面白すぎて僕の生活リズムをガッツリ破壊してくれた『VALORANT Champions Tour 2021: Stage 3 Masters – Berlin』
毎晩名試合が繰り広げられ、日本勢も初勝利を掴むなど見所満載の大会でした!
日本でも注目度は物凄い高かったようで、この機にValorantを始めた友人もいるほどです。
それだけの注目と人気を誇ったVCT Masters Berlinの中から、これだけは絶対見るべき!という試合を3つピックアップしてみました!
少しでもValorantの”観戦”に興味を持った方はハマること間違いなしなので一度見てみてください!
※独断と偏見ですのでご了承ください
はじめに
Twitchで多くの視聴者を集め、大注目となった 『VALORANT Champions Tour 2021: Stage 3 Masters – Berlin』
世界各地域の強豪が集まるValorantの世界大会です。
Valorantはプレイしてももちろん面白いですが、高い競技性や選手たちのスター性から観戦も非常に面白いゲームです。
流石League of Legendsを運営しているRiotのゲームだなといったところですね。
もちろん今大会も日本からは大人気のZETA DIVISIONとCrazy Raccoon、世界からもTenZやcNed、yayやAsunaにHikoなどバケモン・オブ・バケモンや大人気スター選手などが集まりました。(※敬称略)
今から試合を見返すだけでも毎試合見応えのある素晴らしい試合で、それこそトップレベルのサッカーに引けを取らない魅力があるのでぜひ見てみてください!
とはいえ3選!という風に数を絞ることにしましたので、独断と偏見ですがご了承ください。
トラブルシューティングなどを紹介しているプレイヤー記事も必見です!
おまけ:HL vs CR
日本人ならやっぱり見ておきたいのが日本勢の試合。
3選と題しておいてなんですが、おまけとしてこの1試合だけは紹介させてください。
負けた方は大会での敗退が決まる Havan Liberty vs Crazy Raccoon
Havan Libertyはブラジル2位枠での出場チーム。
そしてCrazy Raccoonは日本2位枠での出場チームです。
この試合の直前に日本1位枠で出場していたZETA DIVISIONが2敗目を喫し敗退が決定していたので、日本勢最後の生き残りとして、日本勢初勝利を渇望されて挑む1戦となりました。
前回大会のVCT Masters Reykjavíkでは全敗で終わってしまっていたのもあり、多くのファンが初勝利を祈っていたこの試合。
そんな中で結果は以下のように。
- Map 1: Haven: HL 9 – CR 12
- Map 2: Split: HL 8 – CR 13
マップカウント2-0でストレート勝ち。
間違いなく日本のValorant史、ひいてはE-Sports史に残る大きな1勝で、日本のValorantシーンに大きな光が差し込んだ1試合だと思います。
サッカーW杯での初勝利!みたいな喜びと感動があった1試合でした。
ちなみにTwitchの動画はコチラの手順で記事に埋め込んでいます!
第3位:Gambit vs Envy
第3位はまさかの決勝戦。
Gambit Esports vs Team Envy
Gambit EsportsはEMEA (Europe, Middle East, and Africa) 1位枠
Team EnvyはNA (North America) 3位枠
EU vs NAというライバル地域対決となった決勝カードであり、EnvyがNA1位枠のSentinelsとNA2位枠の100 Thievesを打ち破ってきたこともあって名実ともに頂上決戦となったこの試合。
注目はやはり「特殊部隊のよう」とまで形容されるほど統率が取れたGambitのチームワークと、「世界No.1ジェット」の1人に挙げられるyay擁するEnvyの破壊力のマッチアップ。
そんな中驚かされたのはGambitの作戦の多様さですね。
今大会では基本的にゆっくり、丁寧な試合運びで相手を翻弄していたGambit。
多くの人がGambitの特徴として挙げていたのは1キル取ってからの冷静な「詰め待ち」やnAtsのハマりすぎる「ラーク」(裏取り)でした。
こういった特徴を持つチームだけあって、あまり強引に相手チームを崩しに行くようなプレーが少なかったGambitが世界を驚かせたのが2マップ目のHaven。
何とこのマップではこれまでとは全く異なるテンポで、ガンガン前に出てEnvyを破壊しに行きました。
どっちが攻めでどっちが守りなのか分からなくなるようなラウンドもあったほどです。
1マップ目の後半からこの兆候はありましたが、Havenでのこの豹変ぶりにはEnvyも面食らったのか、イーブンで撃ち合わせて貰えていないように見えました。
1つのチームが1つの試合で全く別の顔を見せてきたこの試合には驚かされましたし、それだけの引き出しを持っていてハイレベルなパフォーマンスを見せた彼らは世界王者に相応しいと納得する1試合でしたね。
第2位:100T vs Gambit
第2位はGroup C Winners Final。
勝った方が決勝トーナメントへの1位通過が決まる1戦の 100 Thieves vs Gambit
100 ThievesはNA2位枠
Gambit EsportsはEMEA1位枠
この試合は振り返ってみればGambitが今大会で唯一敗北を喫した試合です。
正直書いている今でもこの試合が第1位かもしれないと思うほどに素晴らしい試合でした。
何が素晴らしいかというと、皆さん大好き大逆転劇です。
先ほども述べた通りGambitの統率の取れ過ぎたチームワークにはほぼ全てのチームが苦しめられ、これは100Tも例外ではありませんでした。
実際に1マップ目のAscentではGambit 13 – 100T 5というかなりの差を見せつけられ敗北。
そして僕が感動したのが2マップ目のIcebox。
12ラウンドを終えた攻守交替の折り返し地点でGambit 9 – 100T 3となり、防衛で3本しか取れない苦しい展開となった100T。
更にその後も2ラウンド連続で落とし、11-3という100T視点では絶望的な展開となります。
しかしここから驚異の10ラウンド連取で11-13と大逆転勝利という、世界大会でこんな試合が見られるとはという世紀の大逆転でした。
特に最終ラウンドとなった24ラウンド目のHikoの1vs3クラッチは今大会でも1,2を争うほどの名シーン!
