久しぶりにヴァロをガツガツやり始めたものの、最早初心者と言える状態になっていたぶんちりー。
そこでアメリカで話題になっていた『絶対にゴールドに到達できるルーティン』を実践してみたので、その体験談をまとめていきます!
なかなかブロンズ・シルバーから抜け出せない…撃ち合いに勝てない…といった方必見!
Woohoojin氏の動画とは?
Valorantのプレイ人口が最も多い英語圏で配信者・コーチングをしているNAのレディアント・Woohoojin氏。
ヴァロの講座系動画の中でも特に人気を獲得しており、そんな彼がアップロードした1つの動画はRedditなどで大きな話題になりました。
I guarantee this routine will get you to gold
訳)このルーティンがあなたをゴールドに導くことを保証します
シルバースタックという言葉があるくらい、FPS初心者には難しく感じるブロシル帯。
そこを抜けてゴールドに上がれるようになる!という動画で、英語圏では物凄い話題となりました。
しかも動画内では、このルーティンを毎日正しくこなしていれば『ベンチマーク達成後のゴールド到達』を保証。
1か月以内にベンチマークを達成できるかはあなたの努力次第とのこと
もしベンチマーク達成したうえで1か月以内にゴールドに到達できなかった場合、毎日のトレーニングと試合の動画を送ってくれれば無償でコーチングすると宣言するほどです。
こういったルーティンを紹介している動画は色々と出ていますが、個人的には一番確かになと思った動画でした。
内容を要約すると、ゴールドまでは基礎技能に問題があるため、エージェント関係なく基礎技能を固める事に集中すべきとのこと。
『正しく動いて、敵を撃つ』ことができるようになるのが最優先。
ストッピングやヘッドライン、キャラコン、射線管理、戦い方さえしっかり出来ていれば、難しい立ち回りや連携なしでも勝てるはずとのこと。
ゴールド未満は戦略・戦術・アビリティを学ぶ前に、基礎技能を学べと繰り返し述べていました。
古バージョンの動画:
筆者のスペック
さて、そんなゴールド到達ルーティンを実践するお前は誰やねんということでザックリ紹介。
ヴァロ関連の情報はこんな感じ。
- プレイ開始:リリース日(2020年6月)
- プレイ時間:アカウントランク90くらい
- ランク:ブロンズ2
- ランク戦績:コンペリリース時ゴールド配属、その後プラチナタッチ。そこから1年ほどブランクを空けてアンレ・カスタムをちょくちょくプレイ。今回の企画で半年ぶりにプレイ。
因みにFPS歴はかれこれ15年くらいあるものの、CoD民だったのでマウス+キーボードでのFPS歴は5年くらい。
5vs5の爆破FPSはCoDのS&Dくらいしか経験がなく、この手のゲームはヴァロが初めてでした。
リリース時こそプラチナタッチまでやったものの、当時とは比べ物にならないくらいプレイヤーのレベルが上がっており、自分の衰えもあってブロンズスタート。
ずっとヴァロを続けていたフレンドはプラチナ~イモータルに多いため、久しぶりに一緒にやろうぜ~と画面を見せたら『お前もうトロールやん』と弄られるくらいには動きがガバガバでした。
あと前から反射神経がジジイ。
内容
それでは実践するルーティンの内容を紹介します。
動画が英語なので、日本語に意訳したものをまとめていきます。
映像が観たい方は、タイムスタンプごとに動画のリンクを貼っておくのであわせてどうぞ!
ルール
実践するルーティンのなかで、トレーニングとは別に設けられているルールがコチラ。
- コンペのエージェントはアストラ以外であれば自由
- エージェントは必ず1つに固定すること
- 1vs1のデュエルにアビリティの使用は禁止
- 1vs1のデュエルは全て勝負する
- 最低でも1日の活動内容はやること
- コンペ2試合はソロでやること
- (推奨)ヴァンダルを使う
この中で分かりにくいのは、③1vs1のデュエルにアビリティの使用は禁止という部分。
例えばバインドのBロングを自分が守っていて、敵が来た場合。
敵が一人なら、フラッシュやスモークを使って勝負するのは禁止。
ピークのテクニックや撃ち方だけで敵を倒さなければなりません。
逆に敵が2人以上なら、フラッシュを使って倒すもよし、スモークを使って逃げるもよし。
そしてこれは人数イーブンの場合も当てはまります。
同じ場所で、自分と味方1人の計2人で守っている場合、敵が2人ならアビリティの使用は禁止。
人数差が五分五分の場合は、銃だけで状況を解決しろということですね。
フラッシュを入れたらフリーキルなのになんで!トロールかよ!
