来ないと思っていたテイルズオブアライズの続編DLC!!
トロコンまでガッツリ遊びきったので感想をまとめていこうと思います!
※この記事はほぼネタバレなしです!
購入したバージョンとプレイ環境
- プラットフォーム:Steam(PC)
- バージョン:通常版
- PCスペック:RTX3070・Intel i7-9700・メモリ32GB・SSD搭載
- 操作方法:コントローラー(Microsoft Xbox One ワイヤレスコントローラー)
一言で感想を述べるなら
アライズのパーティーが好きなら楽しめる
アルフェン、シオン、ロウ、リンウェル、キサラ、テュオハリム
この6人のパーティーが好きで、彼らの旅を見ていたい『アライズの』ファンなら間違いなく楽しめるDLCだったと思います。
逆にアライズは正直そこまで…といったテイルズオブシリーズのファンなら、悪かった点が目立つと思うので見送ってもいいんじゃないかなとも思いますね。
ストーリーやイベントがDLCの99%なので、アライズがどれだけ好きかで評価が分かれるでしょう。
俺はしっかり楽しめたかな
トロコンまでの所要時間と印象
今回のDLCでは11個の実績が追加されており、ストーリー関連のものからやり込み要素のものまで様々。
僕の場合はガッツリ寄り道しながらストーリーを進めたので、ストーリークリアとトロコンがほぼ同時でした。
そんな僕がかかった時間は22時間。
多分効率的にサクサクプレイすれば15時間くらいでトロコン出来そうですし、まったりプレイでも30時間以内にはトロコンできると思いますね。
特段難しい内容や、周回要素などはなかったのですんなりとトロコンできました。
本編もトロコンしやすい部類でしたが、それ以上にやりやすい内容になっていたと思います。
不満レビューが目につくが?炎上?
メタクリティックでのスコアが70点台だったり、SteamやYouTubeなどでは不満レビューが目につく本作。
非常に好評だったアライズ本編と比べると、悪かった点は目立つので評価が下がるのはそうだろうなと思います。
ただ、炎上しているか?と言われるとそんなことはないかなとも思いますね。
テイルズで炎上って言うとインプレが稼げるから一部の輩が誇張表現しているだけかと。
価格に対するボリュームの少なさや新鮮さ不足、引き継ぎ不可など万人が感じるであろう欠点はありますが、ゲームとして楽しめないか?と言われるとそんな事はないので『アライズ本編が好きなら』買っていいDLCだったとは思います。
バグで動かないとか、マトモに遊べないとか、そういった感じではないのでご安心ください。
良かった点
本編のその後を描いたサブクエたち
ストーリーメインのDLCでしたが、個人的には本編以上にサブクエの内容が良かったと思います。
各国の復興状況や現状の課題、変わったことなどを描いたサブクエは後日譚らしくて面白かったです。
また、コメディ系のサブクエも本編の続編バージョンが出ていて、テュオハリムパンケーキや美食おじさんなどクスっと来るクエストも楽しめました。
そしてパーティーメンバー1人1人にフォーカスを当てたEXクエスト。
中にはかなりシリアスな内容のものもあって、各メンバーが過去と未来に向き合う想いが描かれていて凄く良かったですね。
特にロウのクエストは滅茶苦茶好きでした。
最後にアルフェンが『婚礼の儀』を調査する連続クエスト。
本編のエピローグでアルフェンがシオンと結婚するのは描かれていましたが、本編と本編エピローグの間を描いた本DLCらしいクエストでこれまた良かったですね。
サブクエストはどれもユーザーが望んていた、本編と本編エピローグの間を補完する心地よい内容でした。
アツい演出の数々
お次は演出面。
メインストーリーの内容は好みもありそうでしたが、演出に関しては多くの人が満足できるクオリティだったと思います。
ラスボスバトルの演出は特にアツく、僕は大盛り上がりしてしました。
選曲も滅茶苦茶良かったですし!
ナザミルの戦闘スタイルもおっ!ってなるところがありましたし、その他にもイベントで思いがけない相手と戦えたりして盛り上がることができました。
アライズ本編が好きだった人が盛り上がれるような演出にはとにかく感謝です。
豊富なスキットとイベント
DLCだったのでスキットやちょっとした会話イベントはあんまり追加がないかな…と思いきや嬉しい誤算!
