ウォルプータのカジノ陰謀クエストに挑むキリト。
今回は陰謀クエストの完了と第7層フロアボスとの戦いが描かれた一冊になっていました!
赤き焦熱のラプソディの下巻という位置付け通りの、前巻を綺麗に〆た一巻です!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
SAOP8巻のストーリー
- 前巻のラストで厩舎に忍び込んだキリトは、カジノの不正の証拠となるモンスターを連れ出して逃がしてしまい、新たなるクエストが発生する。
- キリトはニールニルと共に厩舎の監察に訪れるが、バーダンの罠によりニールニルが猛毒に侵され、吸血鬼である《夜の主》ニールニルの解毒には、第7層フロアボス《アギエラ・ジ・イグニアス・ウィルム》の血が2日以内に必要であることが判明する。
- キリトたちは、《夜の主》ニールニルに血を与えたキリトの機転もあり、第7層フロアボス《アギエラ・ジ・イグニアス・ウィルム》に勝利する。
- キバオウとリンドは、キリトとニールニルのおかげで第7層フロアボスを倒せたと考え、第8層まで《ソード・オブ・ウォルプータ》と《ギルドフラッグ》をおあずけにする。
- キリトは、ニールニルに血を与えた影響で《夜の民》と呼ばれる吸血鬼になってしまい、日光や銀が猛毒になってしまう。そして、次巻へ続く。
感想
っぱSAOはアインクラッド編が一番好き!
今回もMMORPG感とSAO感の両方がたっぷり詰まっていて、求めていた一冊になっていました!
SAO1巻の序盤やSAOP、アニメの1~2話くらいの雰囲気が好きな人にとっては、とても満足度の高いモノに仕上がっていると思います!
クエストをこなすMMORPGっぽさの中に、刻一刻と状況が変化していくSAOっぽさがブレンドされていて、これが見たかったんだよな~がそのまま物語になっていますね!
プログレッシブは本当に素晴らしい企画だと思います!原作未読で、アニメオンリーの方にもプログレッシブはぜひ手に取っていただきたいですね!
今回はカジノ陰謀クエストの続きがメインとなっていて、底の見えないバーダンの陰謀がドキドキ感を演出してくれました!
ニールニルやキオはNPCなので、死んでしまう可能性もあるというのが普段のSAOにはないスリルを感じさせてくれましたね!
SAOPを読むたびに思いますが、叶う事ならソードアート・オンラインというゲームをプレイしたいですね!VRMMOじゃなくても、絶対に面白い!と確信を持って言えるゲームだと思います!
サブクエまでこのクオリティで100層はヤバイけどね(笑)
相変わらずイチャつくキリトとアスナ
コイツらいっつもイチャついてんな。
今回は仮面舞踏会みたいな恰好で腕を組んだり、水着を褒めたり…
普通に10層くらいで結婚しそうな勢いなんすけどコレ(笑)
とはいえキリトに水着を褒められたアスナの反応が、SAO初期の照れ隠ししてるアスナなのはプログレッシブならではですね!
「ば、バカじゃないの」
ソードアート・オンライン プログレッシブ 8
本編では夫婦感MAXですから、なかなかお目にかかれない反応です。
美味しそうなご飯
余談ですが、SAOのご飯ってとても美味しそうですよね。
今回もギリシャ料理をモチーフにした料理が出てきて、ちょうど夕食前に読んでいたので食欲を刺激されました(笑)
ドルマというブドウの葉にお肉を包んだ料理がとても美味しそうで、機会があったらギリシャ料理屋で頼みたいななんて思いました!
前巻はタイ料理が出てきたり、本編では高いお店で美味しそうなケーキを食べたり。
こういう細かいところもアインクラッドのイメージを固めるのに一役買っていて、とても気に入っています。
アインクラッドという世界の鮮明なイメージがわくのは、SAOというシリーズの大きな魅力だと思います!
考察
今回は上巻である7巻を〆る下巻でしたが、終盤に2つ気になる展開が発生しました!
それ以外にも、キズメルと共に行うエルフの秘剣クエストについても気になりますね!
