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創約 とある魔術の禁書目録 15巻【あらすじと感想・考察】

とある魔術の禁書目録
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皆さん、こんにちは!ぶんちりーです。

今回も楽しみにしていた最新刊『創約 とある魔術の禁書目録 15巻』を読了しました!

今回は一言で言って、浜面仕上という男をどう捉えるかで、評価が180度変わる巻だったと感じています。

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今回は浜面仕上の巻だった

今巻の物語は、事件そのものの規模以上に、「浜面仕上というキャラクターをどう受け止めるか」が読後感を大きく左右する構造になっていました。

大枠としては、脱獄した浜面がAIアネリと共に逃走し、それをイギリス清教が追い、さらに上条たちも巻き込まれながら黒幕を追っていくという緊迫の逃走劇。

しかし、すべての展開は最終的に上条当麻と浜面仕上の殴り合いへと集約されていきます。

派手な魔術バトルや黒幕の陰謀以上に、浜面が何を考え、なぜ上条に拳をぶつけなければならなかったのか。

そこへ焦点を絞って読み解くことで、この15巻が持つ真の面白さが見えてくるのです。

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まず浜面仕上とはどんなキャラだったのか

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ここで一度、僕たちの記憶を整理するために、浜面仕上という男の基本情報を振り返ってみましょう。

公式の情報を紐解いても、彼は科学サイドの無能力者(レベル0)であり、元スキルアウトのリーダー。

その後、暗部組織「アイテム」の下部組織に所属し、雑用係兼運転手として立ち回ってきた経歴を持ちます。

ピッキングや書類偽造、路地裏を生き抜くための運転技術など、泥臭い技能に長けているのが彼の特徴です。

上条当麻や一方通行と並ぶ主人公格として扱われてはいますが、その本質は彼らとは全く異なります。

  • 上条当麻: 目の前の悲劇を放っておけない、正統派のヒーロー
  • 一方通行: 圧倒的な力を持ち、あえて悪を背負って突き進むダークヒーロー
  • 浜面仕上: 世界を救う大義名分などなく、自分の手の届く範囲を守ろうとする小悪党

浜面仕上は、正義のために立つ人間ではない。

彼は、自分の身近な人間を失いたくないから走る人間だと僕は思っています。

滝壺理后やアイテムのメンバーといった、自分の大切な居場所を守るためなら手段を選ばない。

それこそが、彼の根幹にある唯一無二の行動原理なのです。

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浜面の他責思考は不快だったが、それも浜面らしさだと思う

今巻で浜面は、なぜコロンゾンは上条当麻の救済対象に入らなかったのかという、上条に対するあまりにも理不尽な憤りを抱きます。

上条があれだけの犠牲を払って戦ってきた歴史を知っている僕たちからすれば、この浜面の他責思考は確かに身勝手で、胸がざわつく描写でした。

しかし、これこそが浜面の器の小ささであり、徹底的な「凡人性」の表れなのだと僕は解釈しています。

彼は高潔な聖人ではありません。

身内の危機に直面すれば、一気に視野が狭くなり、他人に八つ当たりもするし、理不尽な怒りにも囚われる。

そんな泥臭く、美化されないリアルな人間の弱さを持っているからこそ、上条や一方通行のような超然とした存在とは違う“第三の主人公”としての圧倒的な価値があるのだと思います。

