過去編に突入したロクアカ19巻!
今回はロクアカでもトップクラスに謎めいていたセリカの過去と正体が明かされました!
そして胸熱感動のラスト!涙腺を見事破壊されましたね!
ここ最近は毎巻そうですが、ロクアカシリーズでも1、2を争うほどに素晴らしい一冊となっていました!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
ロクアカ19巻のストーリー
- 前巻のラストで聖歴前4000年にタイムスリップしたグレン=レーダスとシスティーナ=フィーベルは、セリカ=アルフォネアもタイムスリップしたことを《時の天使》ラ=ティリカ(過去のナムルス)から教えられる。
- グレンは、童話『メルガリウスの魔法使い』になぞらえて行動を始める。《鉄騎剛将》アセロ=イエロの襲撃を受けるも、「正義の魔法使いの弟子」としてグレンが勝利する。
- グレンたちvsティトゥスとシスティvsシル=ヴィーサ開戦、グレンたちが勝利する。
- 時の因果を保つために、セリカは過去に残ることを選び、グレンとシスティだけが現代に戻って次巻へ続く…
感想
泣いた。
ラストめっちゃ涙腺に来ましたね…とこれは後述します!
そして、次々と明かされていく謎!
謎に包まれていたセリカの過去が完全に明かされましたね。
童話『メルガリウスの魔法使い』やメルガリウスの天空城、ナムルスについても明かされ、とにかく読むのが止まらない一冊でした!
物凄い勢いで読んじゃったぜ…
これまで張られていた伏線が一気に回収されていくのは、感慨深いものがありますねぇ~
18巻読んだ時も同じこと言ってた気がする(笑)
長いこと追っている作品が伏線回収フェーズに入っていくのを見ると、いよいよラストが迫っているドキドキ感とワクワク感と寂しさがまとまって押し寄せてきて、余韻に浸ってしまいます…
内容もアセロ=イエロやティトゥスと戦ったりでラスボスラッシュ感が凄かったですし、濃密な一冊でした!
う~~~~ん、最高!
あと、グレンが憧れていた正義の魔法使いが、セリカだったというのも凄く良かったですね!
一度は正義の魔法使いを諦めたグレンが、正義の魔法使いの弟子として愚者の民を奮起させ、セリカと一緒に《魔王》を倒したのは感慨深いものです。
グレンの中で正義の魔法使いに対する認識が少し変わったようですし、今後グレンの心に刺さっている棘が取れるといいですね。
ひたすらに感動のラスト
泣いた。
大事なことなので2回(ry
グレンとセリカの関係って、師弟であり親子である。そんな関係です。
そして二人とも、素直になれないところがあります。
そんなめっちゃ胸熱な関係なんですが、今巻のラストでそれが更に胸熱でしたね。
セリカが過去に残ると言って、泣きわめくグレンの姿がグッときました。
そして、反則級の一言。
「母さんッ!」
ロクでなし魔術講師と禁忌経典 19
これグッと来ない奴おりゅ?
これまで一度も母と呼ばなかったセリカを、ここにきて母さんと呼ぶグレンに感動して思わず泣きました。
挿し絵も素晴らしかったですし、ここまで積み上げて来た2人の関係もあって、最高の感動エピソードになっていましたね。
もうこれだけでロクアカ19巻まで着いてきてよかったと言える。
素直じゃないところがあるグレンだからこそ、土壇場で素直な気持ちをぶちまけてくれたのが凄く響きました。
何とかしてロクアカのラストで、グレンがセリカを過去に迎えに行ってくれとこれから一生祈り続けます。
考察
今回も怒涛の伏線回収編でしたが、いくつか気になった点があったので覚えておこうと思います!
セリカの妹とアルザーノ王家
まず気になったのが、セリカの妹とアルザーノ王家の関係です。
ティトゥスに妹を連れ去られたことが、セリカが打倒魔王を掲げるようになったキッカケの一つです。
そして、テイトゥス曰くセリカの妹は【マグダリアの受胎術式】を完成させる礎になったそうです。
この儀式は、18巻の記事で考察しましたが、《空の天使》レ=ファリアを復活させるためにアルザーノ王家にかけられた呪いです。
ティトゥス曰くセリカの妹の肉体のジーン・コードと霊魂体の霊域図版は保存してあり、《復活の祭壇》でいつでも復活させられるそうです。
もちろん確証はないですが、この呪いをかけられているアルザーノ王家は復活させられたセリカの妹が一番最初の母体なのではないでしょうか?
アリシア七世やルミアと同じように、セリカも金髪で身体的特徴は似通っています。
異なる目の色も、セリカは後天的に瞳の色が変わっているので、元は青い瞳の可能性は十分にあります。
ティトゥスとしてもセリカたちに倒されるのは予想外だったはずですから、誰かを娶っているとは考えにくいので十分にあり得ます。
本筋には関わってこない部分ですが、セリカの妹と【マグダリアの受胎術式】という話が一緒に語られたのには考察をしたくなってしまう小ネタでしたね!
ティトゥスの復活
セリカのイクスティンクション・ノヴァで滅ぼされたティトゥスですが、ご存知の通り現代では《大導師》フェロード=ベリフとして生きています。
つまり、どこかで復活を遂げたということです。
そして、歴史を振り返ってみれば【マグダリアの受胎術式】が起動しているアリシア一世の時代には、アリシア一世の夫して存在しています。
ここで気になるのは、どのようにして復活したのかです。
【マグダリアの受胎術式】はあくまでレ=ファリアを復活させるためのものであって、ティトゥスを復活させる術式ではありません。
そうなってくると、ティトゥスは別の方法で復活したことになります。
なにせ、蘇生や復活の手段などいくらでもあるから。
ロクでなし魔術講師と禁忌経典 19
セリカに向けてティトゥスが放った一言です。
セリカクラスの魔術師になれば復活や蘇生はできるそうなので、そういった魔術を使用したということでしょうか?
もしもの時の保険として【マグダリアの受胎術式】を作るくらいですから、ティトゥス自身を復活させる魔術を予め仕込んでいても不思議ではありません。
むしろ、自身の復活術式を完成させてから【マグダリアの受胎術式】の開発に取り掛かったはずです。
ここはグレンたちも気になるの部分でしょうから、次巻で明かされる可能性大ですね!
風天神秘を会得したシスティ
シル=ヴィーサとの戦いを経て、自身の魔術を風天神秘へと昇華させたシスティ。
ティトゥスやセリカのように、外宇宙の邪神の力を顕現させることが可能になりました。
つまり、システィの魔術師としての「格」、つまり位階は2人に並んだということです。
現代ではグレンとフェロード=ベリフの2人が一応神秘を行使できます。
しかし、グレンはナムルスのマスターとして不完全ながらも時天神秘を行使できる状態です。
もう一方のベリフも、空天神秘が不完全であることは前巻のラストから読み取れます。
となれば、現代で唯一完全な神秘を行使できるシスティは、現状最強の魔術師と言える状態です。
ベリフがルミアからレ=ファリアを引き剥がして空天神秘を行使できるようになったとしても、対等に近いレベルで戦えるのはシスティでしょう。
ついに人類最強と言えるレベルまで成長したシスティが、vsベリフでキーパーソンになるのは間違いなしですね!
ロクアカ20巻の発売日
現代に戻って《大導師》と対峙するであろう ロクでなし魔術講師と禁忌教典 20巻の発売日は2022年2月19日です!
どうやら先に短編集のロクでなし魔術講師と追想日誌 9巻が2021年10月20日に発売されるようですね!
また、イラスト担当の三嶋くろね先生が画集を出してくださったので、コチラも要チェックです!
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