ソウルライクな死にゲーと聞いて予約購入!
ピノキオソウル改めLies of Pをクリアまでガッツリプレイしたので、感想をまとめていきます!
※この記事はほぼネタバレなしです!
購入したバージョンとプレイ環境
- プラットフォーム:Steam(PC)
- バージョン:通常版
- PCスペック:RTX3070・Intel i7-9700・メモリ32GB・SSD搭載
- 操作方法:コントローラー(Microsoft Xbox One ワイヤレスコントローラー)
一言で感想を述べるなら
良質なソウルライク死にゲー
ソウルライク自体はフロムソフトウェアのソウルシリーズ以降、様々な企業が真似るようになり1つのジャンルとして確立されたジャンルです。
高難易度の、やりごたえのある戦闘を求めるドMアクションゲーマー向けのジャンルで、クソ強いボスにシバかれるのも楽しい!倒した瞬間の快感はもっと楽しい!
こんな人向けのゲーム。
最近は色んなソウルライクが出ていますが、難しくしつつも不可能ではなく、強いけれども不快ではない。
こんな絶妙なラインを攻めれているかが、イマイチな死にゲーと良質な死にゲーの違いになります。
その点、本作は基本的に難しくて強いけど、ちゃんと倒せて爽快感もありました。
ですので、ソウルライクのゲームの中でも良質と言えるだけのクオリティを持った良作でした。
どのくらいフロムゲーに近い?フロムゲーに例えるなら?
ソウルライクと言えど、99.99%フロムゲーじゃんこれ!というものから、かなりオリジナリティを出しているものまで幅広いです。
Lies of Pは、僕の感想としては99%フロムゲーでした。
Lies of Pというか、ピノキオソウル。
オリジナリティを感じたのは武器調合システムとストーリーくらいですかね。
このジャンルの肝である戦闘システムはもちろん、ゲームシステムやUI、周回要素などほとんどがフロムゲーで見たことのあるものでした。
フロムゲーに例えるとしたら、ガワはブラッドボーンで中身はエルデンリング+SEKIROですね。
レベルやステータス、UI、ステ振り直し、周回要素、アイテム、ボス戦のNPC、武器強化はエルデンリング。
パリィの重要度やリージョンアーム(義手忍具)、ボスの強攻撃なんかはSEKIRO。
そしてマップや世界観の雰囲気はブラッドボーンチックになっていました。
オリジナリティがほぼないとも言えますが、逆に慣れ親しんだシステムで新しいゲームを楽しめたのと、初めての敵と沢山戦えたのでユーザーとしてはOKでした!
とはいえここまでパクってるなら開発者はフロムソフトウェアに頭が上がらないと思うけどね…
良かった点
美しいグラフィック
ソウルライクにグラフィックを求めているかは置いておいて、グラフィックは非常に美麗。
肌の質感などが特に良く、容姿端麗な主人公側のキャラクターと敵側の異形のコントラストが際立って個人的には素晴らしいと思いました。
その割にPC負荷も低く、最適化もしっかりされていたように感じましたね。
しっかりとしたストーリー
Lies of Pはソウルライクのアクションゲームながらも、アクションRPGとして評される理由がよく分かるストーリー。
強敵と戦える楽しみとストーリーの続きが気になる楽しみが両立されており、フロムゲーと比べてもユーザーの想像に任せる部分が少なく、しっかりカットシーンや会話で描写するシーンが多かった印象です。
ストーリーもキチンと楽しめたので、ここもグッドですね!