浜面は正しいから主人公なのではない。

正しくなれない凡人が、それでも大切な人を守ろうとするから主人公なのだと思う。

上条VS浜面は、旧約終盤の上条VS一方通行を思い出させた

今回のハイライトである上条と浜面の激突は、単なる仲間割れというレベルではなく、主人公同士の純粋な価値観の衝突として非常に熱いドラマを生み出していました。

この構図は、どこか旧約終盤における「上条当麻 VS 一方通行」のセルフオマージュのようでもあります。

目の前の悲劇を止めるために動く上条に対し、己の守りたいもののために全ての怒りをぶつける対戦相手。

かつての熱い反復を、別キャラ・別文脈で描く鎌池先生の構成の妙には唸るしかありません。

ただし、決定的な違いはその器にあります。

  • 上条VS一方通行: “悪を背負った怪物”との、プライドを懸けた戦い
  • 上条VS浜面: “正しくなれない、器の小さい凡人”との、意地を懸けた戦い

綺麗事だけでは生きられない路地裏の凡人が、世界の理不尽に対して必死に吠える姿。

一方通行との戦いが「悪」との衝突だったなら、浜面との戦いは「弱さ」との衝突であり、だからこそ胸に刺さるものがありました。

浜面の株は下がったのか、それとも本質が見えただけなのか

作中での彼の行動に対し、ネット上でも様々な意見が飛び交っていますが、僕は株が下がったというより、浜面の本質が極限状態でむき出しになっただけだと捉えています。

無能力者であり定義として無能力者なだけの上条さんとは違い本当無能力、圧倒的に器の小さい彼が物語の中心に立ち、それでも二転三転する予測不能な逃走劇を1冊のエンタメとして成立させている事実そのものが、浜面というキャラの底力です。

大義のために自分を犠牲にできる上条たちと比べれば、彼の視野はあまりにも狭い。

ですが、僕たち一般人に一番近い視点を持っているのは間違いなく彼です。

読者の理性としてはそれは間違っていると分かっていても、感情としてはそこまで必死になる気持ちも分かると共感させてしまう。

ぶんちりー
ぶんちりー

そこまでコロンゾンと親しかったか?とは思いつつ、感触は分かる

浜面はもともと高潔な人間としてスタートしていません。

だからこそ、その高潔ではない人間が命がけでしがみつく守りたいものの重みが、深く伝わってくるのです。

ナルテックスは“もう一つの禁書目録”として今後も重要になりそう

浜面の感情的なドラマが爆発する一方で、今後のシリーズ展開に関わる重要な設定の開示も見逃せません。

その中心にいるのが、今巻で登場したコロンゾンの成果物であるナルテックスです。

物語の終盤、浜面たちが追う対象としてナルテックスが浮上し、上条たちもそこに合流していくことで、最終的に「ナルテックス VS 上条たち」「浜面 VS 上条」という複雑な対立構造へと発展していきました。

このナルテックスという存在は、まさにインデックス(魔道書図書館)と対になるような存在として読めます。

コロンゾンが残した遺産、魔術と科学の混成、そしてその禁忌の知識を巡る争い。

これらは、創約の次のステージにおける最大の焦点になっていく気がして楽しみですね。

新約だと魔神、創約だと超絶者といったトンデモ魔術サイドが登場こそしましたが、帰ってくるのはインデックスを取り巻く十字教といった原点。

今回も物語の原点に返りつつ、どう話が展開していくのか楽しみです。

上条当麻の右腕に人格が乗った場面は、かなり重要だと思う

そして、今巻が「浜面回」でありながらも禁書ファンにとって絶対に見逃せない重要巻となった理由が、上条当麻の右腕の異変です。

一時的ではありますが、上条の右腕に明確な「人格」のようなものが現れました。

その人格は、僕たちの知る上条本人とは明らかに異なる異質なものであり、上条自身もそれを自分とは違う別の何かとして認識していました。

これは、シリーズ最大の謎である「上条当麻とは何者なのか」「幻想殺し(イマジンブレイカー)の奥底には何が眠っているのか」という核心に直結する描写です。

これまでも『竜王の顎(ドラゴンストライク)』や『神浄の討魔』といった断片的な要素は登場していましたが、その詳細はいまだ不明なまま。

創約ではここと定期的にチラ見せしてきますが、15巻でも、本当に少しだけ、しかし確実に開示されました。

浜面の泥泥とした人間ドラマの裏で、上条当麻の正体という神話級の謎が静かに、そして決定的に前進している。

やっぱり創約はこの謎が明かされることに期待したいですね。

創約16巻の発売日

創約 とある魔術の禁書目録 15巻の発売日は未定です

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