ダイヤのA act II 30巻【あらすじと感想・考察】

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ダイヤのA

怪物・降谷vs怪物・成宮。

強烈な投手戦を堪能できる、待ちに待った夏の決勝に相応しい一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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※この記事はPRを含みます

ダイヤのA Act II 30巻のストーリー

  1. 夏の甲子園まであと1勝。遂に始まった決勝・稲城実業戦は初回から2死3塁で4番・御幸一也のチャンスが到来するも、エース・成宮鳴の新球・カットボールによってピッチャーライナーに抑えられる
  2. 青道の先発・降谷暁もセンバツ時のような投球を見せ、両者譲らぬ投手戦が繰り広げられる。
  3. 4回終わってスコアは0-0。降谷はフルスロットルのピッチングで球数63球。一方の成宮もチェンジアップを解禁し青道の流れを断ち切る6奪三振目を決める。
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感想

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降谷vs成宮!

この巻はこの構図がミッチリと描かれていましたね。

降谷の方はそこまで成宮を意識していなかったようですが、成宮は落ち着きながらも降谷の事を気にかけていた模様。

春大会の時の降谷を独りよがりで余裕がないと評し、秋大会の時の自分もそうだったかとチームメイトに問いかけていたくらいですからね。

1年生の時から怪物投手として注目され、エースナンバーを任された者としてシンパシーを感じるところがあったのでしょう。

そんな降谷は、ランナーをいくら出そうが帰さなければ問題ないと言わんばかりのピッチングを見せていました。

つまりはエースの重圧から解放されてのびのび投げられてるってこと..?

なんだかなー

それでいいなら別にいいけど

俺とは関係ねぇや

ダイヤのA act II 30

このモノローグにはこれまでラスボスとして描かれていた成宮の心境メンタリティーが垣間見えましたね。

成宮としてはエースの重圧を一心に担い、それを制してより高みへと至るという考えなのでしょう。

重圧も自分の糧に。それだけの鍛錬を積んで。

だからこそ落ち着いていながらも、強烈な圧を感じるピッチングを披露できているんでしょうね。

沢村栄純や降谷はこれをヒシヒシと感じ取ったようでしたし、それぞれの道を歩んできた好投手たちが高め合っているようにも感じられるシーンでした。

高校野球は真剣勝負の場ではありますが、同時に育成年代ですから、選手達にも大きな成長の余地がありますからね。

ライバルからも得られるものが沢山あるんだというのが、この青道vs稲実でも描かれそうな気がします!

思えば沢村・降谷・成宮は三者三様の道を歩んでいますしね。

控えとしてチームを支え続け、この夏エースを任された沢村

怪物として期待されながらも理想とのギャップに苦しみ、この夏エースを降ろされ、解放された降谷

怪物として世代No.1と呼ばれるに相応しい結果を残し、エースナンバーを背負い続けた成宮

それぞれにしか分からない事があるでしょうし、自分にはない経験をしている相手から得るものも多い気がします。

成宮最後の年に、新たな彼の一面が見えたのは長年この作品を追っているファンからすると感慨深いものがありますね!

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個人的に気に入った東条の一言

ダイヤのAはちょくちょくこのセリフカッコいいな~というのが出てくるんですが、今巻もそれが登場!

今回は3塁に俊足・神谷カルロス俊樹を置き、センターフライを捕球したタッチアップシーン。

バックホームを投げる東条の、彼なりのプライドを感じられてグッときました!

この浅さで帰したら..

青道のレギュラーは名乗れない

ダイヤのA act II 30

かっけぇ~~~~

これに尽きます!

超名門チームのレギュラーを張っている選手ですからこれくらいのプライドがあるのも当然ですし、そういった気を込めたプレーは物凄く映えますよね。

個人的には凄くカッコいいなと思えるイチオシシーンでした。

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考察

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センバツと被るけど、センバツとは違う

降谷が圧巻のピッチングを見せ、球場が揺れていた今巻。

我らが主人公・沢村栄純はその状況をブルペンで見ていました。

本人もフラッシュバックしていたように、ダイヤのA act IIのスタートとなったセンバツでのシーンが蘇りますよね。

あの時の沢村はマウンドに上がることなく、ブルペンで青道の敗退を見届けることになりました。

しかし、今はどうでしょう?

もちろん降谷は素晴らしいピッチングをしていますし、この投手戦の中継投タイミングを見極めるのは至難の業です。

でも、今のエースは降谷ではなく沢村です。

監督からの信頼度も期待もセンバツの時以上なのは間違いないでしょう。

オマケに降谷はフルスロットルのピッチングを見せていて、どこでガス欠気味になってもおかしくありません。

以上の事から、僕はこの試合では間違いなく沢村の出番がやってくると思っています。

それも恐らくランナーを背負った、失点できないピンチの状況で。

この試合での沢村の活躍こそが、30冊もある『ダイヤのA act II』で積み上げられてきた沢村の成長の成果になるんじゃないかなと楽しみでたまらないです。

恐らくセンバツのフラッシュバックは、それを僕たち読者にも分かりやすく示すための導線なんじゃないかなと思いますね。

やはりキーマンは御幸

俺が打つ宣言をしていただけの事はあり、青道の攻撃はかなり御幸の打席にフォーカスが当てられていました。

1打席目はカットボールを捉えるもピッチャーライナー。

2打席目はチェンジアップを狙うも前に飛ばせず、その後のストレートでフライアウト。

ここまでの勝負はかなり互角に近いですが、結果としては成宮に軍配が上がっています。

しかし投手戦となっているこの試合では、御幸は1度でも成宮のボールを捉えれば勝利

逆に成宮は全打席を打ち取らないと敗北となりかねない状況です。

天久以上に強烈なピッチングを見せつけている成宮が相手ですから、この試合も御幸の一本が出るかどうかが勝敗のキーとなること間違いなしでしょう。

ダイヤのA act II 31巻の発売日

先制点はどちらに!そんなダイヤのA act II 31巻の発売日は2022年6月17日です!

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