クオリティの高い戦闘
オリジナリティが少ないとは言いましたが、言い換えれば評価の高いフロムゲーの戦闘を上手に再現しているということ。
戦闘システムや敵の強さなどはクオリティが高く、ボスを倒した時は思わずガッツポーズするような体験が味わえました。
死にゲーはエルデンリング以降やっていなかったので、オフゲーでここまで喜んだのは久しぶりな気がします。
また、戦闘システムが全体的に攻め推奨で、いわゆる盾チクよりハイリスクハイリターンでガンガン攻めたり、ジャスト回避やジャストガードを絡めた接近戦が推奨されているのも良かったです。
基本的に敵の懐に飛び込んでハイリスクな戦闘をするため、緊張感と達成感が味わえて楽しかったですね。
特にガードのバランスは個人的に高評価。
ジャストガードならダメージを受けず敵に体幹ダメージを入れられるけど、受付時間が短く難易度高め。
逆に通常のガードは回復可能なダメージを受けるが、安定する。
そしてガード時に蓄積した回復可能ダメージは、敵を攻撃することで回復できる。
このシステムとバランスがかなり良く、ジャスガを狙いやすいところはジャスガをし、苦手な所はガードで凌いで攻撃に転じる。
より安牌を取るなら後方に回避だけど、距離を取るとカード後の攻めがしづらい。
本当に面白いバランスだと思いました。
システムの誘導でマインドセットが攻めに向かうので、元々攻めっけが強い僕には相性が良かったです。
しかもジャストガードメインかと思いきや、回避メインで立ち回った方が楽なボスも居るのがまた面白い。
初心者救済もある
戦闘システムやバランスはドMアクションゲーマー向けながらも、ボス戦で呼び出せるNPCやかなり強力な投擲アイテムなど初心者救済要素も盛りだくさん。
そもそもレベリングがSEKIROスタイルではなくソウルスタイルなので、レベルをモリモリ上げればボスが相対的に弱くなります。
更にボス戦には任意でNPCを呼べたり、ジャストガードが苦手な人向けにダメージを受けないガードができるリージョンアーム(1つ選べる装備アイテム)やフェーブルアーツ(武器固有の必殺技・エルリンの戦技)なども完備。
より難易度が上がる後半には、ジャストガードでしか防げない強攻撃を通常ガードでも防げるようにするアビリティや、通常ガードをジャストガード判定にするアイテム等も入手可能になります。
かなり初心者救済にも重きが置かれていたので、頑張ればクリアできる部類の死にゲーだと思いました。
武器調合システム
本作最大のオリジナリティであり、かなり奥が深い武器調合システム。
通常武器は全て刀身と柄に分解し、好きな組み合わせで調合することが可能になっています。
刀身はリーチや得意属性を司り、柄がモーションとステータス補正を司ります。
そして必殺技のフェーブルアーツは刀身と柄に1つずつ。
これによって、重めの武器の柄を短剣系統などに変更して、モーションを早めにするなど、好みの武器を作り出すことができます。
更に火力を求めるなら刀身の得意属性(斬撃か刺突か)とモーションの相性を考えたりなど、通常武器の数だけ色んな組み合わせがあったので面白かったですね。
悪かった点
若干おかしい日本語訳
カットシーンなどしっかりと文章に目を通す部分は違和感がなかったものの、アイテムの詳細説明など細かいところには若干怪しい日本語がチラホラ…
そこまで気になる部分はないものの、ローカライズが怪しい部分が散見されました。
一部ボスのセーブポイント
どうして本家本元から学ばない。
フロムゲーはデモンズソウルからエルデンリングまでの時を経て、ボス部屋の近くにセーブポイントを設置するようになりました。
これはシンプルにリトライする際に長距離移動を強いられるのが難しいというより、ただただ面倒で不快という声が圧倒的に多かったから。
それなのに本作はいくつかセーブポイントからボス部屋が遠い場所があり、どうせパクるならここもパクれや!!!と思いました。
ステ振り直しのしづらさ
どうして本家本元から学ばないその2。
エルデンリングが好評で沢山遊ばれる理由の1つに、ステータスの振り直しがしやすいことがありました。
途中で別の武器を使うためにビルドを変えて、色々味変したり試行錯誤したりしながら楽しめたのが好評だったわけですね。
本作も脳筋向けの大剣や技量向けの槍、状態異常向けのコイル棒などなど…
色んなプレイスタイルがありますし、ボス武器の中には相当カッコイイデザインのものもあるので、もっと気軽に振り直しがしたかったですね。
賛否両論な点
厳しすぎる重量制限
これも難易度の1つ!と言われればそれまでですが、装備の重量制限がキツ過ぎるように思いました。
せっかく武器スロットが2つあるのに、2つ使っている人をほとんど見ないレベルでキツいですね(笑)
武器種が豊富で、武器調合という面白いシステムもあるので、武器くらいは2つとも緩めの制限で装備したかったかな…
それこそエルデンリングのように、メインはこの武器で、サブに状態異常用と致命用を…なんて遊び方がしたかった…
パッチ1.2の実装
これは僕のクリア後になってしまいますが、パッチ1.2にて一部ボスのナーフ(下方修正)が入りました。
Steamのレビューなどを見ていても好評85%程度と、難易度に不満を持っていたのは少数派だった印象だったので、これは驚き。
それでも不満を表明していた層に配慮したのかもしれませんが、この対応は賛否両論。
ユーザーに寄り添い過ぎて難易度を下方修正してしまう運営だということは、ハードコアなアクションを求めるユーザーからかなり叩かれていますね。
しかも発売1週間しか経っていなかったので、まだクリアしていないのに!!と怒っている人も結構見ました。
今後もゲームバランスの調整が入るかもしれないので、人によっては要注意です。
総評
良かった点、悪かった点、賛否両論な点をまとめるとこんな感じ。
10点満点中9点というのが僕の感想です!
一部のストレスポイント以外はかなり楽しく高難易度戦闘を楽しめましたし、ほぼソウルシリーズだったのも逆に良かったと感じました。
ELDEN RING発売から1年半が経ちますし、ソウルライクな死にゲーをお探しの方には超オススメです!
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