アニメ調のソウルライク、来たぜ!
見た目につられて買ったソウルライクでしたが、体験版でも楽しめた爽快なプレイフィールだったので感想をまとめていきます。
購入したバージョンとプレイ環境
- プラットフォーム:Steam(PC)
- バージョン:通常版
- PCスペック:RTX3070・Ryzen 7 7700・メモリ32GB・SSD搭載
- 操作方法:コントローラー(Microsoft Xbox One ワイヤレスコントローラー)
一言で感想を述べるなら
攻め主体の良質なソウルライク
ゲームシステムが受けではなく攻めを推奨しているのもあり、苛烈なバトルを楽しめる良質なソウルライクだったと思います。
数あるソウルライクの中でも、不満のない爽快な戦闘が楽しめてかなり上位に来るプレイフィールでした!
ボリュームは?
このゲームは値段がフルプライスではなくハーフプライスとお手頃ですが、その分ボリュームは値段相応。
かなり寄り道や探索をしつつも、約16時間で1周目をクリアできました。
筆者はそこまでソウル系が上手いわけではないので、リトライ数が少ない人が探索をすっ飛ばしたら、もっと早く終わると思いますね。
40時間くらいやり込みたい!周回込みで100時間!という方には物足りないかもしれませんが、サクッとソウルライクを楽しみたい!やりたいゲームの発売日前に、1~2週間くらい手が空いちゃった!という方にはピッタリだと思います。
ソウルライク?死にゲー?
このゲームって、所謂ソウルライクなの?難易度の高い死にゲーなの?
アクションゲームとは言うが、どんな塩梅なのか。これは結構気になるポイントですよね。
僕の感覚では、しっかり死にゲーという印象。
雑魚ですら攻撃にディレイがあってゴリゴリHPを削られたり、中盤からは序盤のボスが道中に配置されたりとなかなかにハード。
序盤こそ中ボスくらいなら初見撃破できましたが、中盤からは何度もリトライして攻略していく難易度でした。
もちろんその分、ボスを倒した時の快感もソウルライクのレベルになっています。
良かった点
攻め主体のリソースシステム
このゲームはスタミナといったシステムはなく、HP以外に管理するリソースは『シンクロ率』というものになります。
シンクロ率は武器スキルや固有スキル、魔法などを使うと減り、敵から攻撃を受けても減ります。
逆に、敵に通常攻撃を当てることでシンクロ率は回復します。
他のソウルライクほどシビアな管理は求められないですし、受け主体だとジリ貧になってしまうため、攻め主体でプレイするインセンティブになっています。
その分敵の攻撃が苛烈になっているので、ガードやパリィ、回避を駆使してできる限り攻める!といった姿勢が求められました。
本家のソウルだととりあえず様子見回避。とりあえずガン盾。といった戦法が結構強く、忍耐強い戦いが求められますが、こちらは真逆。
攻め攻め攻め!!!と、前のめりなスタイルほど案外苦戦しないので、爽快なデザインになっていたと思います。
ボス撃破まで練度が上がるとパリィなどで相手に何もさせないまま一方的に倒せますし、それまでは逆にボスのペースに呑まれて気づいたらリソース切れ…と苛烈な戦いが楽しめてよかったです。
ボスの設計
前述の攻め主体のゲームシステムとよくかみ合っていたのが、ボスの設計。
一部の逃げ回ってくるカスを除けば、どのボスもパリィ、ガード、回避のどのスタイルでも戦える良デザイン。
攻撃は苛烈ですが、練度が上がってくるとガンガンパリィを取って一方的に攻め立てることも可能になっていました。
ソウルライクで感じたい、自分の成長度合いがしっかり感じられるボスが多く、充実したプレイフィールでしたね。
また、一部のボスはパリィを使ってくることもあって、無暗に攻め過ぎない駆け引きも楽しかったです。
パリィを喰らうとシンクロ率を持っていかれますし、その後のカウンターもステ狩りをしてくる初見殺しデザイン。
