Sherlock Holmes Chapter Oneクリア後の感想とレビュー

shco-cover Sherlock Holmes Chapter One
Sherlock Holmes Chapter Oneゲームレビュー

Steamセールで購入して7月はドップリとハマったSherlock Holmes Chapter One

もっと話題性があってもいいと思うくらい、あのシャーロック・ホームズを上手にゲームにした作品でしたのでレビューしていきます!

※この記事はほぼネタバレなしです!

筆者プロフィール

  • 小学生の頃からシャーロック・ホームズが大好き
  • ホームズ系作品への理想が高い面倒なオタク
  • アサクリやウィッチャー、FFにポケモンなど様々なRPGをプレイ
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※この記事はPRを含みます

はじめに

明確な正解・不正解がなく、色々考えることを楽しめるSherlock Holmes Chapter One

シャーロキアンを楽しませるだけでなく、オープンワールドの推理アドベンチャー・RPGとしてもクオリティの高い作品です。

Windows(Steam・Epic Gamesなど)・PS5・PS4・XboX Series X/Sでリリースされているこのゲーム。

作品のクオリティの割にあんまり話題になっていないなと感じたので、紹介を兼ねてレビューしていきます!

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購入したバージョンとプレイ状況

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先に僕が購入したバージョンとプレイ環境を明記しておきます。

そもそもスペック大丈夫?といった事は一番最初に気になるところですからね。

  • プラットフォーム:Steam(PC)
  • バージョン:通常版
  • PCスペック:GTX1660Ti・Intel i7-9700・SSD搭載
  • 操作方法:コントローラー(Logicool F310r

この環境ならだいだいどのゲームもフルHD(1080p)で遊べて、ロードはサクサク

SHCOはそこまで重いゲームではないので、このスペックでも余裕でOK

ModモリモリのThe Witcher 3: Wild Huntや、最近のゲームだとそこそこ高グラフィック設定のELDEN RINGCall of Duty VanguardTales of Ariseも中~高画質設定なら問題なく動くスペックです。

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感想を一言で述べるなら

考えることを楽しむ推理ゲー

もちろんある程度のレールが敷かれいて、ガイドされながら証拠などを集めることはできます。

ただ、集めた情報をどう事件の解決に繋げるか。

どう次の証拠集めに繋げるか。

どう次の行動を取れば良いのか。

こういった部分は基本的に自分で考えることになりますし、推理も基本的に自分で行います。

だからこそ、この『考える』という過程に面白さが詰まったゲームと言えるでしょう。

因みにクリア時間は30時間ほど。

実績コンプリートまでは行っていませんが、ほとんどの事件は解決済みです。

良かった点

ファンも満足のホームズ青年とジョン

シャーロック・ホームズという偉大な探偵を題材にしたゲームですから、やはり彼のキャラクターというのはとても重要。

その点この作品はホームズの青年期という、原作には登場しない時代を描いています。

だからこそ『原作との違い』という部分は表れにくいですし、本家ホームズほどの鋭さがなくても納得出来ます。

そんなホームズ青年ですが、原作の、一般市民の目から見た、ホームズ特有の変人さの兆候みたいなものが見られるシーンも多いんですよね。

真実にこだわる事や自分の捜査方法に対する絶対的自信、変に頑固な所や危険だろうが構わず突っ込んでいくところなど、確かにこの青年は将来”あの”シャーロック・ホームズになるなと思わされる素晴らしい描き方でした。

そういった丁寧な人物像を作り上げているからこそ、僕たちプレイヤーも『ホームズならこうするはず』という理想のホームズ像に沿って数々の選択を楽しむことができます。

僕はホームズ青年の一挙手一投足が好きになれましたし、自身が決断を下すときも『自分はこう思う』と『ホームズならこうするはず』の2つの価値観を持って考えることできて、非常に楽しめました。

そしてシャーロック・ホームズという作品には欠かせない『ワトソン役』

本作ではジョン・ワトソン博士にはまだ出会っていませんが、代わりにジョンという幼なじみ?のような青年が相棒を務めてくれます。

彼に関してはネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、ワトソンとイコールではないものの、ホームズとワトソンのような、尊敬と信頼を持った素晴らしいパートナシップがキチンと存在しています。

ホームズとワトソンがしていそうな掛け合いも沢山見られるので、主役2人は間違いなくこのゲームの素晴らしい点だと言えるでしょう。

ホームズ系の作品において、ホームズとワトソン役の描き方を間違えないのは最重要項目ながら、なかなかに難しいミッションですからね。

本作以外の最近の作品で納得できたのだと、イギリスBBCが放送していた『SHERLOCK』ベネディクト・カンバーバッチマーティン・フリーマンのコンビくらいかもしれません。

考える楽しさ

このゲームの面白さと言えば、考える楽しさだと僕は思います。

事件の概要を聞き、証拠から証拠へと情報を集め、集めた点(情報)と点を繋げて真相を解明する。

まさに探偵のような推理を楽しむことができます。

もちろんゲームがアシストしてくれる部分は多く、設定で難易度を上げない限りは証拠がある場所へ誘導してくれることがほとんどです。

推理パートも、集めた証拠から推理モードで線を繋げていくシンプルな構造。

なので何から何まで全部自分で!というほと大変なわけではありません。

ただ、要所要所でしっかり考えなければならないポイントがあります。

例えば証拠を集めたけど、まだ事件を解くのには不十分。

こんな時は大抵、集めた情報の中にまだ入手していない証拠の場所を示すようなものがあります。

○○という会社を設立しているという情報があれば市役所に行って事業情報を調べますし、○○という事件が過去にあったという情報があれば新聞社に行って過去の新聞を調べます。

