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創約 とある魔術の禁書目録 12巻【あらすじと感想・考察】

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とある魔術の禁書目録
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上条当麻、復活!

上条さんが生き変えてめでたしめでたし…とはいかない禁書世界を楽しめる一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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創約12巻のストーリー

  1. 学園都市では上条当麻の告別式が行われるが、火葬直前に上条は蘇生を果たす。
  2. アリス=アナザーバイブルとも再開を果たす。
  3. 上条当麻を”死んだまま”にするために来訪したステイル=マグヌスとの戦闘の末、上条は勝利。
  4. アンナ=キングスフォードをあの世に置き去りにしたことに絶望したアレイスターは、内に封印していたコロンゾンを蘇らせてしまい…
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感想

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めでたしめでたし…ではない!

上条さんは確かに復活を果たしましたが、それだけではめでたしめでたしとならないのが禁書のいいところ。

死んだ人間が蘇れば、当然色々な不都合も生じます。

学園都市は未知のテクノロジーを警戒しますし、結果的に新たな木原が暴走。

上条さんが死んだことで、インデックスの管理者が不在となって魔術世界も揺れたのにも関わらず、上条さんが生き返って更に混乱。

特にステイルは、上条さんの死から、ある種の恩恵を受ける側の人間だったので更にややこしいことに。

ドラゴンボールのように蘇ってハッピー!ではなく、得をする人と損をする人がいて、それが絡み合うのが禁書らしくてとても面白かったですね。

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死の重み

上条さんの告別式や、彼の死に対する色んなキャラクターの反応で、彼の死の重みが感じられる序盤の構成もかなり良かったです。

現実を受け止めきれず、変に冷静な吹寄や青髪。

学園都市に怒りを爆発させた上条パパ。

号泣しまくりの五和。

まだあがこうとするアレイスターに、後悔しつつも現実を受け止める一方通行。

医者らしい振る舞いを心掛けるカエル医者。

多種多様な反応が見られて、上条当麻の影響力の大きさが垣間見えましたし、こういった反応が彼の死を強調していてよかったと思います。

ここら辺の重みがあったからこそ、その後のギャクパートも映え、シリアスとギャグのバランスがいい塩梅になったんだと思いますね。

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アレイスターさぁ

アレイスターくんさぁ…キミさ、ちょっとめんどくさすぎない???

アレイスターといえばメンヘラで人間臭さの塊といっていいキャラクターでしたが、今回はそれが全開。

上条復活までは上条さんの死に打ちひしがれて、悲しみに暮れて大暴れ。

もう『後の祭り』だと、周りから諭される子供のような癇癪をみせていました。

そこがとても人間臭くて、彼のいいところなんですが。

ところがいざ上条さんが復活すると、アンナ=キングスフォードをあの世に置き去りにしてきた事実にご立腹。

なぜ置いてきたのかと、上条さんには全員を救って欲しかったのにと、謎の怒りモードに突入。

まあここも人間臭いんですが、勝手に期待して勝手に絶望するな。そんでその結果として、コロンゾンを復活させるな。

すご~~~く客観的に見ると、こうも言いたくなりますよね。

魔術師は現実を認められず、あがくことが第一歩みたいなところがあるので、大人になりきれない情緒不安定マンが多いのは当然なんですが…にしてもアレイスターくんは情緒ジェットコースターすぎない?

ここに来て新約のラスボスが再登場してしまったので、今後どうなるかも注目です。

あとアレイスター、全世界(特に上条さん)には土下座して謝ろうな。

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考察

セルフオマージュ

今回の一冊は長く禁書を楽しんだ人向けのご褒美的な側面があり、個人的には2つのセルフオマージュがかなり刺さりました。

1つ目は旧約1巻、スタートもスタートの上条vsステイル

最近は魔神やら超絶者やらでインフレ気味でしたが、ある種の凡人vs凡人の戦いも見ていて痺れました。

ステイルは上条さんとのタイマンで敗北を喫しているからこそ、自身の弱みを理解して対策を講じているのも見どころでしたね。

一方で上条さんも成長が見られ、旧約1巻では個人で戦うしかなかったですが、今回は仲間たちに助けれられながらの戦闘。

上条vsステイルという構図は同じでも、禁書シリーズの歳月を感じられる展開がアツかったです。

2つ目は新約10巻。

敵組織のトップだったアリスとの逃避行は、オティヌスとの逃避行を彷彿とさせる展開でした。

ちょっと前までは強大な敵だったのに、気づけばパートナーに。

スケールこそ違えど、こういった演出や展開が過去のセルフオマージュになっていて、積み重ねてきたものを感じる展開でよかったですね。

創約13巻の発売日

創約 とある魔術の禁書目録 13巻の発売日は未定です!

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