ランクで勝つことを最優先事項にする場合は、もちろんフラッシュで安全にキルを取るのが良いでしょう。
しかしこのルーティンの目的は勝つことではなく、ゴールド相当の力をつけること。
力がつけばランクは勝手に上がるという考えに基づいているので、このようなルールになっています。
Woohoojin氏曰く、シルバー以下の相手に正面の1vs1で勝てないようでは、基礎技能に問題があるとのことです。
エージェントを固定する理由も、シルバー以下なら構成関係なく基礎技能だけで相手を倒せるはずなので、『まずは基礎を磨け、他の事に意識を割くな』とのことです。
僕はエージェントはソロ性能がありつつもピック率が体感低かったスカイに固定
ベンチマーク3つ
それではトレーニング内容。
以下の3つをトレーニングし、ベンチマークの達成を目指します。
最初はできなくても、1か月後には出来ているように練習あるのみ。
毎日3つ全てを練習し、少しずつ慣れていくのが重要です。
①:バースト撃ち
まずはバースト撃ち。
プロ選手もよくやる、2~3発撃っては横移動、2~3発撃っては横移動を繰り返すあれですね。
射撃場の右奥にある鉄柱の所に行き、サイファーのワイヤーを2つ並べて反対側の壁にバースト撃ちをします。
この際、2つのワイヤーを壁と見立て、左のワイヤーの左側⇔右のワイヤーの右側から撃つようにしましょう。
これを100BPMで行い、2発撃っても安定して射撃エラーが出なければOK。
100BPMはリズムの事で、メトロノームの設定を指します。
YouTube等で『メトロノーム 100BPM』と検索すればヒットするので、練習の際に使いましょう。
このトレーニングではメトロノームを使用すべきとWoohoojin氏もおっしゃっています。
ちなみに最初から100BPMは厳しいので、60BPMから始め、安定したらに10BPM上げるといった風に段階を踏むのがオススメ。
100BPMにも慣れてきたら、弾を同じ場所に集められるよう意識するとより実践的なのでありかも。
2点バーストを100BPMで安定させる
②:オーバーエイム
次はオーバーエイム練習。
これはエイム合わせの練習で、もっと言えばマウスだけでなくキーボードも使ったエイムの練習。
オーバーフリックをして、横移動でオーバーした分を調整する方法です。
例えば、右側に敵がいる場合、敵の頭より右側までエイムを振って、キャラを左側に動かしてエイムを合わせる。
こういった内容になります。
マウスを振る方向を逆方向に移動し、マウスはオーバーフリックする。
この作業を同時に行う練習ですね。
ミディアムBOTを20体安定して壊せる
最初はイージーや100体モードなどにして、以下の流れをゆっくり丁寧に覚えるのがオススメ。
- マウスをオーバーフリック
- 走り横移動でエイムを合わせる(マウスは動かさない!)
- 止まる(ストッピング)
- 撃つ
これで横移動でエイムを合わせる感覚を身につけて、同時に&正確にこの操作ができるようになったら、スピードを上げていくのが良いでしょう。
イージーでも自分が精度良くできる最速でエイムし、十分速くなったらミディアムに移行するのが良いと思います。
③:デッドゾーン
最後はデッドゾーンの練習。
これは②のオーバーエイムの発展版で、ストッピングせずデッドゾーンというテクニックで射撃します。
デッドゾーンは方向転換した際に、一瞬だけストッピングの効果が得られるテクニック
例えば、右移動している際に①Dを離すのと②Aを押すのを同時に行うと、この操作の直後に一瞬だけ弾が真っすぐ飛ぶようになります。
別動画ですが、こちらの動画ではAかDをずっと押しているにもかかわらず、ずっと弾が真っすぐ飛んでいますね。
この操作をオーバーエイムのトレーニングに取り入れ、ストッピングではなくデッドゾーンで弾を撃ちます。
ミディアムBOTを15体安定して壊せる
撃ち合いの規則とデスマッチ
これらのエイムトレーニング後や、ウォームアップ時に行うデスマッチで意識する『Gunfight Hygiene』についてです。
直訳すると撃ち合いの規則と言い、距離別の撃ち合い方をルール化したもの。
- 0-5m:走り撃ち・しゃがみ歩き撃ち
- 5-15m:2点バースト撃ち ⇒ 弾が当たったらスプレー撃ち
