アノスにサーシャとミーシャ(?)が表紙を飾る魔王学院9巻!
前巻のラストが素晴らしく、ここからどう展開していくのか気になっていましたが、昔の伏線を上手に使って話を広げていました!
今回はサーシャとミーシャがメインでしたが、エレオノールとゼシアにもスポットが当たりヒロインズが躍動していました!
もちろん、我らが魔王アノス様も大活躍の一巻です!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
魔王学院9巻のストーリー
- サーシャ・ネクロンは、破壊神アベルニユーとしての記憶を夢で見る。
- vs軍神ペルペドロは、アベルニユーの力を引き出したサーシャの活躍により勝利。
- アベルニユーの記憶に導かれ、アノスたちは神界・芽宮神都フォースロナルリーフに入り、ゼシアの妹(?)・エンネスオーネに出会う。
- vs緊縛神ヴェズネーラは、アノスの勝利。
- vs堕胎神アンデルクは、アノスの勝利。
- エンネスオーネが根源降誕の魔法秩序として、産まれる。
- 連動して、ミーシャが創造神ミリティアとしての記憶を取り戻す。
- ミーシャ(ミリティア)は、サーシャ(アベルニユー)と世界を救うため、自身の犠牲と引き換えに世界を新たに創造しようとする。
- アノスはミーシャ(ミリティア)を説得し、その力で二人を救う。
- 何者かの介入により、魔王城デルゾゲードと学府エーベラストアンゼッタがアノスとミーシャの制御下から離れ、次巻へ続く。
感想
サーシャとミーシャ、胸熱!
後半は、1巻を彷彿とさせるような、謎のままだった伏線を回収するような、そんな一巻でした!
サーシャとミーシャのどちらかしか生きられない状況を、またしてもアノスが救う展開!
思えば魔王学院にハマったのも、コメディタッチだったアニメ1・2話からの3話でしたからね!
もう一回サーシャとミーシャを救う展開が胸熱にならないわけがないですね!!!
一方中盤は、エレオノールとゼシアにスポットが当たっていました!
妹であるエンネスオーネを守ろうと、必死に知恵を絞り戦うゼシアの姿が印象的でしたね!
そして。そんなゼシアを心配しつつも、自身の任務を果たすエレオノールの親心というか、母性というか。
エレオノールの魅力であるママみが存分に描かれていたと思います!
自分、エレオノールの子供としてアノス様の配下になっていいですか?
サーシャがかわいい
序盤の酔っぱらったサーシャがかわいい(小並感)
壁に激突したり、いちいち泣いたり、アノス様に突っかかったり、あやされたり、照れたり。
この子ポンコツ可愛すぎだろ
これにつきます。
現場からは以上です。
アノス様構文
魔王学院といえば、アノス様構文です。
僕はアノス様にメロメロな読者ですので、アノス様構文を読むと更にメロメロになっちゃうんですね(意味不明)
ということで、今回僕がたまらねぇっとなったアノス様構文と一つのセリフを紹介いたします!
まずは、緊縛神ヴェズネーラに体と魔力を縛られるも、根源で攻撃したアノス様の一言。
体と魔力を縛ったぐらいで、俺の自由を縛れると思ったか?
魔王学院の不適合者 9
はい、かっこいいです!理不尽です!流石アノス様です!
次に、魔法を無力化したことで勝ち誇っていた堕胎神アンデルクに、アノス様が放った一言。
神だからといって、殴り殺されぬとでも思っているのではあるまいな?
魔王学院の不適合者 9
はい、かっこいいです!神にも屈しないアノス様!
魔法が使えないなら物理です!流石アノス様です!
最後に、アノス様がミリティアに放った一言。
一人で考え抜いたたった七億年の答えが、俺たちの七ヵ月に敵うと思ったか?
魔王学院の不適合者 9
たまらんね!!!
配下思いのアノス様が素敵すぎて眩しい。
ミリティアはもう創造神ミリティアではなく、アノス様の配下ミーシャ・ネクロンだと示すお言葉。
俺もアノス様の配下になりてェ~~~
今巻も、無事メロメロにされてしまいました。
考察
今回も400ページオーバーと内容盛りだくさんでしたが、僕が覚えておきたいと思った次の3つについて書いてきます!
