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創約 とある魔術の禁書目録 8巻【あらすじと感想・考察】

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とある魔術の禁書目録
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超絶者の伏線回収ヤバすぎ!

超絶者編も中盤~終盤?に差し掛かり始め、一気に伏線回収が進みつつストーリーも大きく動いた一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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創約8巻のストーリー

  1. 学園都市・橋架結社・アレイスターの三勢力を敵に回したアンナ=シュプレンゲルを救出し、超絶者・アラディアと共に逃亡を始めた上条当麻。
  2. 上条たちは橋架結社の追手・ムト=テーベとの戦闘を繰り返した末、ムト=テーベと2人目のアラディアを撃破する。
  3. しかし橋架結社は既に目的の儀式を完了させており、クリスチャン=ローゼンクロイツの召喚に成功
  4. クリスチャンの行動は超絶者たちの目論見から外れ、橋架結社は壊滅。アリス=アナザーバイブルも生死不明となる。
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感想

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超絶者のカラクリにはマジでビビった!

次から次へとラスボス級が登場する禁書らしい王道の展開ではありましたが、今巻で一番面白いなと思ったのは明かされた超絶者のカラクリ。

第三次世界大戦やれ魔神編やれをやって、魔術サイドが大暴れしまくっていたのに、その間超絶者たちは何をしていたのか?

ぽっと出にしてはやたら強い超絶者とはなんなのか?

いくら何でも都合が良すぎないか?

そんな感想も否めなかったのが超絶者という存在と橋架結社という組織でした。

魔神の二番煎じ感が無きにしも非ずでしたからね。

そんな超絶者の正体は、外見や言動を”偉人に似せる”ことで力を得ていた儀式魔術師たちの集団。

なのでアラディアは『アラディア』という魔女を演じる魔術師でしたし、今のアラディアが倒れても次のアラディアが出てくる…そんな驚きのカラクリがバックにありました。

追手として第二のアラディアが出てきた時には、上条さんと同じくらいビックリしましたね。

は~~~そういう仕組みだったか!やられたわ!

そんな気分にさせられました。

善悪というよりは、儀式を維持するために自身の役割から逸脱できないというモチベーションで動いていたのは、振り返ってみればという感じで凄く面白かったです。

そんな儀式魔術師の集団である橋架結社は最後の最後で大どんでん返しを食らいましたし、それぞれの勢力が限られた情報の中で動き回っている超絶者編がどう締めくくられるのか。

続きが楽しみだな!と思える一冊でした!

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考察

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橋架結社はどちらに転ぶ?

CRCことクリスチャン=ローゼンクロイツの召喚に成功したものの、そのCRCに人類の救済を拒否されてしまった橋架結社。

挙句の果てには、唯一替えが効かないとされているアリス=アナザーバイブルをCRCによって撃破されてしまいます。

計画は完全に頓挫し、学園都市にいた超絶者たちはCRCによって一撃で倒され、アリスも生死不明。

橋架結社は根幹から崩れてしまうような状況に陥ったわけです。

そんな橋架結社が今後どうなるのか?

より具体的には、CRCをどうするのかが今後の注目ポイントでしょう。

橋架結社の制御下を離れ、橋架結社の理想とは相反する行動を取るCRCは、橋架結社からすれば最早排除したい”敵”と言えるのではないでしょうか?

そしてCRCがアリスに手を出した以上、上条さんもどちらかと言えばCRCに敵対する側。

アンナ=シュプレンゲルを救うためにも、アリスの協力は必要不可欠ですしね。

となると利害関係が一致するのが橋架結社と上条さん。

上条さんは基本的に敵味方関係なく関係を構築できますし、現に元橋架結社のアラディアとも行動を共にしています。

これまで強大な敵として描かれていた橋架結社でしたが、案外このタイミングで上条勢力に合流…なんて流れもありそうですね。

ただそうなった場合でも、学園都市・アレイスター勢力とどういう関係になるのかは未知数なので目が離せません!

クリスチャン=ローゼンクロイツとは

禁書を読んでいるとあるあるなのですが、歴史上の魔術師などが登場した際に誰やねんこいつ?となりがちですよね。

今回は僕もクリスチャン=ローゼンクロイツって誰やねんとなったので、史実の彼と禁書での彼を整理して考えていきます。

まず先に禁書での彼から。

CRCと表記されることもあり、アンナ=シュプレンゲル登場時から単語として出てきていた『薔薇十字ローゼンクロイツ』の創設者。

風貌は18歳くらいの青年の姿をした老人という何とも奇妙な状態で、銀の髪にあごひげを生やしているとのこと。

実力としては学園都市にいた橋架結社を1人で壊滅させるほど圧倒的で、攻撃を受けたH・T・トリスメギストス曰く「何をされたのか理解できない」そうです。

そんな力を持ち、人類の救済を願って橋架結社に召喚されたクリスチャンですが、あまり人格者と言える性格はしておらず、どちらかというと人間嫌い?のように見える言動でした。

どうして自分が人類を救済しなければならないの?それも無償で?

とハッキリ言い切っていましたからね。

まとめると『薔薇十字ローゼンクロイツ』の創設者でとてつもない力を持ちつつも、聖人・救世主と呼べるような善性は持っていない人物というイメージですね。

では史実の彼はどうなのか?

まず『薔薇十字ローゼンクロイツ』の創設者であり、伝説上の人物という点では禁書世界と全く一緒。

1378年にドイツ貴族の家系に生まれ、1484年に106歳で亡くなったとされています。

書物などでC.R.Cと略されることもあるそうで、ここも禁書と同じですね。

そんな彼が立ち上げた『薔薇十字ローゼンクロイツ』は不老不死の実現によって人類を死や病といった苦しみから永遠に解放すること、教皇制を打倒して世界改革をすることなどを目指し、目標に掲げていた模様。

ここだけ見ると、クリスチャン=ローゼンクロイツもまた人類の救済を目指した魔術師のように見えます。

どうして自分が人類を救済しなければならないの?

人間なんて愚かな生き物だ。

こんなトーンで話していたクリスチャンからは、かなりかけ離れた目標のように思えますよね。

史実のクリスチャン=ローゼンクロイツの人格に関してはあまり分からないですが、掲げている目標を考えると禁書のクリスチャン=ローゼンクロイツからはかけ離れた人格のように思えます。

このことから、禁書に登場するクリスチャン=ローゼンクロイツは、薔薇十字創立時から大きく変わってしまった可能性が高く、彼の思想や人格を大きく変える事件が過去にあったのではないか?と考えられますね。

それこそアレイスター=クロウリーが禁書のアレイスターになったように。

恐らく次巻以降は強大な敵として立ちはだかりそうですから、クリスチャン=ローゼンクロイツは要注目ですね!

創約9巻の発売日

続きの気になる創約 とある魔術の禁書目録 9巻の発売日は2023年12月8日です!

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