしてニケを倒したのも束の間、自分以上に戦闘に長けたスパイ・タナトスを育成し手元に置いていたニケ。

しかし他の脅威を想定し、敗れるニケの姿を写真に収めたモニカとそれを広めた灯。

この一連の流れは二転三転としていて滅茶苦茶面白かったですね!

読者視点だと、灯の有利不利がコロコロ変わるのでどうなる?どうなる?とドキドキしながら読める素晴らしい仕上がりでした。

打倒ニケを強調しつつも、狙いはニケを守るために!といった名目で民衆を蜂起させることなのも面白かったですね。

まさにスパイらしい手口でニッコリです。

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考察

『藍蝗』の登場

ライラット王国で灯のメンバーが奮闘する中、ボスのクラウスは『蛇』と接触。

トップの『紅蜂』がお飾りで、『蛇』の創設者でありながら蚊帳の外だったのもなかなかに面白いところではありました。

しかしそんな『紅蜂』が明かした創設メンバーであり、彼とは袂を分かったスパイ・『藍蝗』が登場。

「だが、あの男は反対した。我は切り捨てられてしまったよ」

「その男は今、新たな宿主の元にいる」

スパイ教室 11 《付焼刃》のモニカ

そしてその宿主ことが、『LWS劇団』だということが『煤煙』のルーカスと『灼骨』のヴィレの過去回想から判明しました。

ルーカスとヴィレは現LWS劇団のNo.2・アルチュールがスパイであることに当時から気が付いていたようでした。

更にニケもアルチュールが寄生虫のような存在であることを見抜いているようだったので、ライラット王国編の最大の脅威は『藍蝗』かもしれません。

ルーカスとヴィレを殺したのも『藍蝗』のようですし、革命でニケを封じた灯にとっての最大の障害は『藍蝗』と見て間違いないでしょう。

しかもそんな彼が、獅子身中の虫として協力相手のLWS劇団におり、信頼を得ているという最悪の状況。

モニカ・サラ・リリィは囚われていますし、グレーテは3人の救出に手を回しているようなので、残されたエルナ・アネット・ジビア・ティアを窮地に陥れるのは藍蝗ということでしょう。

双子を殺した二年後も『LWS劇団』に潜み続ける、最悪のフィクサーと称された藍蝗が、灯にどう襲い掛かるかが楽しみですね。

スパイ教室12巻の発売日

ライラット王国編の続きが気になりすぎるスパイ教室は、先に短編集5巻が発売予定

短編集5巻は特別な短編集で、「本編しか読まないぜ!」という方もこの巻だけは要チェックとのこと。

そんなスパイ教室 短編集05 『焔』より愛をこめての発売日は2024年2月20日です!

スパイ教室12巻の発売日は未定で、短編集以降の発売になる予定です!

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