表裏一体の神々
神々の中でも、一部の神族は表裏一体、二神一体という特性があるようです。
生誕神ウェンゼルと堕胎神アンデルク
創造神ミリティアと破壊神アベルニユー
彼女らのように、正反対の秩序を持つ神々が一つの身体を共有しています。
必ずどちらかの神しか表には出てこず、コインの表裏のような関係になっています。
そして、表に出てくるのはより秩序が必要とされているそうです。
生誕が多ければ堕胎が表に出てきて、創造が多ければ破壊が表に出てきて秩序のバランスを取っています。
この秩序のバランスというのは、神々が最も重要視していることですよね。
ここで気になるのは、この二神一体の特性を持つ神族と、そうでない神族がいることです。
これまで登場した神族で、このような特性を持っている神族は居ませんでした。
もちろん生誕や破壊といった、非常に大きな秩序を持っている上位の神族だからかもしれません。
しかし、天父神ノウスガリアも上位の神族であったことは間違いないでしょう。
天父神の秩序が正反対のものが必要なかったからかもしれませんが、どういう条件で二神一体になるのか気になりますね!
今後も二神一体が出てきた場合、生誕神ウェンゼル&堕胎神アンデルクのように「倒すわけにはいかない」ケースが考えられます。
今回は緊縛神ヴェズネーラの力を活用したりしていましたが、今後何かしらの対抗魔法を作ってくれそうで楽しみですね!
サーシャとミーシャ、アベルニユーとミリティア
サーシャは破壊神アベルニユーの転生後
ミーシャは創造神ミリティアの転生後
ということが判明しました!
前述の通りアベルニユーとミリティアは二神一体の神族です。
このため、二人は一人の人間として生まれ、《分離融合転生》によってサーシャとミーシャになりました。
1巻(アニメ1~3話)で描かれていたように、1つの魂を2つに分けたはずなのに、ミーシャにも人格が宿ったのは二神一体の神族が転生したためだったんですね。
《分離融合転生》は、レイ=グランズドリィとアイヴィス・ネクロンが生み出した偶然の産物です。
そして、タイムリミットの15歳の時に、アノスが転生してきたのも偶然でしょう。(運命・必然かもしれませんが…)
ただ、偶然に偶然を重ねて二人が産まれたのは、ミサ・イリオローグのように何者かの思惑が絡んでいる可能性がありますね。
アノスの記憶も欠落したままですから、これだけの偶然が重なっているのは伏線だと考えられると思います!
魔王学院はこれまでも上手に謎を新展開に活かしてますから、深読みしてもよさそうですね!
謎の声
今巻を通して、アノスを挑発するように話しかけてきていた謎の声。
黒幕感を出していますが、常にアノスに警告を発しています。
僕が思うに、魔王城デルゾゲードと学府エーベラストアンゼッタの制御を奪ったのは、この謎の声ではなく別の者ではないでしょうか?
今回もアノス様の規格外っぷりでミリティアとアベルニユーは救われましたが、最悪の結末を迎えないように謎の声は警告を発していました。
もし魔王城と学府を奪うのが狙いだったのなら、わざわざ警告する必要はないはずです。
ミリティアとアベルニユーの消失を防ごうとしている節がありますから、二人を救ったアノスの邪魔をする必要はもうないと思うんですよね。
もし謎の声が魔王城と学府を奪ったんだとしたら、破壊と創造の秩序が彼女たちをまだ危険に追いやる可能性が高いからだと考えられます。
いずれにせよ、謎の声と秩序を奪った犯人の正体が気になりますね!
魔王学院10巻の発売日
謎を残したまま終わった9巻に続く、魔王学院の不適合者 10巻〈上〉の発売日は2021年8月6日です!
アニメ2期も分割2クールでの製作が発表されていますし、魔王学院はますます盛り上がっていきそうですね!
魔王学院10巻〈上〉の記事はコチラです!
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