ライラット王国編もいよいよ終盤!
革命は成功するのか!?vsニケとの結末は!?今回も二転三転するストーリーで、スパイ教室らしいエンタメを堪能できました!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
スパイ教室12巻のストーリー
- 『灯』は「ニケを酷使する国王を打倒せよ」という思想を広め、エルナを中心に革命を始める。
- グレーテの合流により、収容所に囚われたメンバーを救出に向かうものの、ニケの思惑を超えられず失敗。さらに、革命もニケによって王国に有利な落としどころに抑えられてしまう。
- アネットの《我楽多》とエルナの《万愚節》によってエルナの死を演出し、革命を再度扇動することに成功。
- アネットとエルナは『藍蝗』の暗殺に成功し、クラウスの暗躍により『灯』は遂にニケから『暁闇計画』の内容を引き出す権利を得る…
感想
前巻に引き続き二転三転とむっちゃ面白い!!
ライラット王国編は目まぐるしく変わる有利不利の状況が、とにかく面白かったですね。
『灯』の誰かがニケの裏をかいたか!?と思いきや、その上を行くニケ。
ところがどっこい、別のメンバーが更なる一手を講じる。
スパイ対決らしい、あの手この手を駆使した戦いが見れてドキドキハラハラさせてくれました。
灯vsニケvs藍蝗の三つ巴か!?と思いきや、ニケと藍蝗が組んだり、灯とニケが交渉を始めたりと、単純な三つ巴じゃなかったものグッド。
こっからどうなるんだ!?と常にワクワクしましたし、灯のメンバーが多いからこそできる展開が多く満足度たっぷりでした。
グレーテの登場シーンとかもあっ!となって、たくさん驚かせてもらえて満足。
あとアニメを見てからリリィへの愛着が高まっている僕ですが、今回もポンコツながらファインプレーを見せたりとキャラが立っててすごくお気に入りです。
「リリィが閉じ困られているのは『あえて』だったのか!?収容所内部に囚人として潜入するために、わざと捕まったのか?」
「…いえ、それは作戦外です」
「一瞬でも期待したあたしがバカだった」
怪我の功名すぎてワロタ
3rdシーズンはニケの存在が本当にデカかった
ライラット王国編も今回で一区切りに近いかな?という印象ですが、このシーズンはニケの存在がデカかったなと思いました。
最後の最後まで『灯』の上を行き、ニケを上回ったと思ったらひっくり返される。
シリーズ屈指の強敵として、これまでとは一味違う物語を引っ張ってくれたキーマンでした。
これだけの巻数に渡って『灯』の前に立ちはだかり、二転三転どころか十転くらいする展開を作り出してくれたのには拍手。
さすが『焔』クラスの、世界最高峰のスパイという感じでしたね。
そんな怪物だったからこそ、何度も盤面をひっくり返そうとし、クラウスが暗躍する隙を作り出した『灯』の成長が感じられたのもグッド。
幾重にも張り巡らされたスパイ対決の末に、『灯』がニケの譲歩を引き出したのは、スパイモノの醍醐味!という感じでとても楽しめました。
10巻から続いているライラット王国編ですが、こういう落としどころにきたか!とたっぷり楽しめて大満足です。
考察
完結が近い?
12巻の刊行が少し遅くなったスパイ教室ですが、あとがきにとんでもない一言が。
完結に向けて、続刊のプロットを練り直し、クオリティの向上を目指す!
完結に向けて!?マジ!?
ということで、少し整理してみましょう。
スパイ教室1巻からの謎として、『焔』の壊滅がありました。
焔壊滅を追っていくにつれ、スパイチーム『蛇』や『暁闇計画』の存在が浮上し、次巻でいよいよ『暁闇計画』の全貌が明かされそうになっています。
スパイ教室が追ってきた謎が着実に解き明かされて行っているのを見ると、確かに完結が近そうだなと感じますね。
恐らく『暁闇計画』関連の物語がラストテーマで、全貌が明かされる次巻から一気にシリーズが終盤に突入するのかも?と思います。
なので、このタイミングで完結までのプロットのブラッシュアップ、ということをおっしゃっているのでしょう。
2巻刊行時からシリーズを追いかけている僕としては少し寂しいですが、素晴らしいエンディングを期待したいですね!
とはいえ最低でも1シーズン分は期待できそうですが、まだまだ楽しんで追いかけていきましょう!
スパイ教室13巻の発売日
続きが気になるスパイ教室13巻の発売日は未定です!
完結に向けたクオリティアップのため不定期になるそうなので、気長に待ちたいですね!
ここまで楽しませてくれたシリーズですから、いくらでも待ちましょう!
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