フェジテを守る3人の熱い戦い。
どの戦いからも目が離せない、最高に熱くなれる素晴らしい一冊でした!
ここ最近のロクアカはずっとクオリティが高すぎてヤバすぎるぜ(語彙力)
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
ロクアカ21巻のストーリー
- フェジテ決戦の趨勢を握るリィエル=レイフォードvs《剣の姫》エリテーテ=ヘイヴン、アルベルト=フレイザーvs《神殿の首領》パウエル=フューネ、イヴ=ディストーレvs第二団《地位》エレノア=シャーレットの激闘は進む。
- それぞれの極みに至ったリィエル、アルベルト、イヴが三者三様の勝利を収め、フェジテ決戦はアルザーノ帝国が踏みとどまる。
- 痺れを切らした《大導師》フェロード・ベリフは自身の力でフェジテの破壊を始めるが、グレン=レーダスの乱入によりグレンvsフェロードの最終決戦の構図に…と思われたところでジャティス=ロウファンがフェロードを殺害し次巻へつづく…
感想
神すぎる…
あまりにも良すぎて感想が神しか出てこないですね!
今巻も素晴らしい内容で、前巻から続く主人公の居ない戦い。
主軸となっていた3人のみならず、実ものすごい戦闘力を秘めていたフォーゼル先生の活躍や特務分室のクリストフやバーナードの活躍、そしてフェジテを守るために立ち上がった人の勇姿がよく描かれていました。
最後はグレンの帰還にジャティスの乱入と、怒涛の展開で次はどうなるんだ!?とワクワク感も持たせてくれて本当に良かったですね。
ここ最近のロクアカはずっとクオリティが高すぎて、これが看板作品まで駆け上がった力かと感服させられます。
終止符が打たれた三人の戦い
そして、前巻からストーリーの、そしてフェジテ決戦のキーパーソンとなっていたリィエル、イヴ、アルベルトの3人の物語が素晴らしいクオリティで描かれていました。
それぞれが自身のルーツや過去、葛藤などに打ち勝ち、”これまでの自分”を越えていく綺麗にまとまったストーリーでしたね。
リィエルは自身のルーツでもあるエリテーテの境地を目指すのではなく、自身にしかない『光』を探すべく精神世界で『ひめ』と修行。
何ながんでも仲間たちを守るという、グレン譲りの熱い心を持って『絆の黎明』を完成させエリテーテに打ち勝ちました。
家族の仇であるパウエルを相手にしたアルベルトもまた、グレンから託されたものがある。
自分はパウエルを倒して、生きて帰ってフェジテを、グレンの大切なモノを守る。
この強い意志を持って、パウエルの誘惑に打ち勝ち、アルベルト=フレイザーとして自身を保ったまま『右眼』を使いこなして見せました。
そしてイヴ。
もうこの人がメインヒロインなんじゃないですかねというヒロイン兼主人公っぷり。
エレノアの無尽蔵の死霊術は過去に秘密があると見抜き、エレノアに無限の熱量をぶつけることで不死身に近いエレノアを倒せると気づいたイヴ。
そんな彼女はイグナイトの奥義、眷属秘呪【第七園】を更に昇華させ、眷属秘呪ノ極【第七園】-《無間大煉獄真紅・炎天》を編み出しました。
《我は始原の火の司・》
《真紅の戦場を火車にて駆け抜け・》
《果ての地平を夢見る者なり》
眷属秘呪ノ極【第七園】-《無間大煉獄真紅・炎天》
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 21
いやもうカッコよすぎて痺れましたね。
いつ心が折れてもおかしくない状況で、まるでグレンのように諦めず突破口を探し続ける姿。
初登場時のイヴからは想像もできないくらい強くなり、応援せずにはいられないキャラクターになったなとしみじみと感じました。
ここ最近ずっとイヴをべた褒めしている気がしますが、本当に彼女が物凄い人気を博している理由がよく分かるくらいここ最近の彼女の活躍は素晴らしいです!
そんな彼女は今回の一戦を通してアルザーノ帝国軍の棟梁に相応しい強さを見せ、周りからも『イグナイト』と認められましたね。
様々な確執があり苦悩してきたイヴですが、遂にそんな過去を完全に乗り越えられたと言えるでしょう。
考察
驚くべきエレノアの魔術と秘密
今回イヴによって暴かれたエレノアの固有魔術【死覧博物館】ですが、その秘密は想像を絶する驚きに満ちていましたね。
まさか並行世界の自分が体験した死を踏み倒す魔術とは…
その凄惨な過去は読んでいてもゾッとするもので、経験した死の数は75662回。
そんな彼女を倒すには、セリカが開発した【イクスティンクション・レイ】のような当時にはなかった死の形を与えるか、彼女が経験した数を上回る75663回の死を与えること。
前者もほとんどすべての魔術師にとって無理ゲーですし、リソースに限りがある以上後者も実質不可能に近いレベル。
それこそエレノアクラスの魔術師を7万人でも用意するしかないんじゃないかとすら思えますよね。
そんなエレノアの魔術はイヴの無限の熱量によって、一気に全ての残機を消し飛ばされて敗れました。
ただ、イヴが覚醒していなければ、あの場に居る誰にも倒す事の出来ない無敵に近い強烈な魔術でしたね。
過去も凄ければ、圧倒的数の力でゴリ押ししてくる固有魔術も凄い。
最初期から登場していて、ずっと不気味な雰囲気を漂わせていただけの事はある凄い魔術でした。
そしてここで面白いのが、この魔術のキーとなっているのが『並行世界』であること。
並行世界の自分を利用するというトンデモない発想で、18巻で明かされた驚愕の設定を上手く利用した魔術でしたよね。
家庭教師ヒットマンリボーンに登場する白蘭に近い魔術で、明かされた謎を上手に使ってくるなと感心してしまいました。
全てを狂わせる男・ジャティス
最後は現代でグレンvsフェロードの最終決戦!
颯爽と帰還したグレンたちの活躍から、僕含めみんなが思描いていた展開だと思います。
ところがそれをぶち壊してきたのが仇敵・ジャティス=ロウファン。
グレンの昔からの敵であり、この作品においても非常に大きな役割を担っていたこの男。
死んだと思っていましたが、どうやらフェロードの言う救済も理解しているようで、自分が正義を実行すると言いながら驚きの参戦。
魔王との最終決戦と思いきや、その魔王を殺して立ちはだかってきた狂人。
ここに来てこいつが立ちはだかるかと、謎の納得感もある予想外の展開で続きが気になってしょうがないですね!
ジャティスはこれまでも色んな予想をぶち壊してきた男ですから、覚醒したグレン・システィ・ルミアを以てしても一筋縄ではいかないでしょう。
今後の展開が楽しみですね!
ロクアカ22巻の発売日
いよいよ最終決戦に思われるロクでなし魔術講師と禁忌教典 22巻の発売日は2023年4月20日です!
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