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オール・オア・ナッシング ~アーセナルの再起~ 【4~6話レビュー】

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雑記
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オーバメヤン騒動の裏側!

All or Nothingが決っているなか、昨シーズンを見ていてずっと楽しみにしていたこのイベント。

気になっていたオーバメヤン騒動の裏側もバッチリ映された、素晴らしい3話でした!

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作品概要

『All or Nothing: Arsenal』

日本語タイトルは『オール・オア・ナッシング ~アーセナルの再起~』

ヨーロッパサッカーファンから近年大きな人気を獲得しつつあるAmazonのAll or Nothingシリーズの最新作です。

  • シリーズ:All or Nothing
  • チーム:アーセナルFC
  • 配信プラットフォーム:Amazon Prime Video
  • 配信形態:Amazon Prime会員特典・3話ずつ一挙公開
  • 音声:英語
  • 字幕:日本語、英語などなど

タイトルの通り再起を図るプレミアの名門アーセナルに密着した本作で、記憶に新しい21-22シーズンのアーセナルを見ることができます。

日本代表DF・冨安健洋選手が移籍したこともあり、日本からも物凄い注目を浴びたアーセナル。

そんな彼らの舞台裏が見られる嬉しい作品です。

Amazon制作ということもあり、視聴できるのはPrime会員が利用するAmazon Prime Videoのみ。

とはいえアマプラ会員は送料無料を始めとした特典が多いですから年間契約しちゃってますね。

オール・オア・ナッシングとは?

All or Nothing(オール・オア・ナッシング)は、Amazonオリジナルのスポーツドキュメンタリー

1つのチームに1シーズン密着して、1クール分くらいのドキュメンタリー番組にまとめた作品です。

元々はアメリカンフットボールが題材でしたが、近年はヨーロッパサッカーのトップチームが題材になりつつあります。

2018年はマンチェスター・シティ、2020年はトッテナム・ホットスパー、2021年はユヴェントスを題材にしていましたね。

21-22シーズンのアーセナル

21-22シーズンのアーセナルと言えば史上最悪の出だし、期待の若手たち、そして日本代表・冨安選手の移籍とプレミアを見ない人にも注目されるチームでした。

ぶんちりー
ぶんちりー

サカ、スミス・ロウ、ウーデゴールの前線はライバルだけど好き

監督はアーセナルのOBで、監督としては非常に若いミケル・アルテタ。

アーセナルに来る前はあのペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティでコーチをしていた名将の卵とも言える存在です。

実際にこれまでのシーズンでも、アーセナルvsシティは物凄い戦術合戦になることが多く、普段戦術を意識しながら見ていても理解が追い付かない事もある超ハイレベルな試合が見られました。

そんな選手も監督も若く、現代的な戦術もあるアーセナルはどうなるのか。

再起を図り、元居たTOP4の一角に戻ることができるのか。

そんな1シーズンを描いた一作です!

※ここから先はネタバレを含みます!

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感想

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オーバメヤンのゴタゴタ

昨シーズンのアーセナルといえばこれ!というくらい印象に残っている人も多いであろうこのイベント。

オーバメヤンの謹慎処分キャプテン剥奪はプレミアファンだけでなく、多くの人を驚かせましたからね。

そんな一大スキャンダルをどこまで写してくれるのか楽しみにしていましたが、正直想像以上。

オーバメヤン個人に密着することは少なかったものの、クラブ内の混乱はしっかりと見ることができました。

動揺する選手の姿や、アルテタが状況説明をする時の空気の重さ、法律関連など様々な角度から意見を交える上層部、そしてクラブの外と内で生じるギャップ。

これらがハッキリと見ることができて、僕らファンはどうしても表面的な部分しか知ることができないんだなと感じさせられました。

当時の僕も、規律違反は大問題だが、一発アウトはアルテタもかなり攻めるなと思っていましたからね。

しかしアルテタや上層部のやり取りを見る限り、耐えに耐えてのレッドカードだった模様。

彼の素行の悪さを記録したファイルがある

オール・オア・ナッシング~アーセナルの再起~ エピソード4 リスペクト、コミットメント、情熱

上層部やアルテタにここまで言わせるくらいですから、相当規律違反が多かったんでしょうね。

ウーデゴールやベン・ホワイトのようにストイックで若い選手も多いクラブですから、ベテランの規律違反は許し難いところもあるでしょう。

ましてやキャプテンの規律違反など言語道断。

本作でも描かれているように、当時のアルテタへの批判は相当なものでしたが、こうやって実情を見せられると少し気の毒にすら思えますね。

こういった滅多に見られないクラブの裏側が見れるのは本作ならではだなと思います。

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バルセロナとの駆け引き

そんなアーセナルにとって冬の移籍市場でのトッププライオリティはオーバメヤンの放出

そんな中、なかなか買い手がつかないオーバメヤンに興味を示したのがバルセロナ

ここからの、アーセナルとバルセロナに、オーバメヤンを交えた駆け引きと緊張感は結果を知っていてもハラハラドキドキ。

そんな条件は飲めないよと強気に出るバルセロナ。

移籍を実現させるため無断でバルセロナ入りし、SNSを通じてアピールするオーバメヤン。

そしてこれに頭を抱えるアーセナル。

その道のプロフェッショナルでなければ立ち回れない、ピッチ外の戦場なんだなと改めて感じさせられました。

それでもアーセナル側は譲らず、期限ギリギリまでバルセロナ側の要求を突っぱねて我慢比べを敢行。

最終的にバルセロナ側が折れて、オーバメヤンは完全移籍となります。

痛いところをつかれたアーセナルと、それでも交渉を有利な形でモノにできないバルセロナ。

ここ最近と、今後の両クラブの移籍市場での成否を暗示するような内情が見られて最高でした。

一時期は移籍市場での立ち回りがマズかったアーセナルですが、最近の市場でいいお買い物を連発できている理由が垣間見えましたね。

スーパー・ミケル・アルテタ

6話のタイトルにもなっているアルテタ。

このタイトルに象徴されるように、本作で目立つのはアルテタの手腕

調子の波が激しいチームではありましたが、アルテタが良くチームをまとめていることがしっかりと伝わってきました。

1〜3話の感想でも述べましたが、アルテタのチームトークはどれも面白く聞き入ってしまうもの。

褒めるべき時は褒め、叱るべき時は叱り、励ますべき時は励まし、勇気づけるべき時は勇気づける。

これは名将と呼ばれるペップ・グアルディオラやジョゼ・モウリーニョ、僕が尊敬してやまないサー・アレックス・ファーガソンなどに共通する武器です。

しっかりとした戦術的ビジョンを持っているのは確かな監督ですから、彼の戦術とチームコントロールにより磨きがかかれば名将の仲間入り間違いなしだろうなと思わされました。

このポテンシャルはあるがアップダウンもあるチームを安定させられる、卓越したチームマネジメントが身につけば、マンチェスターシティとリヴァプールの2強に割って入れる!

そう思えるロッカールームが見られたと思いますね。

もちろん昨シーズンずっとアーセナルを追ってきたサポーターの方からすると、悪しき記憶もたくさん呼び起こされて不安になった部分も多いでしょうが(笑)

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