キリトとALS・DKB
まず気になるのは、今巻で入手した超高級品の《ソード・オブ・ウォルプータ》と《ギルドフラッグ》を売却するというキリトの提案です。
《ギルドフラッグ》があまりにもぶっ壊れアイテムだったため、両ギルドのバランスを考えてキリトは売却に以下のいずれかの条件を求めていました。
- 今後フロアボスから同種のアイテムがドロップした場合、両ギルドが保有できるように入手できなかったギルドに譲渡する。
- ALSとDKBが合併し、一つのギルドになった場合。
とはいえ、この手のバランスブレイカーは滅多にドロップしないのがMMOのお決まりですし、ALSとDKBの合併も超が付くほど非現実的でした。
そんな中、《ソード・オブ・ウォルプータ》というもう一つのぶっ壊れアイテムが登場して、前述の提案に至ったわけです。
ただ問題が2つあると僕は思っています。
- 《ソード・オブ・ウォルプータ》は経験値を吸い取るというデメリット付きで、キリトはそのデメリットをまだ明かしていない。
- そもそも《ソード・オブ・ウォルプータ》はカジノでキリトがALS・DKBとはコルロイ側に賭けたため入手できたモノであり、ALS・DKBにコルロイ側に賭けないよう助言したのもキリト。
①:《ソード・オブ・ウォルプータ》のデメリット
このデメリットは、想像以上に大きいと思います。
次のレベルに上がるまでの経験値が0になるならまだしも、レベルダウンの可能性もあるデメリットです。
ここに関しては、説明がないので今後に期待です。
そして、キリトはこのデメリットを両ギルドには説明していないのです。
正直、こんなデメリット付きの装備より、《ギルドフラッグ》の方がアイテムとしての価値が高いと僕は思います。
7層の攻略後にリンドとキバオウが8層攻略まで入手権をおあずけにしてくれたからよかったものの、8層攻略時までに説明しなければ大きな遺恨を残しかねません。
そして、《ソード・オブ・ウォルプータ》のデメリットが想像以上に重いのもあって、結局ぶっ壊れアイテムは《ギルドフラッグ》だけなんじゃないか?という気もします。
両者のバランスが取れるからという理由で提案をしたキリトですが、《ギルドフラッグ》を取ったギルドが圧倒的に優位に立つ可能性は否めません。
②:《ソード・オブ・ウォルプータ》を入手した経緯
もう一つ問題なのが、《ソード・オブ・ウォルプータ》の入手経緯です。
カジノで勝って入手したわけですが、結果的にはALSとDKBを騙すような形にもなっています。
バーダン・コルロイの企みを見破ったからこそキリトとアスナは賭けに勝てたわけですが、その話をして両ギルドが納得するかは微妙です。
客観的に見れば、キリトが一方的に得をして、両ギルドは(一回負けて「虎の巻」を疑っていたとはいえ)キリトの助言を聞いて損をしているわけですからね。
だからこそキリトは一つ10万コルという超破格の値段で譲ると言っているわけですが、こちらも遺恨を残す原因になりかねません。
アインクラッド時代のキリトは、こういう時の立ち回りが上手じゃないイメージがありますしね。
《夜の民》となったキリト
もう一つ気になったのは、《夜の民》こと吸血鬼の眷属になってしまったキリトですね。
銀はともかく、日光がNGなのはあまりにも大きなディスアドバンテージです。
MMORPGで、昼間フィールドに出れないって物凄いデメリットですよね。
間違いなく攻略が停滞するはずです。
次の第8層が都合よく洞窟系のダンジョンだらけの層でもない限り、キリトの行動には大幅な制限がかかることになります。
早急にこの問題を解決しなければならないわけですが、いったいどうするんでしょうね。
SAO本編では問題なく日光を浴びていましたから、解決するのは確定なんですけど…
とはいえ、クエスト中のイレギュラーで《夜の民》になったわけですから、いったいどんなクエストを受注すれば解決できるのかは未知数ですね。
ニールニル曰く、吸血鬼は人間というより怪物という見られ方をするそうなので、その点でも問題が起こりそうな予感があります!
SAOP9巻の発売日
新たなる問題も発生して続きの気になるSAOP。
次巻のソードアート・オンライン プログレッシブ 9巻の発売日は未定です!
SAOPは刊行が不定期で、発売日が全く読めません!
ただ、劇場版の制作が決定していることもあるので、6→7巻のように長い期間待つということはないと考えています!
ちなみに本編のソードアート・オンライン 26巻の発売日は2021年10月です!
SAO26巻の記事はコチラ!
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