現在31歳とプロゲーマーとしては大ベテランであるHikoの底力を見せつけてもらいました。
100Tはまだまだ若い18歳のAsunaを大ベテランである31歳コンビのHikoとSteelが支えるチーム構造は魅力の塊ですね。
ファン丸出しですまん
実際にこの試合の流れを100Tに持ってきたのは間違いなくHikoだと思いますし、これぞプロという風格を見た気がしました。
3マップ目のSplitもGambit 10 – 100T 13という大接戦で、見応えのある魅せられる試合でした!
第1位:Acend vs 100T
今大会ベストバウトだと思うのが準々決勝。
Acend vs 100 Thieves
AcendはEMEA3位枠
100 ThievesはNA2位枠
試合前から試合終了後まで一番注目を集めたのはやはりAcendのエースcNed。
EnvyのyayやSentinelsのTenZと並んで「世界No.1ジェット」の呼び声高いcNedのプレーは今大会でも大爆発していて、もちろんこの試合でも大暴れ。
cNedのハイライトシーンを眺めるだけでもこの試合は見る価値があります!
1マップ目Ascentのエース対決ではAsunaが完全に抑え込まれ、苦しい試合内容でAcend 13 – 100T 9というスコアで100Tは1マップ目を落とします。
しかし2マップ目はNA勢お得意のHavenでAcendを上回り、Acend 8 – 100T 13と100Tも一歩も譲らない姿勢。
ちなみにこの試合の18ラウンド目は爆笑シーンもありましたね(笑)
SteelがB設置のスパイクにOdinで壁抜きをし、左手を上げながら撃つというパフォーマンスをして2人抜き。
しかし無駄撃ちし過ぎて最後のBONECOLDに解除されるというオチまでついたコントのようなシーンでした!
これがエンターテインメントや!!というプロ根性ありがとうございます。
しかし本番はここから。
この試合、そして今大会のベストバウトは3マップ目のBreezeなんです。
全体的にAcendペースで試合が進み、Acend 12 – 100T 7とAcendがこのマップと試合に王手をかけます。
Acend準決勝進出まであと1ラウンド。
100T敗退まであと1ラウンド。
ここからドラマが生まれます。
驚異の粘りで攻めを成功させ続けた100Tはまさかの5ラウンド連取。
12-12の延長戦に持ち込みます。
そして25ラウンド目も100Tが取り12-13と逆転し、逆王手をかけた100Tが魅せたのが最終ラウンドとなった26ラウンド目。
cNedがオペレーターを構えるB攻めに見えたが、なぜがほとんど情報がないままcNedのいないA攻めにシフト。
そのままA攻めを成功させて最終スコア12-14と7ラウンド連取の大逆転劇を見せてくれました。
これは本当に魅せられましたね!!!
恐らく選手達の誰か、多分ベテラン勢が何かを感じ取ったんでしょうね。
試合後のとても悔しそうなcNedも印象的でした。
自分のサイトにさえ来ていれば…という思いがあったんでしょう。
13本先取という一見すると長すぎるValorantのルールがあったからこそ生まれた名シーンで、これがValorant最大の魅力である”駆け引き”なのかと思いました。
今大会2度目の大逆転勝利。
100Tはファンが惚れ直しちゃうくらい素晴らしい大会を見せてくれて超感謝です。
100Tは年末にあるValorant Champions 2021へ参加するためにはLast Chance Qualifiers North Americaで優勝しなければならないという厳しい状況(SentinelsとEnvyがいないとはいえ)ですが、Championsへの切符を掴んで年末にまた魅せてくれることを期待しちゃいますね。
ちなみに2つも100Tの試合を選出しているのは100Tファンだからではなく純粋に逆転劇が凄かったからですよ!!!(ココ大事)
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