- 15-30m:2点バースト撃ち
- 30m~:2点バースト撃ち・ADS撃ち・1点撃ち
距離ごとに撃ち方が決まっているので、デスマッチでは敵との距離を意識しながらそれぞれの撃ち方を実践。
この際、走り撃ち以外で射撃エラーが出ているか?毎回同じ切り返しをしていないか?ヘッドラインはあっているか?を意識しつつ、動画を撮って見返すと良いでしょう。
最初はびっくりするくらい弾が当たらないかもしれませんが、相手側も意外と外しまくるので焦らずこのルールを守りましょう。
上達するとデスマッチの内部レートが上がりイモータルやレディアントともマッチするようになりますが、対面すると彼らは皆この動きをしていて、あり得ないくらい当てにくいので強さが実感できるはず。
逆にブロシルのしゃがみ撃ちスプレーマンは、中遠距離だと物凄く当てやすくて驚くかも。
デスマッチのスコアではなく、正しい動きを出来ているかを指標に頑張りましょう。
1日の活動内容
各種トーレニング内容を紹介したので、最後は1日の活動内容。
ここで紹介するものは最低ラインなので、頑張りたい方はもっとやってもOKです。
- ベンチマーク3つのトレーニングを15分
- 100BPMでバースト撃ち
- オーバーエイムをミディアム20体
- デッドゾーン+オーバーエイムをミディアム15体
- 撃ち合いの規則を意識したデスマッチを25分
- ルールを守ったコンペを2試合
- 1vs1は全て勝負する
- 1vs1(五分五分)状況でのアビリティ禁止
コンペの試合時間にもよりますが、大体2時間くらいかかるボリューミーなメニュー。
そんなに時間が取れないよ!という方は、コンペの試合やデスマを少しだけ減らし、自分なりのバランスを見つけるのが良いでしょう。
僕は結構疲れ気味な日でもこの内容は欠かさずやるようにし、身体に染み込ませることを意識して実践しました。
射撃エラーの出し方
このトレーニングでは射撃エラーを1つの指標にしているので、表示させる必要があります。
設定はシンプルで、『設定>グラフィック>データ』の一番下にある、射撃エラーを『両方を表示』にするだけ。
これで射撃時に黄色か水色のバーが出るようになります。
水色はストッピング出来ていない場合なので、理想は全てが黄色になっていることですね。
体験談
1週目前半
1週目前半はなかなかに苦しい期間でした。
ベンチマークに苦戦し、オーバーエイム+キャラコン調整の練習はEasyでも安定せず。
デスマッチも弾は避けられるけど当たんねえ!状態でした。
コンペでも無謀な撃ち合いをして即死したり、焦りでしゃがみスプレーをしてしまったりと散々。
正面での1vs1の作り方や落ち着いたエイムとストッピング、ヘッドラインの維持など色々とダメなところだらけだったのが炙り出された数日間でしたね。
復帰後はモク抜きやフラッシュ、味方のトレードなどをメインに戦っていたので、上記の要素が超絶劣化していた事に気付かされました。
もちろん一時的にスコアなどは落ち込みましたが、ダメなところに気付くという意味では必要な損失だったと思います。
継続は力なりということで、めげずに動画のトレーニングを継続。
1週目後半
ベンチマークや撃ち合い方にも少し慣れ、デスマッチやコンペの撃ち合いもルーチン開始前くらいのスコアが出るように。
ダメだった部分が前面に出て落ち込んでいた分が帳消しになり、プラマイゼロになったイメージですね。
ただ少しずつ効果は出ており、以前は全くキルが取れず撃ち合いから逃げていたミドル〜ロングレンジの撃ち合いで勝てるように。
フラクチャーのAドロップ-ロープやバインドのBロング、ロータスのAメイン、パールのBロングなどなど。
ここら辺の撃ち合いでまともにHSキルが取れるようになってきたのは感じました。
ブロシル帯だとしゃがみ撃ちスプレーする人が多いので、練習と同じ感覚で当てられるのもありましたが…(笑)
この時点でブロンズ3に昇格し、ひとまずシルバーが見える位置に。
2週目
復帰後は正面の1vs1でも負け越し気味だったらブロンズ帯の撃ち合いは概ね勝てるように。
ランクもシルバーに上がり、トラッカーのHS率も20%台の試合が過半数になってきました。
また、ピストルラウンドのクラシックやエコラウンドのシェリフでもHSキルが取れるようになってきました。
