シリーズも佳境を迎える第十四章《魔弾世界》編完結!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
魔王学院14下巻のストーリー
- 魔弾世界に潜入したサーシャとミーシャは創造神エレネシアとの接触に成功する。
- エレネシアは主神の神魔射手オードゥスとの決闘を決意し、《銀滅魔法》の砲台を破壊するようサーシャとミーシャに依頼する。
- 一方アノス=ヴォルディゴートは魔弾世界元首ジジ・ジェーンズと対峙し勝利。
- エレネシアがオードゥスとの決闘に勝利したことにより、《銀滅魔法》を巡る騒動はひと段落する。
感想
やはり愛ッ!愛なのであるッ!
魔王学院と言えば?『愛』だろう!と答える人が多いであろう本作。
今回はエレネシアと今は亡き第二魔王ムトーとの愛をメインに描かれた一冊でした!
今回が初登場だった2人なのにも関わらず、過去回想終盤にはバッチリエモくなるあたり流石魔王学院…といったクオリティでしたね。
お決まりと言えばお決まりの展開ではありましたが、それで十分満足できるのは見せ方が上手ということ。
レノとシンやルナとセリスなど、過去カップルは大抵激エモでしたが今回も例に漏れず激エモで大満足でした。
あとラストのグスタは相変わらず笑わせてくれて最高。
アノスママとパパが出てくると一気に場が和むので、平和の象徴としてこれからもちょくちょく笑わせて欲しいですね。
完全に父さんだ。父セリス・ヴォルディゴートの記憶は微塵もない。
魔王学院の不適合者 14〈下〉
思わせぶりな雰囲気からの通常運転は流石に笑う
考察
まだ何かありそうなセリス=ヴォルディゴート
過去数回ストーリーに大きく関わり、そろそろ謎はないか?と思いきやまだ伏線を残していたセリス。
なんと今回のラストで判明したのは、セリスは自身の魔眼《滅紫の雷眼》を魔法珠に凝縮し、エレネシアに託していたということ。
そしてそれを受け取ったグスタは記憶こそ戻らなかったものの、魔法珠を手に取っていた目に《滅紫の雷眼》が宿っていました。
ここに来てこんなアイテムが登場し、グスタと同調する場面まで描かれたのは超意味深。
グスタとイザベラの前世騒動はもう解決しているのに、グスタが切り札とも言える代物を手にしたのは間違いなく伏線でしょう。
《滅紫の雷眼》でアノス様や転生世界ミリティアを救うシーンや、セリスの記憶が蘇る可能性など色々と妄想させてくれる展開で今後が楽しみですね!
僕はセリス大好きというバイアスもあるけど(笑)
そろそろ完結?
とうとうWeb版に追いついたな~と思うのも束の間、なんと完結という単語が見えてくる一冊となりました。
あとかぎで判明したことですが、魔王学院もいよいよ残すところ数章。
確かにストーリーとしても、銀水世界まで風呂敷を広げつつもアノスママの前世や今回登場したエレネシアなど、初期から登場しているキャラクターに縁の深い人物たちが掘り下げられてきました。
まだ謎を残すセリスや二律神などの伏線はありますが、これらを回収しつつ銀水世界編を終えて完結というのは納得感もあります。
アノス様の活躍を楽しみにしつつ、ここからどう展開してくのかを楽しみに待ちたいですね!
寂しさはありますが、この調子だと綺麗に完結できそうなのも嬉しいところかなと思います。
魔王学院15巻の発売日
魔王学院の不適合者 15巻の発売日は2024年6月7日です!
1つの節目を迎えましたし、次巻の発売日は気長に待ちたいところですね。
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