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七つの魔剣が支配する XV 【あらすじと感想・考察】

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七つの魔剣が支配する
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死闘アンド死闘アンド死闘!

最初から最後までずっと手に汗握る、ハラハラドキドキの最高の一冊でした!

※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!

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”死闘ラッシュ”、その中でも別格の戦い

今回の15巻は、まさに物語全体が死闘の連続でした。

どの戦いも命がけの戦いでしたが、その中でも特に心を奪われたのが、ファーカーとセオドールの魔剣vs魔剣の死闘です。

お互いの魔術を全て理解した上での読み合い、そして相手の魔剣を打ち破るためのセオドールの魔剣潰しは、常軌を逸した凄まじさでした。

この戦いを見て改めて感じたのは、単に魔剣を使えるだけでは、この世界の頂点には立てないということです。

言い換えれば、この世界の最強格であるキンバリー教師陣、特に校長・エスメラルダには勝てないということです。

もし、オリバーがセオドールと戦うことになったら、果たしてどうやって勝機を見出すのでしょうか? 圧倒的な知識と戦略、魔剣対策を上回る何かがなければ勝てないことが、この死闘から嫌というほど伝わってきました。

オリバーにとって、これまでの戦いより更に困難な相手の存在が明らかになった、そんな戦いだったように思います。

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喪失と転換点、ガイとアンドリューズが迎えた悲劇

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今巻で描かれたのは、激しい戦いだけではありません。キャラクターたちの運命を大きく揺るがす、悲劇的な展開も連続しました。

剣花団で一番の常識人だったガイが、今回は最もつらい立場に置かれてしまいました。

恩師と、目の前で命を落とした後輩のリタ。

一度に二人の大切な存在を失った彼の心中は計り知れません。

これまで魔法植物と呪術という二つの才能の間で揺れ動いていたガイですが、この喪失をきっかけに一気に呪術へと傾倒し、闇に飲まれてしまわないか非常に不安です。

今後の彼の描写は、本作の重要な見どころとなるでしょう。

そして、もう一人、衝撃的な最期を迎えたのがアンドリューズです。

シリーズの序盤からオリバーたちのライバルであり、中盤からはかけがえのない友として登場していた彼が、ここで命を落とすとは…。

本当に、誰が死んでもおかしくない、ななつまの厳しさを改めて痛感させられました。

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最強の頂点に立つ者たちと、オリバーの「悪党」としての側面

クライマックスで登場したエスメラルダ校長率いる教師陣の姿は、まさに圧巻の一言でした。

前の死闘が霞むほど、降臨してしまった異界の神を滅ぼす彼らの力は、想像を絶するものでしたね。

死に物狂いで戦い抜き、何とか降臨を阻止できたか…と思いきや一歩間に合わず神が降臨。

この絶望的な状況で、終わった…と天を仰いだら、キンバリー教師陣が遅れて参戦。そして神を圧殺。

クライマックスの連続みたいな感覚で、読むのが止まりませんでした。

「キンバリーのトップは世界最強かもしれない」と言われる所以が、この「異界の神をも殺せる力」にあると判明したのは、本当に鳥肌が立ちました。

オリバーの最終目標はコイツかよ…と、オリバー視点では絶望感を感じさせられましたね。オリバーは理解しているのでしょうが、我々読者にとっては初公開の事実だったので衝撃です。

そんなエスメラルダを狙うオリバーの立ち位置を考えると、ある一つの疑問が浮かびます。

魔法使いの使命の一つが「異界の神の侵略を防ぐこと」にあるとすれば、最強の防衛者であるエスメラルダを狙うオリバーは、魔法使いの視点から見ると「悪党」と呼べるのではないでしょうか。

彼の目的のためとはいえ、正義と悪の境界線が曖昧になる、この作品らしいドロドロとした人間ドラマが非常に興味深いです。

単なる復讐者としてだけでなく、魔法界の損失という観点でもオリバーが悪であり、ダークヒーローである点が魅力的ですね。

また、そんな校長や教師陣の足を引っ張る勢力が多数いるという、人間らしい権力闘争が描かれている点も、物語を一層面白くしています。

ななつま16巻の発売日

続きの気になる七つの魔剣が支配する XVIの発売日は未定です!

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