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ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 10巻【あらすじと感想・考察】

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ようこそ実力至上主義の教室へ
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3学期一発目の特別試験は読むのが止まらないスリリングな展開に!

久しぶりの2年生同士のバトルにワクワクしながら読める一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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よう実2年生編10巻のストーリー

  1. 3学期が始まり、2年生のみで行われる特別試験『生存と脱落の特別試験』が実施される。
  2. 綾小路清隆は時折アドバイスを与えるも、基本的には堀北鈴音にクラス運営を託し静観に徹する。
  3. 龍園クラスと一之瀬クラスが結託しAクラス・坂柳クラスを最下位に陥れる作戦を実行。堀北も一之瀬の意図に気付き、坂柳クラスを最下位に陥れて試験は終了。
  4. 試験ルールにより坂柳クラス・神室真澄が退学となり、裏切りが発覚した坂柳クラス・橋本正義は坂柳有栖と決別する。
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生存と脱落の特別試験結果

  • 1位:龍園Dクラス 69点
  • 2位:一之瀬Cクラス 62点
  • 3位:堀北Bクラス 59点
  • 4位:坂柳Aクラス 53点

綺麗にクラス順と逆の結果となり、クラスポイントの収支は以下の通りに。

  • 龍園クラス:+100
  • 一之瀬クラス:-50
  • 堀北クラス:-50
  • 坂柳クラス:-100

クラスポイントで見れば龍園クラスの一人勝ちで、相対的に見れば龍園クラスの勝ち、一之瀬クラスと堀北クラスの痛み分け、坂柳クラスの一人負けと言えるでしょう。

更に最下位となった結果、坂柳クラスは神室真澄が退学。

クラスポイント、クラスの人間関係、戦力の全てにおいて坂柳クラスが不利益を被る形で試験が終わりました。

ここまで盤石に見えた坂柳クラスが揺らぎ、下に沈んでいた龍園・一之瀬クラス主導で試験結果が動いたのは2年生の4クラスが拮抗してきている証でしょう。

ここまで順調だった堀北も、今回は”実質負け”と感じたのか悔しがっていましたしね。

学年末試験に向けて、緊張感が増してきた印象です!

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感想

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坂柳vs橋本は楽しみ過ぎるな!!

不穏な動きを見せていた橋本と、明らかに裏切り者が居る試験中の流れから坂柳vs橋本となるのは何となく分かってはいました。

しかし、察するだけに留まるかと思いきや坂柳は橋本に宣戦布告

何も特別試験だけが退学の場ではありません。お分かりですよね?

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10

橋本は謝罪するようなことはなく、坂柳のメンツに泥を塗ったまま。

坂柳も友人を失った事に綾小路の指摘で気づき、リーダーとしての矜持だけに留まらない怒りを燃やすことになりました。

堀北vs櫛田にあったような、水面下かつクラス内でバチバチにやり合うのが見られそうでめっちゃ楽しみです。

坂柳の丁寧で落ち着いた雰囲気がありながら腹の中が真っ黒なところは1年生編から大好きなので、どんな方法で橋本を陥れるのかが今から楽しみ過ぎますね。

アニメ3期はちょうど坂柳の黒さが全開になるところなので、ダブルで楽しめそう!

特別試験自体も成長とまとまりを見せる堀北クラス、後半戦の追い上げで驚かせてくれた龍園、軽井沢に対して着々とねちっこく攻める一之瀬と各クラスにスポットが当たって読みごたえがありましたしね。

軽井沢に集中攻撃をしていた時の一之瀬のモノローグはかなりゾクゾクしながら読めました。

軽井沢を退学に追い込みたい気持ちとクラスを勝たせるという使命、綾小路と自身の今の関係、軽井沢から綾小路を奪う打算…色んな考えがよぎっていて短いながらも濃密で滅茶苦茶良かったです。

ゾクゾクしていたら坂柳クラスに裏切り者が居るのが発覚して…と中盤からは読むのが止まらない構成で流石よう実!といったクオリティでしたね。

あと坂柳は綾小路に告白した割に、その後の接し方が変わらないし動きがないのは謎過ぎる…

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考察

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高円寺と王

満場一致特別試験のあとに引きこもり、謎の人物から差し入れを貰っていたみーちゃんこと王美雨。

そんな謎の人物が、高円寺六助であることをみーちゃんは突き止めます。

読者視点では謎の人物が高円寺であることは分かっていたものの、みーちゃんと同様に意図は不明。

そんな高円寺にみーちゃんはお礼の品を贈ろうとしましたが、高円寺は要領を得ない回答で立ち去ってしまいました。

まあ確かに私がワンガールを助けたのは気まぐれじゃない。私は偽善は嫌いさ。しかし義を軽んじるわけではない。偽りなき恩を受けたと感じればそれを返すのは当然のことと考えている。それだけのことだよ