そうやって情報提供してくれそうな人物の場所を突き止め、新たなる証拠を掴む。

僕もここはどうすればいいんだ?と悩むこともありましたが、そこがまた楽しかったですね。

もう1つ挙げるとするならば、事件の真相解明パート

よくある推理小説だと、犯人を名指しすればその犯人が自白してくれることがほとんど。

要は答え合わせができるわけですね。

ただこの作品においては、このケースは超レア。

基本的には容疑者の誰を捕まえても犯行を認めないですし、事件は終了します。

つまり、真相は謎のままとも言える状況なんですよね。

おまけに、多くの容疑者は犯人と言えるだけの怪しい部分があります。

だからこそ、証拠を整理して、自分なりに納得ができる推理をする緊張感が楽しめます。

ここが矛盾するからこいつは多分シロだ。

こいつのここはおかしくないか?他はシロくさいしこいつがクロだな!

といった風にじっくり考え、納得できる答えを出す楽しさはこのゲームならではだと思います。

雰囲気の良いコルドナ

ホームズゲーと聞いて、PVなどを見た方は少なからず舞台の雰囲気に惹かれた方も多いんじゃないでしょうか。

1800年代後半の、近世と近代の中間くらいに位置するヨーロッパ。

時代の雰囲気はバツグンにいいですよね。

更に舞台はロンドンではなく、コルドナというイギリス領の、イタリアの島。

島ならではの景色も多く、街の雰囲気は素晴らしいものがあります。

また、島の構造も良くできており、煌びやかな高級住宅街があれば、市民で賑わう広場もあり、アウトローの溜まり場となっている倉庫地区や、見るからに環境の悪い貧民街もあります。

街を歩いているだけで雰囲気を楽しむこともでき、自分はホームズの時代を堪能しているんだなと楽しめるクオリティでした。

真相が気になる事件の数々

本作にはメインストーリーの事件だけでなく、コルドナで起きる様々な事件が存在します。

RPGで言うところのメインクエストとサブクエストですね。

多くのゲームではサブクエストの作り込みが甘かったりもしますが、このゲームは大丈夫。

サブクエストに当たる『コルドナ・ストーリー』や警察からの依頼、マイクロソフトの依頼、その他の依頼人からの依頼は、どれを取っても素晴らしい内容。

この事件はいったいどんな真相があるんだろう?

ホームズを読んでいて冒頭で感じるような、あのワクワク感を持って事件挑むことができます。

悪かった点

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単調な戦闘

スキップできるので気にならないと言えば気にならないですが、戦闘は単調で早めに飽きてしまいました。

戦闘アクションはかなりシンプルで、GTA5やRDR2などに実装されているエイムをすると時間がスローになる銃を使って、敵の急所を撃ち抜いて行くスタイル。

敵を生け捕りにするため防具や周囲のガス管・電灯などを撃ち抜いて敵をヒヨらせるのが基本。

ただ、戦う空間や敵が基本的に同じなので僕は早めに飽きてしまいましたね。

戦闘をスキップする設定にできるので、実績コンプリートを目指していない限りはミニゲームくらいに思っておくのが良いでしょう。

このため、アクション推理ADVというよりは、推理ADVだと僕は考えていますね。

悪い点として挙げましたが、スキップできるミニゲームだと思えばそこまで悪くないかもしれません。

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通行人などの処理

これはグラフィック処理の問題で、時々通行人などの処理が重くなる時があります。

これは僕のPC以上にスペックの高い、RTX30シリーズを持っている友人も遭遇していた現象なので、スペックの問題というよりはゲームの処理そのものの問題ですね。

オープンワールドにおいて人々の生活感や生きた街としてのリアリティが生み出す没入感は非常に重要なので、これを損なってしまう不具合は残念だなと感じました。

そこまで頻繁に遭遇はしませんでしたが、30時間ほどプレイして10~20回くらいは遭遇した印象です。

賛否両論な点

事件の真相は最後まで分からない

良い点でも挙げましたが、このゲームの魅力はホームズとして考えることにあります。

しかしそれが人によっては合わないのも事実。

自分が納得できる結論を出すことが重視されているゲームのため、基本的に推理小説によくある答え合わせがなく、モヤモヤしてしまう方も多いかもしれません。

これは事件だけでなく、物語のエンディングに関しても同様なので、このスタイルが合わない方には最後まで不満を与えてしまうかもしれませんね。

Steamのレビューなどを見ていても、エンディングすらモヤってしまったという不満レビューは目立ったのでここは賛否両論と言えるでしょう。

総評

まとめると、良かった点・悪かった点・賛否両論ある点は以下の通り。

  • ファンも満足のホームズとジョン
  • 考える楽しさ
  • 雰囲気の良いコルドナ
  • 真相が気になる事件の数々
  • 単調な戦闘
  • 通行人などの処理
  • 事件の真相は最後まで分からない

10点満点で点数をつけるとしたら8点で、お値段などと合わせれば8.5~9点をつけてもいいかもしれません。

ボリュームが多すぎないながらも、考える楽しさやホームズ感、自分で謎に包まれたストーリーを解き明かしていきたい方には強くオススメできる作品でした!

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