エルフキャンペーンクエスト!…どころではないラスト!!!
プログレッシブならではの魅力がつまった一冊でした。
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
SAOP9巻のストーリー
- ダークエルフのキャンペーンクエスト進めるキリト、アスナはキズメルに同行し、第四層で先代ビャクダン騎士団長ラーヴィクに遭遇する。
- ラーヴィクの依頼を受け、ヨフェル城でのミッションを遂行。ラーヴィクとヨフィリス子爵の決闘に立ち会う予定を組まれてしまう。
- アルゴからALSとDKBがエルフ族と問題を起こしていると聞き、第八層に急行したキリトを待ち受けていたのは…次巻へ続く。
感想
ラストに色々持ってかれたゾ!!
ラストは一旦置いておいて、SAOPらしい、SAOというMMORPGを描いた楽しい一冊でした。
物語という観点ではあまり動きがなかったものの、SAOという舞台の魅力が詰まった内容でしたね。
個人的に面白いな、いいなと思ったのはエルフ周りの設定。
これだけ充実した設定を持つ、NPCがいるゲームなら絶対面白いだろ!と改めて思わされました。
よくあるファンタジーのエルフだと、実年齢と比べて外見が『若いこと』が1つの特徴であり魅力ですが多いですが、SAOのエルフは逆。
自信の立場やライフステージ、経験から外見の年齢が決まるため、『老いていること』に価値を見出していました。
だから、エルフに年齢を訪ねるのはタブーだとキズメルが言っていたんですね。
エルフの成り立ちや過去、文化などは純粋なファンタジーとして非常に魅力的で、これだけでかなり楽しめる一冊になっていました。

マジで生きているうちにSAOをプレイしたい
考察
クライン登場
ラストですべてをかっさらっていったのは、キリトを待ち受けていたクライン。
ALSとDKBの話が、もう全てどうでもよくなりました(笑)
クラインといえばSAOきっての聖人で、『始まりの日』にキリトを送り出し、(キリト視点ではクラインを見捨て)、その後は仲間たちと一緒に最前線まで追いつき、キリトと肩を並べて戦うようになった男。
そもそもキリトがアスナと同行しているのは、クラインを見捨てた後ろめたさが故に、というのもありますしね。
我々読者からすると気のいいサブキャラクターですが、キリトの中では相当大きい存在なはず。
それこそ、第一層攻略時からの付き合いであるエギルやアスナとは、だいぶ立場が異なるでしょう。
この時点では始まりの日以来の再開であり、キリトは相当な後ろめたさを感じているはず。
同時に、ここまで無事だったことと、順調に実力をつけていることに、安心したりもしているんじゃないでしょうか?
複雑な感情がせめぎ合っているはずのキリトと、気のいい大人なクライン。
この2人が、どのように距離を縮めて、和解するのかは楽しみです。
次巻はキリトとクラインの関係性にスポットがあたる、SAO的にも重要な一冊になりそうですね!
SAOP10巻の発売日
ソードアート・オンライン プログレッシブ 10巻の発売日は未定です!
少し間が空くとのことなので、気長に待ちましょう!
コメント