ただ、ステ狩りをしてくれるおかげで、タイミングを掴むとパリィカウンターをパリィで返せるという、美しい戦闘もできたので本当に楽しかったです。
充実した探索要素
ゲームによっては一本道感が強く探索がオマケ程度になっていますが、Al Limitかなり充実していました。
ほとんどのエリアが入り組んでいますし、隠された道やアイテム、フラグなんかが散りばめられていて探索のしがいがありましたね。
クリアに必須ではないけど、寄り道するとステータスの振り直しが解放されるエリアなど、探索のインセンティブもしっかりしていて徒労感を感じず、満足して探索が楽しめました。
探索を頑張ってしっかりフラグ等が回収できれば、エンディングの選択肢も増えますしね。
武器とは別枠のスキル4つ
このゲームの根幹システムでかなり気にいったのが、武器とは別に固有スキルを4つ使えること。
- ガード
- パリィ
- 追加攻撃
- 高速回避
それぞれ特徴があり、戦闘中に切り替えることもできます。
しかし、瞬時に切り替えられるわけではないので、ある程度固定しながら戦う必要はある。
基本はガードでガン耐えして、特な攻撃だけパリィ!みたいなことはできないようになっているんですね。
ここら辺の塩梅も絶妙で、このボスはパリィでいくか…?とか、形態変化してからは高速回避でリスクを減らして勝負するか…?とか。戦略性が1つ追加されているのがグッドでした。
しかもこのスタイル選択は、武器の選択に影響しないので、自由に選べるのがよかったです。
キモ=オタク向けデザイン
これは完全に個人的な趣向ですが、このゲームはアニメ調なだけあってキモ=オタク向けデザインになっていました。
ポリコレ???うるせえ!!!!!というスタイル。
エチエチ装備も複数ありますし、髪形を変更する防具などもあり。
そもそも主人公が可愛い女の子。
私のようなキモ=オタクが大喜びするキャラクター・装備デザインだったので、その点もひっそり楽しめました。
悪かった点
マップが使いづらい
探索要素が作り込まれていたが故に、余計に目立ってしまったマップの使いづらさ。
マップはNPCの位置が分かるのと、エリア間の位置関係が分かる粒度で、各ステージの道や地形は一切分からないものになっていました。
しかしながら、どのエリアもかなり入り組んでおり、隠しルートや進行に必須ではない隠しエリアがあったので、詳細なマップ機能がないのはかなり苦しかったです。
攻略サイト等を見ない場合、自分でメモを取りながら進めることになると思います。よっぽど記憶力がいい人以外は。
この点に関しては、ゲームシステムとしてもっとアシストした方が良かったんじゃないかなと思いました。
他のソウルライクと比べて一本道が少なく、探索要素が充実していただけに、目立ってしまいましたね。
見習わなくていいとこまで見習うな
毒沼!!!要らねえだろ!!!
生理的に嫌悪する見た目のモンスター!!!要らねえだろ!!!
本家本元のフロムゲーでは、毒沼を作らないと気が済まない病気の方がいらっしゃったり、バジリスクやれ巨大蟻やれ巨大芋虫やれ、ウッ…となるようなモンスターを配置せずにはいられない方がいらっしゃったりします。
これもうフロムソフトウェアの文化なんだろうから、甘んじて受け入れるとしましょう。
これだけ美少女アニメ調のAl Limitで、会社も違うのに、フロムソフトウェアの社内文化まで継承しているのはなんなんでしょうか?
いつもウッ…となりながら渋々進めていた箇所だったので、なんでここまで真似してるのよ!と言わずにはいられませんでした。
気にならない人は、まったく気にならない点だと思います。
総評
良かった点、悪かった点をまとめるとこんな感じ。
お値段もハーフプライスで手ごろですし、10点満点中9点と非常に満足できるゲームでした!
色んなソウルライクが登場する近年ですが、その中でもプレイフィールはかなり良かったと思います!
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