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10

この伏線があった時は高円寺をコントロールするためのキーマンにみーちゃんがなるのか?と思いましたがよく分からない状況に。

些細な恩を受けて、些細な恩でそれを返した。

高円寺の言い分通りであればこういった関係なので、みーちゃんの存在が凄く大きいかと言えばそうではなさそうですよね。

しかしここにきて1章を割いて2人の関係を描き、高円寺が今回の特別試験でも制御不能な人物として描かれていたので『何か』がこの2人にはあるのか?と期待してしまうところ。

高円寺は上級生とプライベートで会っていたりと、何かと謎が多いので今後も要注目ですね。

しかも能力だけは一級品なので、みーちゃんが彼をコントロールできるとなるとクラス内の立ち位置も色々変わりそうなので気になりすぎる…

着実に軽井沢を追い詰める一之瀬

ここ最近では恒例になりつつある、一之瀬による軽井沢への攻撃。

しかも毎度のことながら、軽井沢だけが圧力を感じるような手段をうってくるあたりが本当に嫌らしい(笑)

今回は綾小路の部屋を訪れるシーンもありましたが、目玉はやっぱり特別試験。

一之瀬は軽井沢を攻撃対象に指名し続け、堀北が明らかにプロテクトしているのにも関わらず軽井沢の指名を辞めませんでした。

もちろんこれは坂柳クラスを最下位に落とすために、堀北クラスにポイントを渡すためという建前があります。

そして軽井沢は堀北クラスの女子のリーダー格だから、堀北も守るだろう…というご丁寧な理由付けまでバッチリ。

しかも試験後にこの話を、謝罪という体で軽井沢と堀北に話に行っていますしね。

ただこれ、間違いなく私情も入っているでしょう。

そう言い切れる理由の1つに、軽井沢のクラス内の微妙な立ち位置があります。

確かに軽井沢は女子のリーダー格ではありますが、学力や運動能力といった能力は並以下。

人間関係以外には強みを持っていないため、切り捨てられる側になり得る人物です。

堀北が一之瀬と龍園の結託に気付かない限り、プロテクトし続ける保証はないんですよね。

なので、単にポイントを献上したいだけなら堀北クラスの中心人物を狙う方が合理的です。

リーダーの堀北が指名できなくとも、このクラスには平田洋介という人間関係・学力・運動能力の全てで軽井沢を上回るキーマンがいるわけですから。

学力にも秀でている平田を執拗に指名した方が、堀北もすぐに違和感を感じてくれるでしょうしね。

ではなぜ軽井沢なのか?

理由はシンプルで、建前を作りつつ軽井沢に圧力をかけるためでしょう。

一之瀬は知らないはずですが、軽井沢は過去にいじめられていたため『狙われる』事に対する耐性が人一倍低い人間です。

これまで一之瀬がやってきたように、悪意を向けられる事に対する耐性も人一倍低いですよね。

実際に今回の試験中もかなり取り乱していました。

一之瀬の謝罪と正当な理由、堀北の立ち合いなどがあって軽井沢は引き下がっていましたが、心中穏やかではないでしょうね。

綾小路と一之瀬の関係によって、ただでさえ一之瀬にはいいイメージがないうえに今回は強い恐怖を与えられました。

軽井沢に苦手意識を与え、綾小路が自分と接触するたびに軽井沢が綾小路に文句を言うように仕向け、喧嘩別れさせようとしているのか。

はたまた軽井沢を壊し、綾小路が軽井沢から離れるように仕向けているのか。

どういうプランなのかは不明なものの、一之瀬の軽井沢に対するネチネチした攻撃は見ごたえがあるので今後も要注目です!

ぶんちりー
ぶんちりー

察してるくせに何もしない綾小路サンも大概

よう実2年生編11巻の発売日

坂柳vs橋本が気になるようこそ実力至上主義の教室へ 2年生11巻の発売日は2024年2月24日です!

ちなみに電子書籍は何故か2024年3月4日発売になっています…

ぶんちりー
ぶんちりー

意味わからんくて激おこ

コメント

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