スキットなどにはかなり力が入っており、豊富なバリエーションが用意されていてアライズの良さを改めて感じることができました。
フルルの社イベントまで追加がありましたし、キャラクター同士の小気味よいかけあいなどイベントを見たり聞いたりするだけで楽しめたのはGood。
これまたアライズ本編が好きだった人には嬉しいポイントだと思います。
アルフェンの葛藤
ストーリー面に関して一番好印象だったのは、アルフェンの葛藤でした。
ダナからは英雄『炎の剣』として崇め理想を押し付けられ、レナからは破壊者『炎の剣』として憎まれる。
<炎の剣>と呼ばれるのは好きじゃない
このフレーズが表すようにアルフェンがこの状況に不満を感じつつも、自分の選択が世界合一を招いたことに責任を感じ葛藤する姿は良かったですね。
RPGの主人公は万能である必要はないですし、万能じゃないんだよというのを描く良いストーリーだったと思います。
理想の主人公像があり、それをアルフェンに求めていた方にはガッカリする描写だったかもしれませんが…
アルフェンの場合は虐げられていたカラグリアの同胞を解放したい。虐げられている人々を解放したい。そして最後は、運命に虐げられるシオンを救いたい。
こういった想いで動いてきた結果として、ダナの英雄になってしまった男です。
世界を平和にしたかったわけでも、ダナとレナが平等に仲良くする世界を造りたかったわけでも、英雄になりたかったわけでもないんですよね。
確かにダナを解放はしたが、『その後』に良い世界を築けるかは世界中のダナとレナ1人1人にかかっているというメッセージは凄く良い後日譚だったと思います。
こういった状況に苦しみ、悩み葛藤するアルフェンの姿は世界を救ったRPG主人公のその後として素晴らしかったと思いますね。
個人的にはここにもっとフォーカスを当てても良かったんじゃないかなというくらい、好みの内容でした。
アライズらしさを貫き通した
最後に良かったと感じたのは、良くも悪くもアライズらしさを貫き通したところ。
アライズはテイルズオブシリーズの中でもRPGの王道オブ王道を進み、主人公アルフェンは甘すぎるとも言える選択をします。
ただ、それで迎えるハッピーエンドこそがアライズらしさであり、本編中盤からはとにかくパーティーの仲が良いのがアライズらしさです。
もちろんこれが嫌だ!合わない!という人もいるかもしれませんが、そういったニコニコできる感じがアライズらしさなんですよね。
陰鬱なストーリーや悲しみで涙する展開、違った雰囲気のパーティーやパーティー内トラブルなどは別のテイルズで楽しめば良いのです。
ここに関しては譲らず、本編同様に甘ったれたハッピーエンドと超仲良しなパーティーが見られたのは素直に良かったと思いますね。
悪かった点
システム面の追加がない
ストーリー全振りのDLCと発売前に発表されていたので、分かってはいましたがやっぱり残念。
グレイセスエフのアクセルモードほど大きな追加でなくとも、第三秘奥義や歴代シリーズの術技、新規のブーストストライクあたりがあれば不満は大きく解消されていたかもな…とは思います。
それかナザミルのプレイアブルキャラクター化。
僕的には第三秘奥義と新規ブーストストライクが欲しかったですね。
特にブーストストライクはアライズならではの戦闘システムで、次回作に引き継がれる保証もないのでDLCで追加が欲しかったなあというのが本音。
ナザミルをプレイアブル化せずとも、ベンチにおいてブーストアタック1つとナザミル×各メンバーのブーストストライク6つがあるだけで仲間感と新鮮さが増して良かったんじゃないかなと思いました。
もちろんナザミルはストーリー上離脱する部分が少なくないとはいえ、闘技場やサブクエ回収などで使えるだけでも満足感は上がったんじゃないかなと思います。
マップなども言われてはいますが、テイルズオブシリーズはキャラクター・ストーリー・戦闘の3本柱ですから、戦闘の追加要素がないのがクリティカルだったのかなと感じますね。
バンナムプライス
バンナムくんさあ…
バンナムの商法がゲームの足を引っ張るのは宇宙創成前からの事なので今更ではありますが、このDLCは楽しめたファン目線でも高すぎます。
Steamのレビューなどで見られる不満のほとんどは、このDLCが2000円で本編から1年以内に出ていれば噴出していなかったでしょう。
ブルプロやらガンエボやらの失敗を受けて、人気あったアライズで小遣い稼ぎするか!と上層部が欲を出したんじゃないだろうか…と勘ぐってしまう価格設定です。
本編発売時にはDLCの予定はなかったようですしね。
贔屓目に見ても、プレイアブルキャラクターや術技、秘奥義などの追加をしない時点で4000円近いプライスにはならないと思います。
大型DLCとは感じられなかったし、ましてや『破格の』お値段ではないよね…と。
(ユーザーにとって)破格のお値段 ×
(バンナムにとって)破格のお値段 ◎
ベルセリア、アライズと良作が続いていますから、信用を損なってまで稼いだ利益が次のマザーシップタイトルとグレイセスエフやエクシリアといったPS3タイトルのリマスターに活かされることを祈ってます。
本編からの引き継ぎ不可
最後は育成要素に関して。
このDLCは本編から完全に独立しており、本編での進行状況に関わらずキャラクターのスキルやレベル、術技の開放状況、術技セット、装備(魔装具のカウント)などが全てリセットされています。
新規開放ではなく育成のやり直しになっているので、シンプルに面倒で不満が多く出るのは納得かなと思いますね。
特に空中回避や各キャラクターの固有スキル(フラムエッジやアウェイクニングなど)のスキルを没収されたのは不満を感じたので、ステータス補正をかけるくらいにしておけば良かったんじゃないかなと感じました。
多分これを引き継ぎ可、DLCのストーリー状況ごとにステータス上限を設けるといったシステムにするだけで不満レビューの半分くらいは消える気がします。
総評
良かった点と悪かった点は以下の通り!
良かった点はどれもアライズ本編が好きな人に刺さる内容で、アライズはあんまりだけどテイルズオブシリーズは好き!という方には悪かった点が目立つ内容だと思います。
このDLCはマイナス点は一定で、プラス点はアライズがどれだけ好きかで決まるので、総評がどうなるかは多分人それぞれ。
好評レビューも分かるし、不評レビューも分かる。そんな感じのDLCですね。
僕はアライズのメンバーは好きでしたから楽しめましたので、バンナムプライスをつけた承認者には反省してもらいつつ、開発スタッフには続編製作を頑張ってもらえたらなと思っています。
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