発表されてすぐに予約し、楽しみにしていた白月の灯火!
想像以上に楽しめた作品だったので、感想をレビューしていきます!
※この記事はほぼネタバレなしです!
感想を一言で述べるなら
ハーフプライスなのが勿体ない傑作
一言感想まんまの通りで、フルプライスでもっと続きが見たい!と思わせるクオリティの傑作でした。
それだけ面白く、満足感があったということですね。
タイトルが真・恋姫無双-革命-ではなく、ファンディスク寄りの真・恋姫英雄譚だったのが少し不安でしたが、その不安を吹き飛ばす面白さ。
しっかりと一本のメインストーリーが描かれていて、恋姫革命をプレイした方には真っ先に手に取って欲しい!そんな風に思える作品に仕上がっていました。
これだけ新鮮で、面白い恋姫無双がプレイ出来たのは幸せの極みです。
ストーリー
恋姫革命に求めていた事をやってくれた作品
まず初めに、僕の中で本作の評価がとても高い理由がこれ。
恋姫無双のリブートと題し、真・恋姫無双が真・恋姫無双-革命-として魏呉蜀の3本のタイトルが発表された際に期待したのは、新しい恋姫のストーリー。
もちろん新キャラクターの追加や一部の新規ストーリー、グラフィックの進化など革命は素晴らしいリメイク作品ではありましたが、リメイクの域を出ない作品でもありました。
それに対し本作は、まさに求めていた『新しい恋姫のストーリー』を描いていたと言えるでしょう。
曹操・孫堅・劉備の3人ではなく漢王朝に降り立った一刀が、三国志時代を到来させないよう奔走するストーリーは新鮮で非常に楽しめました。
恋姫無双シリーズの中でも屈指の無理ゲー
滅亡に向かう漢王朝を救い、三国志時代の到来を防ぐ。
一時は三すくみの状態までもつれ込む魏呉蜀のどれかを導くのではなく、腐敗しきった漢王朝を正し国全体を導くという中々の無理ゲーを強いられる面白いルートだったなと思います。
これマジで反董卓連合まで行っちゃうの?絶対勝てなくね?とハラハラするのは三国志という下地、恋姫の3ルートがあってこそ。
一歩間違えれば、最低1つは味方だった勢力が3つ揃って襲い掛かってくると思うと緊張感があってバッドエンドがチラつくいい塩梅でした。
もちろん良い点ばかりではなく、三国志を題材にしているのに漢王朝・董卓軍が主役なもんだから、相手は雑魚ばかりで盛り上がりに欠ける面もありました。
ただ、獅子身中の虫を相手にしながら、紆余曲折を経て月と国を良くする一刀の姿はなかなか新鮮で面白かったですね。
これまでの恋姫と比べても政治的な話がメインだったので、ハーフプライスで切り上げたのはいい判断だったのかなとも思います。
続きが見たい!と思わせるのもライターの実力あってこそだと思いますしね。
ポジティブに董卓という人物を描く
本作の恋姫らしく、また良く出来ていた点として『董卓』という人物の描写があります。
恋姫の董卓は月という、これまでのシリーズをプレイして来た方ならお馴染みの美少女。
董卓が持つ悪政や暴虐、粛清、殺戮といったイメージからはかけ離れたビジュアル・性格の女の子です。
一見すると虫一匹殺すことが出来なさそうな月が、賄賂などの不正が横行する役人を片っ端から粛正して改革を図る。
何が彼女をそこまで突き動かしたのか?
『清濁併せ吞む』という言葉を体現するまでの心境の変化を丁寧に描き、何故董卓は漢王朝で恐怖政治を行ったのか?をポジティブな解釈でストーリーに落とし込んでいました。
歴史の敗者ということもあり悪く描かれがちな人物ですが、漢王朝が月が決断したように膿を出し切る必要に迫られていたのも1つの事実ですしね。
三国志演義では単なる悪役として登場し、あまり掘り下げられなかった董卓のホワイダニットにスポットを当てたストーリーは読み物としても面白かったと思います。
キャラクター
耳が幸せ
本作が発表された時から楽しみにしていましたが、やはり瑞姫の破壊力は抜群。
僕が車の人が大好きなのもありますが、ま~~~じで耳が幸せになります。
瑞姫の話し方や声の感じはとにかく脳が溶ける感じで、聴いているだけで耳が幸せになるので全人類にオススメです。
そんな瑞姫の出番は恋姫本編に比べると多めなので、個人的に嬉しいポイントでした。
そしてメインヒロインの月。
木村あやかさんのの声もα波が出ていそうな癒しハスキーボイスなので、コチラも耳が幸せになること間違いなし。
月はパッケージに来るメインヒロインですから、出番はもう盛りだくさん。
癖になるハスキーボイスが忘れられなくなることでしょう。
各キャラのイメージアップ
もう1つ本作ならではで、良く出来ていたのが将軍たちのイメージアップ。
個人的には、特に傾こと何進大将軍のイメージがかなり変わりました。
肉屋から大将軍に成り上がったものの、権力に溺れているポンコツイメージが強かったのが過去作。
一方で本作では、彼女なりの漢王朝を良くしようという志や自身の実力不足を理解し努力するひたむきさ、いざという時に自身の考えを貫き通す決断力など武将としての器が十二分に描かれたいたと思います。
一刀が感じていたように、本当に素直でいい奴なんだなと物凄く好印象でした。
他にもやられキャラとしてお馴染みの猫こと華雄も、迷いがない理想的な軍人としての側面が描かれ、武勇で月を支える偉大な武将としてのイメージがプラスされたなと思います。
もちろんネタキャラとして存在感もあるんですが(笑)
このように、三大勢力に属さなかったキャラクターの掘り下げとイメージアップが出来ていたのも素晴らしかったですね。
CG・キャラクターデザイン
グラフィックは戦国恋姫EXでも絶賛したように、ここ最近のエロゲの中ではトップクラスの綺麗さ。
キャラデザも相国となった月の神々しさは素晴らしく、「うお…すっげ!」となる美しさでした。
CG自体はエチエチシーンを除くとそこまでなかったものの、1枚1枚は非常に綺麗で良かったですね。
特に恋と月のとあるシーンは、額縁に入れて部屋に飾りたいレベルの美しさ。
音楽
もう10年以上聴いているBGMメインなので、それはもう実家のような安心感。
数多くあるエロゲBGMの中でも恋姫無双の『帝王宮』はトップクラスに好きな曲なので、過去作のBGMを使用しているのは僕的には高評価です。
そしてそんな中でも、パッケージに恋が居る時点で期待していた『深紅の呂旗-The ONE-』が再び聴けたのは感無量でした。
これに関してはとにかく圧倒的感謝。
オマケにBGMを挿れるタイミングも狙ってるだろ!と思わずにはいられないタイミングで、僕は泣きました。
思い出補正とか色々あるから恋姫に関しては涙腺ガバガバ
あとは皆さんプレイして確かめてみてください。
総評
期待を上回る楽しさに、とにかく満足させられた本作。
恋姫無双の方でもまだまだ新しい物語が紡げると示した作品で、万人に勧めたくなる内容でした!
戦国恋姫の方がまだ続きそうなので、まずはそっちなのかな?と思いますが、本作の評判を受けて恋姫無双がどうなっていくのかは楽しみにしたいと思いました。
新作情報
恋姫無双を続けていくと思いきや、同じ中国が舞台で有名な小説・項羽と劉邦を題材にした『双天†恋姫』の発売が2024年9月27日に決定!
個人的に項羽と劉邦もかな~~り好きな小説なので、恋姫として出るのが嬉しすぎますね。
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