『戦国†恋姫BRAVE弐 ~戦乱の九州、島津編~』をクリアしましたー!
三部作の中間作として物語を盛り上げて、最終作への期待を高めてくれる役割はしっかり果たしていたと思います。
この記事では、シリーズファンとして楽しめた点と、キャラクター描写で惜しいと感じた点を整理してみます。
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
一言で感想を述べるなら
粗はあるが、三部作の中間作としては十分に楽しめた
これが、クリアしたあとの率直な感想です。
キャラクターの掘り下げや物語の配分など、気になるところは確かにあります。
ただ、シリーズ全体の大きな物語を進める作品として見ると、波旬の謎や足利姉妹のストーリーにはしっかり見どころがありました。
全人類、買おう。
よかった点
波旬とは何者なのか?
今作では、波旬とは何なのかというシリーズ全体に関わる謎が掘り下げられます。
目の前の敵と戦うだけじゃなくて、物語の根っこにある設定を理解させてくれる展開が用意されているんですよね。
これまでの疑問を少しずつ解きほぐしつつ、次の展開への期待も高めてくれます。
もちろん、すべての謎が今作だけで完結するわけではありません。
でもそれは、最終作につながる物語としての意味があるということ。
単独作品としての完結感よりも、三部作全体の物語がちゃんと前に進んだことに価値がある、と僕は思いました。
足利姉妹の物語が熱い
今作で一番印象に残ったのが、足利姉妹を中心とした物語です。
「同じ人間が、異なる歴史を歩んだ結果として2人同時に存在する」という設定が、ちゃんと物語の展開に活かされています。
しかも、単にそっくりな人物が2人いるというだけの話じゃないんですよね。
それぞれが経験してきた歴史や生き方の違いが、そのまま物語の面白さになっています。
同じ人物だからこそ共有できる部分がある。
でも、異なる道を歩んだからこそ生まれる違いもある。
この両方が描かれることで、物語に厚みが出ていました。
この設定を活かした展開が、三部作の中間作としての盛り上がりを生んでいたと思います。
島津編というより足利編
タイトルは島津編ですが、実際に物語の印象を強く残したのは足利姉妹でした。
設定の掘り下げ、キャラクターの感情、展開の盛り上がりがうまく結びついていて、素直によかったなと思えるストーリーです。
島津家の物語を期待していた人にとっては、ちょっと意外な方向かもしれません。
でも、そこと別の方向から作品全体の満足感が生まれていました。
タイトルと実際の物語の中心が一致しているのかという点は気になるところですが、足利姉妹のストーリー自体はよかった。
島津編なのに足利編と言ってもいいというのが、今作の印象を象徴している気がします。
「同じ名前でも、違う人物」というテーマが面白い
足利姉妹以外にも、今作には同じ名前を持ちながら異なる人物が出てきます。
2人の双葉(足利義昭)や、2人の璃音(立花宗茂)などですね。
これ、単なるキャラクターの重複じゃないんですよ。
それぞれが歩んできた歴史や経験によって、ちゃんと違いが生まれています。
同じ名前、同じ人物をモチーフにしていても、人生や選択が違えば別の存在になる。
そんなテーマを今作から感じました。
足利姉妹の物語だけじゃなく、ほかのキャラクターにも同じ面白さがあります。
異なる歴史が人物の違いを生んで、その違いが物語の魅力になっている。これが今作のテーマなんじゃないかな、と考えています。
三部作の中間作として、次回作への期待を高めてくれた
今作は三部作の完結編ではないので、すべての物語に決着がつくわけではありません。
でも、中間作として世界観や重要な設定を掘り下げて、物語を盛り上げる役割はきっちり果たしていました。
足利姉妹の物語や波旬の掘り下げのおかげで、最終作で何が起こるのかという期待はかなり高まっています。
次回は畿内に戻る展開になります。
ここからは完全に僕の予想ですが、関ヶ原や大阪の陣といった歴史上の大きな戦いがモチーフになるんじゃないかな、と思っています。
公式に発表された情報ではないので、あくまで予想です。
こういう予想をしながら次回作を待つ時間も、シリーズの楽しみのひとつですよね。
悪かった点
キャラクターが多いぶん、個々の掘り下げ不足は否めない
このシリーズは多くのキャラクターが登場して、それぞれに見せ場を用意する必要があります。
ただ、登場人物が増えるほど、一人ひとりの葛藤や成長を丁寧に描くのは難しくなりますよね。
今作でも、キャラクターの魅力は感じるものの、もっと掘り下げてほしかった人物がいました。
とはいえ、これは単純にシナリオの質が低いという話ではないと思います。
キャラクターの数と、一人ひとりに割ける描写量のトレードオフなんですよね。
多くのキャラクターを出すシリーズだからこそ、誰にどれだけ物語上の役割を与えるかが大事になってくるんだろうな、と感じました。
鬼化したキャラはもっと掘り下げてほしかった
再び鬼化するという展開は、キャラクターの変化や葛藤を描くうえで、すごく重要な要素になり得ます。
だからこそ、弥耶と和泉については、鬼化に至る背景や、その状態で何を思ってどう変化したのかを、もっと描いてほしかったです。
鬼化という大きな変化があったのに、キャラクターの内面や物語上の役割に十分な変化が感じられないと、せっかくの設定を活かし切れていない印象になってしまいます。
弥耶と和泉は、もっと物語の中心に食い込める可能性があったキャラクターだと思います。
特に和泉は、個人的にもっと活躍を見たかったキャラクターでした。
和泉の苦悩と成長
今作で特に不満が残ったのが、和泉の扱いです。
和泉は、幻術のお家流「幻影風雲」の習得で伸び悩んでいました。
この苦悩をもっと掘り下げてほしかったんですよね。
技を習得できない焦りや葛藤、周囲との比較、そこから本人が乗り越えようとする過程。
こういうところを丁寧に描いてくれれば、鬼化の選択やその後の成長にもっと説得力が生まれたはずです。
そして再合流後には、その鬼化という外道に頼ったとはいえ苦悩を乗り越えたからこその活躍や、おお、そう来たか!と驚かされるような見せ場がほしかった。
でも実際には、鬼化したことの意味も薄く感じられて、和泉の物語として十分な満足感は得られませんでした。
僕がここで一番言いたいのは、鬼化という大きな変化を与えたのなら、その変化によってキャラクターの成長や活躍がどう変わったのかまで描いてほしかったということです。
単に出番が少ないという不満じゃないんです。
苦悩、成長、再登場後の活躍という一連の流れが、十分に描かれていなかった。
そこが惜しいと感じました。
鬼化がキャラクターの見せ場につながっていない
鬼化は、キャラクターの状態や能力、物語上の立ち位置を大きく変える展開として期待されるものです。
ただ、その変化が戦闘やストーリー上の活躍に十分結びつかないと、設定だけが大きくて、実際の意味は薄くなってしまいます。
特に和泉は、鬼化によって何が変わったのか、鬼化したからこそできたことは何だったのかを、もっとはっきり見せてほしかったです。
誤解のないように言うと、鬼化そのものを否定したいわけではありません。せっかく用意した設定なら、キャラクターの成長や見せ場にまでつなげてほしかった、ということです。
キャラクターの多さによる描写不足が、こういう重要な展開にも影響しているのかもしれません。
続編
BRAVEの締めくくりになるであろう戦国†恋姫BRAVE参の発売日は未定です!
壱・弐と満足できるクオリティだったので、楽しみに続きを待ちたいですね。



コメント