新章開幕!アニメ3期の続き!
読んでいなかったので新章『獄門開錠編』となる14巻から16巻まで買って読み始めました!
とあるシリーズ、特に超電磁砲っぽい雰囲気がしっかりと出ていて、今後の伏線もたっぷり張られたとあるファン必読の一冊です。
アニメ『とある科学の超電磁砲T』の続きとなっているので、ここから読み始めるのもアリよりのアリですよ!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
超電磁砲14巻のストーリー
- 学園都市二つ目となる少年院設立のイベントとして、賞金10億円の『脱獄トライアル』が開催される。これに御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子の4人は参加する。
『脱獄トライアル』ルール:
- 挑戦者は少年院に入り、収容所女子棟に収容されている囚人役を敷地外に連れ出せば成功。
- 挑戦者は敷地フェンスをくぐった時点で侵入者として扱われ、迎撃される。
- トライアル中のいかなる怪我・死亡についても一切責任を問わない。
- 機材の持ち込みや武器・能力の使用は自由。
- 美琴たちは監獄内の囚人役・飯塚がいる部屋までたどり着くも、飯塚はおらず部屋はもぬけの殻。既に初春がハッキングを駆使して連れ出した後で『脱獄トライアル』は初春の勝利で終わる。
- 『脱獄トライアル』後、ロッカー内に捕らえられた飯塚が発見され、連れ出された囚人役は飯塚に変装した42号室の囚人・春暖嬉美であることと、飯塚と囚人を入れ替えたのが警備主任・青星鈴蘭であることが判明。
- 同時刻、甲賀出身のくノ一・釣鐘茶寮は近江と二人きりになった瞬間を見計らって襲い掛かるも、近江に逃亡され襲撃に失敗する。
- 同時刻、謎の少女・鰐河雷斧は『脱獄トライアル』中に行動を共にしていた山城昭府の能力によって悪意を見抜かれ、山城を始末する。
- 春暖、青星、釣鐘、鰐河の4名は集結し、凄腕ハッカーである初春に目をつけたところで次巻へつづく。
感想
めっちゃ超電磁砲っぽい話でよい!!!
今巻は新章『獄門開錠編』の1冊目ということで、導入としてのカラーが濃かったですが、その分今の禁書にはない超電磁砲っぽさが良く出ていましたね!
明るい雰囲気ながらも、所々で見える学園都市の闇や人々の悪意がいい味を出していて、表面だけが明るい学園都市という街ととあるシリーズの持つ独特な空気感が良く描けていました!
最近の禁書はコメディタッチなやり取りこそ挟みますが、基本的にはかなりダークよりですからね!
まあ禁書世界の世界情勢がドンドンとんでもないことになってるから当然と言えば当然。
内容も前半は『脱獄トライアル』というイベントを使って能力者たちやくノ一、学園都市製メカの派手なバトルが描かれ、後半は『脱獄トライアル』の裏側にあった「悪意」にスポットが当たっていましたね!
あとドリーと警策看取が楽しそうにしている姿も見れて、おじさんニッコリです。
巨大な白蛇の都市伝説や学園都市に侵入した甲賀の忍者たち、脱獄した囚人・春暖嬉美の一味と『脱獄トライアル』に仕掛けられた真の目的など色々な伏線が張られていたように感じます!
白蛇なんかはアレなんだろうなというアタリもついているので、15・16巻をムホホしながら楽しむ予定です。
黒い初春
今回は結構初春にスポットが当たっていたんですが、腹黒いシーンが多くて面白かったですね(笑)
初春というか黒春。
上条さんへの好意を自覚した美琴は、そのことを初春と佐天に相談します。(詳しくは禁書14・16巻参照)
すると、初春は上条さんのお人好しな性格(というレベルではない)を見越して、悲惨な目にあってその状態をキープしておけとアドバイスします。
その作戦は怖すぎるだろ(笑)
脱獄トライアル中も迎撃される挑戦者を見ながら「あれは折れましたねー」とつぶやいたり…
個人的に一番ツボだったのが、美琴に助けられてキュンとする初春に対して黒子が嫉妬して、まさか初春も美琴を狙ってと深読みする黒子に対する一言です(笑)
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不快です
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 14
黒子の表情も面白いんだけど、初春が辛辣過ぎて笑うwww
初春と黒子の信頼関係あってこそだとは思いますが、キレッキレ過ぎて面白すぎました。
その後も賞金の10億円を寄付してしまい、本当に良かったのかと佐天に問い詰められたときに放ったブラックジョーク(?)もキレッキレでした!
それにお金なんてネットバンキングをハッキングすればなんとでもなりますから
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 14
初春が言うとジョークに聞こえないィ!
今後も初春にはガッツリスポットが当たりそうですが、今巻のキレッキレっぷりは一番印象的で笑えました!
考察
既に16巻まで発売されているので、今回は今後の展開に関わるであろう巨大な白蛇や甲賀の忍者、脱獄した囚人一味などは置いておき、とあるシリーズ全体に関わる事柄について考えてみます。
時系列
とあるシリーズといえば、事件が多すぎて時系列がもうわからん!!!というのが定番ですよね(笑)
せっかく禁書の原作小説を最新刊まで全巻読んでいるので、大体この辺だろうなというのを整理しておきます!
まず、美琴がラッキースケベで五和の胸に顔を埋める上条さんを目撃しているので、確実に旧約16巻(アックア襲撃)以降です。
また、白蛇都市伝説の証言をしていた女の子の話から大覇星祭から3週間ほど経過していることも判明しています。
最後に、これは推測ですが街の雰囲気からロシアが学園都市に宣戦布告していないことは明らかなので、旧約19巻以前でしょう。
合わせると、10月13日~10月18日の間、ちょうど上条さんがイギリスに渡っている頃(旧約17・18巻)の話のようですね。
AIMジャマーと能力追跡
今回気になったのは、AIMジャマーを受けた能力者の能力についてです。
まず、AIMジャマーはAIM拡散力場の波長を乱し、能力を暴発させる装置です。
ここでの注目ポイントは能力を消滅・停止させるのではなく、暴発させるというところです。
AIM拡散力場を乱す装置ですから、ここに抜け穴があるように感じます。
例えば、本人がAIM拡散力場のコントロールに注力すれば、能力の出力は下がるかもしれませんが能力を発動することはできるかもしれません。
同じ原理で、外部装置や他の人物のサポートを受けてAIM拡散力場のコントロールができればAIMジャマーの影響下でも能力を使用できそうです。
これ、『体晶』の影響で能力はあまり伸びていないですが、他人のAIM拡散力場に干渉できるポテンシャルを秘めている滝壺理后の『能力追跡』はカッチリハマる能力ですよね。
AIM拡散力場を干渉して他人の能力を自在に制御するところまではいかなくとも、AIM拡散力場コントロールの補助を行って対AIMジャマー決戦兵器になる可能性はまだまだありますね。
ただ、創約の滝壺を見る限りまだまだ『体晶』の影響が色濃く残っているので、能力のポテンシャルが開花する展開があったとしても相当先になりそうです。
超電磁砲15巻
いよいよ『獄門開錠編』が本格始動しそうなとある科学の超電磁砲 15巻。
こちらは既に発売されているので、今すぐ読めちゃいます!
超電磁砲15巻の記事はコチラです!
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