アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード(以下アメックスGP)には、年間合計5,000円が戻ってくる「スターバックス 20%キャッシュバック」という強力な特典があります。
非常に魅力的ですが、実は「使い切るのが意外と難しい」という落とし穴があります。
「お得」のために消費を増やすという矛盾
年間5,000円のキャッシュバックを受けるには、年間で25,000円分をスタバで使う必要があります。
※正確には1月〜6月で2,500円還元、7月〜12月で2,500円還元という半年ごとのサイクルです。
店舗でドリップコーヒーを飲むだけなら、1杯約450円として年間で約55回。
週に1回以上のペースです。
「そんなに頻繁にスタバに行かない」「ブラック派には店での1杯は割高」と感じる人にとって、特典を消化するためにわざわざ外出し、飲みたくもないラテを注文して消費を増やすのは、本末転倒な「歪んだ節約」です。
発想の転換:スタバで「飲む」のではなく「豆を買う」
そこで提案したいのが、「店舗でのドリンク消費」を「自宅での豆代」にスライドさせるという戦略です。
店舗で数杯飲むコストを、自宅で淹れる25杯分の材料費に変える。
これだけで、アメックスの還元を1円も無駄にすることなく、日常の固定費(コーヒー代)を劇的に下げることが可能になります。
スタバの豆は、実は「個人店より圧倒的に安く、スーパーの豆より個性的」という、日常使いに絶妙な立ち位置にあります。
僕の「スタバ豆×アメックス」運用ルール
僕自身、スタバの熱狂的なファンではありません。
贅沢用のスペシャリティコーヒーを楽しんだり、旅先で見つけたお土産コーヒーを試したり、友人からコーヒー豆を頂くことも多いので、スタバだけで全てのコーヒーを賄っているわけではありません。
そのため、僕のルールは「月に1〜2袋をスタバで買う」というペースのもの。
- 自分のこだわりはスペシャリティコーヒーで。
- 日常の「作業用コーヒー」や「カフェオレ用」、そして「来客用」はスタバの豆で。
このくらいのバランスが、生活の質を維持しつつ、アメックスの特典をきっちり使い切るのにちょうど良いペースになります。
ちなみに、あまりブラックコーヒーを飲まない人からは、スタバの豆から作ったカフェオレが「家でスタバの味だ!すご!」と喜んでもらえることが多いです。
数字で見る:1杯いくらになるのか?(実録シミュレーション)
では、最も重要な1杯あたりのコストを計算してみましょう。
第2回で紹介した10gで180mLのレシピを基準に、人気銘柄の「カフェ ベロナ(1,590円)」を購入したケースで算出します。
実質価格のシミュレーション(カフェ ベロナ 1,590円)
パターンA:通常時に購入した場合
- ① アメックスCB(20%):-318円
- ② クレジットカードポイント(1%):-15円
- ③ Star付与(26.5 Star):-111円相当
- 還元額合計:444円
- 実質価格:1,146円(還元率 約27.9%)
- 1杯あたり(25杯分):約45.8円
パターンB:ダブルスターデイ(Star付与2倍)に購入した場合
- ① アメックスCB(20%):-318円
- ② クレジットカードポイント(1%):-15円
- ③ Star付与(53 Star):-222円相当
- 還元額合計:555円
- 実質価格:1,035円(還元率 約34.9%)
- 1杯あたり(25杯分):約41.4円
※190 Starを800円のチケットと交換する想定
1杯あたり約41〜45円。 アメックスの還元をフル活用すれば、1杯50円を切ります。
他の選択肢と比べると、驚きの安さが見えてくる
ここで、近年のコーヒー豆の値上がりを反映した他社との比較を見てみましょう。
- カルディ: 最安のマイルドカルディでも200gで1,166円(10gあたり約58円)。定番の豆なら200gで1,200〜1,800円が相場です。
- スーパー: 値上がりの影響を受け、現在は1杯40円オーバーもザラ。満足度は決して高くありません。
つまり、アメックスの還元を組み合わせたスタバの豆は、「カルディよりも明確に安く、スーパーの安売り豆と同等レベル」という、価格破壊的なコストパフォーマンスを実現しているのです。
それでいでスタバらしい個性があり、品質も価格帯で見れば十分高いです。
豆が全てアラビカ種で、お店で使われているのと同じものですもんね。
スタバは高いという先入観が、数字によって日常の最適解へと上書きされませんか?
