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探偵はもう、死んでいる。 13巻【あらすじと感想・考察】

tanmoshi13cover 探偵はもう、死んでいる。
探偵はもう、死んでいる。
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この13巻は、まさに物語の大きな転換点となる一冊でしたね。

これまでとは異なる、並行世界での物語が描かれ、様々な驚きと感動が詰まっていました。

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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たんもし13巻のストーリー

  1. 並行世界『未踏の聖域』に君塚君彦は単身突入する。
  2. 君塚は『未踏の聖域』では、アリシアが亡くなった夏凪渚・シエスタの両名の代わりにキーパーソンとして世界をけん引したことを知り、2人が亡くなった理由が自分にあることを知る。
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物語の転換点、そして「未踏の聖域」での新たな物語

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今巻の最大のポイントは、やはり主人公・君塚がこれまでの世界とは異なる「並行世界」へと飛ばされたことでしょう。

その名も「未踏の聖域」。

ここで君塚は、《特異点》の罪、そして自身の身の丈以上の願いによって引き起こされた惨状に直面し、その重い真実を知ることになります。

これまで紡がれてきた物語とは全く異なる歴史を辿るこの世界で、太陽の消滅といった絶望的な状況が描かれ、読者としては大きな衝撃を受けました。

しかし、そうした中で君塚が、罪を知りながらも懸命に踏ん張る姿は、読者に深い感動を与えてくれます。

この並行世界での経験が、本編の物語にどう影響していくのか、まさに物語全体の転換点となる重要な巻でしたね。

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本編のIF世界史として描かれる”可能性”

この「未踏の聖域」での展開は、まさに本編のIF(もしもの)世界史として楽しむことができました。

異なる歴史を辿っていながらも、並行世界で活躍する多くの登場人物たちの「想い」が、本編の彼らとどこか類似していることが描かれており、これが非常に感慨深かったです。

特に、アリシアがこの並行世界でのメインパーソンとして物語を牽引していく姿や、子どもの頃のシエスタと渚の可愛らしい描写には、心を奪われました。

しかし、その後の真実を知ることで、キャラクターたちの背景にある辛さも感じさせられ、彼らの成長と葛藤がより深く描かれています。

異なる世界線で、同じような、あるいは異なる形で活躍するキャラクターたちを見ることで、物語の奥深さが一層増したように感じます。

このIFストーリーが、最終的に本編にどう収束していくのか、今後の展開に大きな期待が寄せられますね。

一貫して彼方立てれば此方が立たぬを突き付けるスタイル

『探偵はもう、死んでいる。』という物語は、常に「あちらを立てればこちらが立たぬ」という、究極の選択を読者に突きつけてきました。そして、この13巻でもそのテーマは健在であり、並行世界という舞台設定がその問いをさらに重くしています。

これまで、シエスタと渚のどちらかしか「名探偵」として存在できない、あるいはどちらかしか「起きていられない」という、まるで頓智のような難題が君塚には課されてきました。

そして今巻では、なんとこちらの世界のシエスタや渚と、並行世界のシエスタや渚の、どちらかしか生き残れないという、残酷な選択肢が提示されているようにも見えます。

過去の困難を、その鋭い機転で解決してきた君塚ですが、今回のこの「彼方立てれば此方が立たぬ」という状況は、過去最大級の難問と言えるでしょう。

彼は果たして、この絶望的な二者択一を、またもや独自の「頓智」で乗り越えることができるのでしょうか?

君塚が導き出す「今回の答え」が何なのか、その一点に注目が集まります。

たんもし14巻の発売日

探偵はもう、死んでいる 14巻の発売日は未定です!

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