あとこの週くらいからベンチマークのスコアが上がってきたり、デスマで高ランク帯と当たるようになったり。
また、トレーニングの効果が見えてきたことでランク自体は結構どうでもよくなり、スコアで一喜一憂しなくなりました。
端的に言えばティルト癖がだいぶマシになりましたね。
デスした時も自分の撃ち合いが練習通りだったか、そもそも視界の外からやられたかなどの振り返りがメインに。
ああしておけば…という後悔より、ここがいかんなという振り返りマインドになったのはある意味一番の改善かもしれません。
週の後半にはシルバー2に上がり、順調に成果が出てきました。
ただ同時に勝敗やスコアで喜ぶ事も無くなったので、段々とモチベーションを保つのが大変に…
3週目
この週はスカイでの50-50の作り方に慣れてきたことやトレーニングの成果が出て更にランクアップ。
週頭の時点でシルバー3到達と順調に成果が出ており、ゴールド帯相手にも正面では五分五分くらいの撃ち合い勝率でした。
トレーニングの成果はもちろん、撃ち合いに自信がついて、立ち回りの幅が広がったのが大きな変化かなと思いますね。
強気になりすぎて無謀死もちょくちょくあったけど…(笑)
週後半はリアル都合で疲れが溜まり、パフォーマンスが落ちて6連敗を叩き出すもすぐシルバー3に再昇格。
ベンチマークを毎日やるおかげで、不調の日もすぐ分かるようになったのも大きな成果だったかもしれません。
自分の調子を客観的に見積もる指標って意外とないので、それが出来たのも嬉しいところですね。
ゴールドのトリオ相手のマッチなどはアビリティ合わせでデスが重なることもありましたが、トレーニング内容を試合で実践するのが1つのゴールになっていたため、スコアが禿げても切り替えて次のマッチに行けたのも良き。
6連敗期間はトリオ相手が多くてしんどかった
この週はお出かけすることも多かったので、更にモチベーションを保つのも大変に…
4週目
シルバー3で目標のゴールドは目前だったものの、モチベーションが完全に行方不明に。
フレンドと久しぶりにやったカスタムが楽しすぎて、ソロコンペトレーニングの虚無度が増したのがデカかったのかもしれません。
そんなわけで7日のうち3日はサボり、残りの4日も身が入っておらず成果はイマイチ。
プレイが雑になったからか、めっちゃキルしまくるか、めっちゃデスしまくるかの二極化したプレイングになってしまいました。
メンタル大事。
爆発的にキルできるようになってはいたので、撃ち合いは強くなっているんでしょうが、パフォーマンスが安定せずランクはそこまで変わらず。
5週目
4週目でモチベが消失して停滞したものの、一念発起し気合を入れなおしてプレイ。
雑だったプレイを見直して反省し、3週目までのようにイーブンな1vs1を意識して立ち回り、撃ち合いに集中してスコアが安定。
この週の2日目時点で無事ゴールドに到達し、目標達成となりました。
感想
最後に簡単な感想。
撃ち合いは目に見えて強くなり、強くなったか?上達したか?と聞かれれば間違いなくイエス。
英語圏で圧倒的支持を得ている理由がよく分かりました。
ただ1点だけ注意点があるなとも思います。
それはモチベーション管理。
このトレーニングは撃ち合いの技術を練習し、それを実戦で出来るように訓練するところまでがセット。
なので、本来勝ち負けで喜んだり、色んなエージェントやスキルセットを試すはずのコンペもデスマのような練習の場となります。
射撃場やデスマでキルして、勝って嬉しいか?という話ですね。
この感覚がコンペにも出てきます。
そんなわけで、ヴァロの時間が全部練習になってしまうこの方法は、楽しくはなかったですね。
ヴァロが上達していくのが楽しい!という方には100%ピッタリですが、楽しみながら上達したい!という方には合う合わないがあるかなと思いました。
こういう過程を含めて楽しめるものが、自分に合っているということなんでしょうけどね。
自分もFF14だとこういう過程も楽しめてたから相性の問題かな
間違いなく撃ち合いは強化されるはずなので、強くなりたい!と感じているアイアン~ゴールドの方は一度試してみるのがオススメです!
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