スタバ豆運用を加速させる「厳選クレジットカード」
この運用術の肝は、どのカードで決済するかです。推奨するカードを紹介します。
1. アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
僕のイチオシで、僕のメインカードでもあります。
スタバカードへのチャージで年間5,000円の確実なキャッシュバックがあるため、コーヒー党なら年会費の元を取るための最強の出口になります。
そしてそのキャッシュバック還元率は驚異の20%。
更にクレジットカード基本還元の1%ポイント還元までチャージ時につきます。実質21%還元ですね。
その他のラグジュアリー特典も豊富で素晴らしく、僕は毎年年会費以上の恩恵を受けられています。
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2. JCB CARD W
年会費無料でスタバ還元最強を狙うならこれ。
スタバカードへのチャージでポイントが10倍貯まるので、実質還元率5%になります。
※アメックス等のポイントと異なり、JCBは1ポイント=0.5円相当の価値。
365日いつでも5%オフで豆が買える安定感は抜群です。
JCBは20・30代向けに特典に力を入れているので、スタバ専用でもメインカードとしても文句なしの一枚です。
年会費無料なのでとりあえず作っとけ!でもいいくらい。
3. JCB ゴールド
年会費はかかってもいいけど、アメックスGPは高い…という方にオススメなのがこちら。
スタバカードチャージでポイント20倍(実質還元率10.0%)という驚異的な設定。
メインカードとして使いたくて、手頃なゴールドカードを探してるんだよな~という方向けに超優秀です。
JCBブランドをメインカードにしたい人や、将来的にザ・クラスを目指したい人向けにもオススメ。
4. エポスカード
JCB以外の年会費無料でオススメある?と聞かれたらエポスカード。
定期開催の「ポイント10倍キャンペーン」時にチャージで実質5%還元。
年会費無料&VISAブランドなので、JCB以上にどこでも使えるのが魅力的です。
5. 三井住友カード NL(例外枠)
用途別に沢山カードを作りたくない!年会費無料がいい!という方向けの例外枠がこちら。
スタバカードへのチャージは対象外ですが、店舗でのスマホタッチ決済で最大7〜20%還元。
Starは貯まりませんが、「とにかくシンプルに安く買いたい」派には有力な選択肢です。
対象のコンビニやファストフード、ファミレスなどで高還元があり、クレジットカード積立投資でのポイント還元もあります。
20代から人気の鉄板メインカードで、私の友人にもメインカードにしている人が多く、私自身もサブカードとして持っています。
なぜ「豆×自宅」が日常回収として強いのか
クレジットカードの特典には高級ホテル優待などもありますが、それらは旅行という非日常がなければ享受できません。
一方、自宅コーヒーは365日続く日常です。
日常のルーティンを少し工夫し、消費の矛先をスタバの豆に変えるだけで、特典を確実に、そして無理なく回収できる。
この「生活を歪めない回収効率の高さ」こそが、スタバ豆運用を僕が勧める真の理由です。
結論:スタバの豆は「資産」の有効活用である
アメックスの特典を使い切れずに期限を迎えるのは、道にお金を落としているのと同じです。
店に行く時間がないなら、豆を買って帰ればいい。その豆で、家での時間を豊かにすればいい。
さて、お得に買う仕組みは整いました。
次はじゃあ、具体的にどの豆を買えば失敗しないのか?という、銘柄選びの核心に迫ります。
次回は、第4回:失敗しない「スタバの豆選び・3つの基準」とおすすめ銘柄を紹介します。




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